異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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124 ピクニックです 2

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 ここは飛行島から近い海岸です。

 わたしは、陽子さんと幼女ローラの三人でお弁当を食べています。
 マオも一緒です。

 ハマグリが焼けたので、コンロの火を止めました。
 わたしは上の貝殻を魔法で転移させます。
 そして醤油とバターを入れました。いい匂いです。

 わたしは、魔法でハマグリを浮遊させ、取り皿にのせました。二人に渡します。

アンナ「焼きハマグリです。熱いですよ」

ぱくっ。

ローラ「美味しい。」
陽子 「ハマグリ、美味しい、記録しました」

 わたしも食べます。
 貝の身がプリプリしていて美味しいです。

 次、海に来るときは、おにぎりだけ持参して、採った魚介類を浜焼きするのもいいですね。
 考えておきましょう。

 それにしても、幼女ローラの食べ方がぎこちなくてかわいいです。

アンナ「お口の周り、拭きますね。」

 ふきふき・・・

ローラ「ありがとう。この分身で食事するのは久しぶりだから、
    食べるのが難しいわね」

 かわいいので、問題ありません。

ローラ「このデザート、プルプルしてる。」
アンナ「ゼリーを食べるの初めてですか。」
ローラ「初めてね。美味しいわ」

     *

 お弁当を食べ終わりました。

アンナ「ごちそうさまでした」
二人 「ごちそうさまでした」

陽子 「ローラ様、お召し物をきれいにします・・・クリーン」
ローラ「助かるわ。ありがとう。」

 わたしは食器類を魔法できれいにして、収納しました。

 マオは、すでにお昼寝をしています。
 ローラは、そうっとマオのことを撫でています。
 幼女と子猫、めちゃめちゃかわいいです。


アンナ「これから即席の水族館を作ろうと思いますがどうですか?」
ローラ「面白そう。行きましょう」

 私たちは靴を履きました。
 わたしはマオをスリングに入れて、たすき掛けにしました。
 レジャーシートは片付けます。

 三人で手をつなぎ、飛翔して波打ち際に来ました。

 わたしはチューブ状の結界を作り、海の中へ伸ばします。

アンナ「行きましょう。」

 私たちはチューブの中を進みます。
 海面の下まで歩くと、頭上がキラキラしてきれいです。

ローラ「面白いわね。地球の水族館はこんな感じかしら?」
アンナ「そうですよ」

 海底に魚がいます。シロギスです。天ぷらにすると美味しい魚です。

 わたしは、アイテムボックスからバケツを出しました。
 シロギスに数十匹をロックオンして、バケツの中に・・・

アンナ「転移」

 ピチピチ跳ねています。大漁です。

アンナ「フリーズ」

 獲ったシロギスを冷凍して収納しました。

 ほかにも魚がいます。
 カレイ、ホタテ、イカ、エビ、ウニなど、次々と転移、冷凍して収納します。

ローラ「地球の水族館は、魚がもらえるの?」
アンナ「もらえませんよ」

 水族館は、魚屋さんではありません。

 わたしはチューブを延長して、更に進みます。
 テングサを見つけました。寒天は在庫がありますがせっかくなので採取します。
 アイテムボックスに直接転移させました。

ローラ「今の海藻は、ところてんの材料よね?」
アンナ「はい。そうです。ところてんを食べたことがあるんですか?」
ローラ「あるわよ。前世の安奈が作ってくれたの。三杯酢で食べたわ」

 三杯酢もいいですね。ですがわたしは黒蜜の方が好きです。

 今度は岩場の方にチューブを伸ばします。

ローラ「あそこに真鯛がいるわ」

 大きいです。80cmあります。バケツには入らないので、目の前に転移させます。

アンナ「転移」

 ものすごい勢いで跳ねています。

アンナ「フリーズ」

 冷凍して収納しました。

ローラ「夕食はお寿司が食べたいわね」
陽子 「かしこまりました」
アンナ「陽子さん、お寿司を握れますか?」
陽子 「はい。何度も作ったことがあります」
ローラ「陽子ちゃんのお寿司、美味しいわよ」

 いいですね。お寿司を食べるのは、久しぶりです。
 そうと決まれば、お寿司のタネを探しましょう。

 わたしは魔法で探索しました。
 たくさんいますね。岩の隙間にかくれています。

 イセエビ、タコ、アナゴ、アワビなど。
 イサキ、スズキ、アジも泳いでいます。

 わたしは次々と転移、冷凍して収納します。

 大漁です。

 そういえば今日はピクニックのはずでした。
 午後は、水族館、魚獲り、お寿司という流れになりました。
 気にしたら負けです。

 さて、お寿司を作るには充分な食材が手に入りましたが、肝心の魚がいません。
 マグロです。



 沖の方に行ってみましょう。
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