異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
104 / 243

104 新婚旅行2日目です 9

しおりを挟む
 ここは飛行島のコテージです。

 わたしはリビングでソファーに座っています。
 千里眼を使い、各地を探索しています。簡単には見つかりませんね。

 二人がお風呂から上がってきました。

朝美 「気持ちよかった」
政樹 「広い風呂はいいな」

アンナ「夕食にしましょう」

 わたしは、二人をリビングに案内しました。

朝美 「お腹すいた」
政樹 「俺も」

 夕食は、ハンガリー料理です。

     *

グヤーシュ・レヴェシュ
 牛肉、パプリカ、玉ねぎ、ニンジンなどを鍋で炒めてブイヨンと調味料を入れます。
 ここで重要なのが大量のパプリカパウダーを入れることです。
 今回は甘口のパウダーにしました。
 ハンガリーの代表的な料理です。一応スープですがシチューや煮込み料理に近いです。

ラコット・クルンプリ
 コルバースと呼ばれるパプリカ入りのソーセージ、ゆで玉子、ジャガイモを切ってグラタン皿にのせます。
 具材に調味料をかけて、サワークリームとチーズをのせます。それをオーブンで焼きます。
 見た目はポテトグラタンのようです。

ケニエル
 ハンガリーでよく食べられている大きなパンです。
 バゲットを太く短くしたようなパンです。

クルトシュ・カラーチ
 パン生地を細く切り、筒に巻き付けて焼いたお菓子です。煙突の形で、表面に砂糖が付いています。
 焼きたては外側がさっくり、内側がもっちりしています。
 ちぎってそのまま食べたり、クリームやディップをつけて食べます。
 バウムクーヘンの原型という説があるそうです。
 最近海外では、クルトシュの中にチョコクリームやアイスクリームを入れてトッピングする、チムニーケーキというスイーツが売られています。

     *

 アイテムボックスから料理を出して、夕食の準備が出来ました。
 二人は料理の写真を撮っています。

 カシャ、カシャ。

アンナ「食べましょう・・・いただきます」
二人 「いただきます」

アンナ「料理のあとに、焼きたてのお菓子を出します。」

 二人はグヤーシュから食べました。

 ぱくっ。

政樹 「あれ? 予想していた味と違う。からい料理だと思ってた」
朝美 「わたしはトマト味だと思ってた。でも美味しい」
アンナ「甘口のパプリカパウダーを使っているので
    あまり辛くはありません。トマトを使うレシピもありますが、
    今回トマトは使っていません」
政樹 「初めて食べる味だ。うまいな」
朝美 「肉も野菜も柔らかい」

 グヤーシュはハンガリーだけではなく、周辺諸国でも食べられている料理です。
 日本の味噌汁のような位置づけの料理です。

政樹 「焼きたてのパンは、うまいな」
朝美 「スープと相性がいいよね」

政樹 「このグラタン、うまいな」
朝美 「これも予想と味が違う」
アンナ「この料理はベシャメルではなく、
    サワークリームを使っています。」

     *

 夕食が食べ終わったので、お菓子を出します。
 クルトシュ・カラーチです。チョコレートソースとジャムを添えました。

アンナ「焼きたてです。ちぎって食べてください。
    飲み物はアイテムボックスから好きな物を出してください」
朝美 「ちょっと大きいね」
アンナ「中は空洞になっています」

 政樹さんはコーヒー、朝美さんはミルクティーを出しました。

 ぱくっ。

政樹 「焼きたて、うまいな」
朝美 「うん、美味しい。食べ方が面白い。」

 今日の出来事を振り返りながら、私たちはお菓子を食べています。

     *

 お菓子が食べ終わりました。

アンナ「ごちそうさまでした」
二人 「ごちそうさまでした」

 わたしは食器類を魔法で片付けました。

朝美 「政樹、星を見に行こうよ」
政樹 「そうだな。行こう」
朝美 「ちょっと行って来るね」
アンナ「はい。ゴーレムが草木の手入れをしているかもしれません。
    驚かないでください」
政樹 「わかった」

 二人は星空を見るため、コテージから出ました。

 陽子さんはマオにごはんをあげています。

 わたしは千里眼で探索をします。
 見つかる可能性は低いと思いますが、探してみましょう。
 
 わたしは千里眼を使い、雨が降っている付近を重点的に探索しています。

     *

 しばらく千里眼で探索していると・・・

 あ、これは・・・すごいです。



 ついに発見しました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~

にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。 「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。 主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

やくもあやかし物語

武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
やくもが越してきたのは、お母さんの実家。お父さんは居ないけど、そこの事情は察してください。 お母さんの実家も周囲の家も百坪はあろうかというお屋敷が多い。 家は一丁目で、通う中学校は三丁目。途中の二丁目には百メートルほどの坂道が合って、下っていくと二百メートルほどの遠回りになる。 途中のお屋敷の庭を通してもらえれば近道になるんだけど、人もお屋敷も苦手なやくもは坂道を遠回りしていくしかないんだけどね……。

眠る呪いの王子様に解呪の口付けをしたらお城に連れて行かれてしまいました

石月 和花
恋愛
##本編完結しました## 田舎の地サーフェス領の伯爵令嬢アイリスは、領地の過疎化に頭を悩ませながらも、大好きなサーフェスの地で穏やかに暮らしていた。 そんなある日、父である伯爵が浮かない顔である依頼をアイリスに持ちかけたのだった。 “明日、サーフェス領に訪れる賓客をアイリスが管理する月影の森に案内するように” そして父からの依頼を受けて出迎えた三人の男性は、揃いも揃って全員仮面を付けて、偽名の名乗るなど身分を明かさないように徹底していたのだが、その中の一人が森の中で急に倒れた事で、アイリスの穏やかな生活は一変してしまった。 「アイリス様、試しにどうか、主君に口付けをしてみてください。」 呪いで眠ってしまった主君を起こすために、側近の一人が、偶々その場にいた女性と言うだけで、アイリスに無茶な要求をしたのだ。 見返りに支払うと約束してくれた領地の運営資金と、自分のファーストキスを天秤にかけて、悩んだ末にアイリスはお金を取ったのだが、これが全ての始まりだった。 ここから、アイリスの16年間のサーフェス領での穏やかな暮らしが終わり、王宮でのいざこざに巻き込まれる事になったのだった。 #この話は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。

可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険!

ありぽん
ファンタジー
[お知らせ] 書籍化決定!! 皆様、応援ありがとうございます!!      2023年03月20日頃出荷予定です!! 詳しくは今後の刊行予定をご覧ください。  施設で暮らす中学1年生の長瀬蓮。毎日施設の人間にいいように使われる蓮は、今日もいつものように、施設の雑用を押し付けられ。ようやく自分の部屋へ戻った時には、夜22時を過ぎていた。  そして自分お部屋へ戻り、宿題をやる前に少し休みたいと、ベッドに倒れ込んだ瞬間それは起こった。  強い光が蓮を包み込み、あまりの強い光に目をつぶる蓮。ようやく光が止んできたのが分かりそっと目を開けると…。そこは今まで蓮が居た自分の部屋ではなく、木々が生い茂る場所で。しかも何か体に違和感をおぼえ。  これは蓮が神様の手違いにより異世界に飛ばされ、そこで沢山の友達(もふもふ)と出会い、幸せに暮らす物語。 HOTランキングに載せていただきました。皆様ありがとうございます!! お気に入り登録2500ありがとうございます!!

異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】

ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!

処理中です...