異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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129 再び昭和です 2

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 ここは、飛行島のコテージ、自分の部屋です。

 てんとう虫のレコードプレーヤーで「およげ!た○やきくん」を聞きました。

 あ、忘れていました。針を戻すのも手動です。
 わたしはアームをつかんで針を戻しました。
 ちょっとあせりました。
 OFF にしてターンテーブルを止めました。

 レコードプレーヤーの横では、水飲み鳥が元気に動いています。

 モノラルサウンド、小さなノイズ、昭和の音楽は、スマホで聞くよりレコードの方がいいですね。
 レコードを聞いたら、たい焼きが食べたくなりました。
 あとで、たい焼きの金型もお取り寄せしましょう。

     *

 わたしはマオを見ました。なんとなく、いじけているような気がします。
 お待たせしました。一緒に遊びましょう。

 わたしは、畳の上でマオと一緒におもちゃで遊びます。そのあとミルクをあげました。

     *

 マオは今、丸くなってお昼寝をしています。

 わたしはお取り寄せを再開します。
 たい焼きの金型を二つとレコードを追加で一枚買いました。
 キャ○ディーズの「暑○お見舞い申し上げます」 今の時期にピッタリです。

 ゲームもほしいです。
 家電量販店でクラシックゲームミニを買います。
 レトロゲームが30種類も遊べます。ほとんどのゲームは昭和のものです。
 スピーカー付きの16インチの液晶ディスプレイも買いました。

 送金したあと、箱から出して接続しました。
 早速遊びます。
 絵と音が昔っぽくていいですね。

 しかし、あの伝説のゲームが入っていません。
 「スペース○ンベーダー」です。

 当時は社会現象になったそうです。
 投入金を回収する車が硬貨の重さで故障したとか、喫茶店がゲームセンターになったとか、
 パチンコ屋がつぶれたとか、日本中で100円玉が不足したので、硬貨を大量に製造したとか、
 数々の伝説があるそうです。ほしいです。ネットを検索しましょう。

 ありました。当時とほぼ同じデザインの筐体きょうたいで、
 大きさは4分の3ほど、アーケード機です。
 あ、他に「パッ○マン」と「ギャ○ガ」があります。迷いますね。
 迷ったときは、全部買いましょう。

 大きな箱が三つ召喚されました。送金します。

 組み立て式ですね。
 わたしは、魔法で三台の筐体を組み立てました。

 イスも必要です。ゲーム機に合う椅子を三脚召喚して、送金しました。

 ゲーム機三台は壁側に設置して、電源ユニットの魔道具を接続します。
 小さなゲームセンターみたいになりました。

 ゲームをしようと思ったら、もうお昼です。
 遊ぶのは、お昼ごはんのあとにしましょう。

 わたしはキッチンに行きました。

アンナ「陽子さん、お昼ごはんは何ですか?」
陽子 「ラーメン、焼き餃子、八宝菜、杏仁豆腐です」

 中華料理ですか、いいですね。

 ポロロ、ポロロ、ポロロ・・・
 ローラから電話です。

ローラ「私も一緒に食べたい」
アンナ「わかりました。そちらに行きます」
ローラ「ゲームも持ってきて」
アンナ「見ていたんですか。わかりました」

 わたしはゲーム機をアイテムボックスに収納します。
 水飲み鳥とレコードプレーヤーも収納しました。
 マオも連れて行きます。

アンナ「召喚してください」
ローラ「召喚」


*    *    *


 私たちは天界の東屋に召喚されました。

ローラ「ゲームを見せて」

 わたしは東屋の中に三台のゲーム機を出しました。

ローラ「これがゲーム。面白そう」
アンナ「ゲームは食事のあとにしましょう」
ローラ「そうね」

 わたしはテーブルの料理と水飲み鳥を出しました。
 飲み物はウーロン茶にします。マオは離乳食です。

アンナ「いただきます」
二人 「いただきます」

 つるつる・・・

ローラ「美味しい」
陽子 「美味しいです」

 中華料理を食べるのは、久しぶりです。

アンナ「美味しいです」
ローラ「この料理、醤油を使っているけど、和食とは違うわね」
アンナ「はい。中国の料理を日本人がアレンジしたものです」
ローラ「餃子、美味しい。焦げ目がパリッとしているわね」
アンナ「わたしも餃子、大好きです」

     *

 デザートは杏仁豆腐です。
 ココットで作り、アンズのジャムをのせてあります。

ローラ「このデザート、独特の風味だけど、美味しいわね」
アンナ「アンズの種で作ったデザートです。
    アンズのジャムと相性がいいです」

     *

 昼食が終わりました。

三人 「ごちそうさまでした」

 わたしは食器類を魔法で片付けました。

 テーブルの上は、水飲み鳥だけです。元気に水を飲んでいます。

ローラ「ゲームしましょう」
アンナ「はい」
ローラ「やり方がわからないから、やってみせて」
アンナ「わかりました」

 電源ユニットと魔道具は接続してあります。

 わたしは、スペース○ンベーダー本体の電源を入れます。画面が表示されました。
 このゲームで遊ぶのは初めてです。ワクワクします。

アンナ「ゲームは、敵を多く倒して、得点を競うものです」
ローラ「敵をたくさん倒せばいいのね」
アンナ「はい」



 GAME START です。
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