異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
106 / 243

106 新婚旅行3日目です 1

しおりを挟む
 ここは飛行島のコテージです。

 朝になりました。
 わたしはリビングでマオに離乳食をあげています。
 上手に食べています。かわいいです。

 二人が起きてきました。
 朝美さんは、また違う服を着ています。
 政樹は、当然同じ服です。

アンナ「おはようございます」
政樹 「おはよう」
朝美 「おはよう。散歩に行ってくる」
アンナ「はい。いってらっしゃい」

 二人は手をつないで、朝の散歩に行きました。

 今日は忙しくなります。それまではマオと一緒にのんびりしましょう。

     *

 30分後、二人が戻ってきました。
 朝食にしましょう。
 わたしは、二人をテラスに案内しました。

 朝食はアメリカの料理と異世界トマトです。

     *

エッグベネディクト
 イングリッシュマフィンの上にベーコンとポーチドエッグをのせてオランデーズソースをかけたものです。
 付け合わせは、ズッキーニやパプリカなど、夏野菜のソテーにしました。

異世界トマト
 異世界独自の甘くて小さなトマトです。
 半分にカットして小鉢に盛りました。
 へたのところが凹んでいて、先が少しとがったトマトです。
 半分に切ると断面がハートの形になります。
 
     *

アンナ「飲み物はアイテムボックスからご自由に出してください。」

 政樹さんはコーヒー、朝美さんは紅茶を出しました。
 朝美さんは料理の写真を撮ります。

 カシャ。

アンナ「いただきます」
二人 「いただきます」

 ぱくっ。

朝美 「美味しい」
政樹 「うまい」
朝美 「朝食にエッグベネディクトを食べるのあこがれだったの」
政樹 「高級ホテルの朝食だな」

朝美 「このトマト、ハートの形。かわいい」
アンナ「異世界独自のトマトです」

 ぱくっ。

朝美 「あまーい、果物みたい。美味しい」

朝美 「政樹、あーん、して」
政樹 「恥ずかしいよ」

 あんーん、ぱくっ。

政樹 「甘い。トマトの味じゃない」

 わたしは完璧なお邪魔虫になっています。

     *

 朝食が終わりました。
 お邪魔虫は肩身が狭いです。

アンナ「ごちそうさまでした」
二人 「ごちそうさまでした」

 わたしは魔法で食器類を片付けました。
 食後休憩のあとに出かけます。

     *

 それでは出かけましょう。

アンナ「陽子さん、行ってきます」
陽子 「いってらっしゃいませ」

 私たちは玄関で靴に履き替えました。

 二人は腕を組んでいます。

朝美 「楽しみだね」
政樹 「うん」

アンナ「魔法で移動します・・・転移」
 

*    *    *


 山に囲まれた池のほとりに転移しました。

朝美 「きれい」
政樹 「いいところだな」

 この場所は標高約1500メートルです。
 周囲には森があります。日本の上高地に雰囲気が似ています。
 危険な生き物は、事前に転移魔法で追い払いました。

アンナ「写真撮りましょう」

 わたしは山や池と一緒に二人の写真を撮りました。

 カシャ・・・カシャ・・・

 そして平らなところに天幕、イス、テーブルを出します。
 少し離れたところにトイレも出しました。

アンナ「今から1時間、自由行動にします。
    池の周囲を散策したり、花を見たり、
    森の小さな動物や小鳥を探したり、自由にしてください。
    池には手漕ぎのボートがあります。
    アイテムボックスにライフジャケットが入っています。
    使ってください」

政樹 「わかった」
朝美 「1時間ね」
アンナ「あとで迎えにきます」

   

アンナ「転移」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~

にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。 「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。 主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

傷モノ令嬢は冷徹辺境伯に溺愛される

中山紡希
恋愛
父の再婚後、絶世の美女と名高きアイリーンは意地悪な継母と義妹に虐げられる日々を送っていた。 実は、彼女の目元にはある事件をキッカケに痛々しい傷ができてしまった。 それ以来「傷モノ」として扱われ、屋敷に軟禁されて過ごしてきた。 ある日、ひょんなことから仮面舞踏会に参加することに。 目元の傷を隠して参加するアイリーンだが、義妹のソニアによって仮面が剥がされてしまう。 すると、なぜか冷徹辺境伯と呼ばれているエドガーが跪まずき、アイリーンに「結婚してください」と求婚する。 抜群の容姿の良さで社交界で人気のあるエドガーだが、実はある重要な秘密を抱えていて……? 傷モノになったアイリーンが冷徹辺境伯のエドガーに たっぷり愛され甘やかされるお話。 このお話は書き終えていますので、最後までお楽しみ頂けます。 修正をしながら順次更新していきます。 また、この作品は全年齢ですが、私の他の作品はRシーンありのものがあります。 もし御覧頂けた際にはご注意ください。 ※注意※他サイトにも別名義で投稿しています。

悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。

倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。 でも、ヒロイン(転生者)がひどい!   彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉ シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり! 私は私の望むままに生きます!! 本編+番外編3作で、40000文字くらいです。 ⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。 ⚠『終』の次のページからは、番外&後日談となります。興味がなければブラバしてください。

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

眠る呪いの王子様に解呪の口付けをしたらお城に連れて行かれてしまいました

石月 和花
恋愛
##本編完結しました## 田舎の地サーフェス領の伯爵令嬢アイリスは、領地の過疎化に頭を悩ませながらも、大好きなサーフェスの地で穏やかに暮らしていた。 そんなある日、父である伯爵が浮かない顔である依頼をアイリスに持ちかけたのだった。 “明日、サーフェス領に訪れる賓客をアイリスが管理する月影の森に案内するように” そして父からの依頼を受けて出迎えた三人の男性は、揃いも揃って全員仮面を付けて、偽名の名乗るなど身分を明かさないように徹底していたのだが、その中の一人が森の中で急に倒れた事で、アイリスの穏やかな生活は一変してしまった。 「アイリス様、試しにどうか、主君に口付けをしてみてください。」 呪いで眠ってしまった主君を起こすために、側近の一人が、偶々その場にいた女性と言うだけで、アイリスに無茶な要求をしたのだ。 見返りに支払うと約束してくれた領地の運営資金と、自分のファーストキスを天秤にかけて、悩んだ末にアイリスはお金を取ったのだが、これが全ての始まりだった。 ここから、アイリスの16年間のサーフェス領での穏やかな暮らしが終わり、王宮でのいざこざに巻き込まれる事になったのだった。 #この話は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。

処理中です...