異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
100 / 243

100 新婚旅行2日目です 5

しおりを挟む
 ここは異世界富士の火口です。

 ブルードラゴンと記念撮影をしました。

アンナ「私たちはこれで失礼します」

 すると、ドラゴンはわたしに、落ちていたうろこを差し出しました。
 大きさは手のひらサイズです。

アンナ「ありがとうございます。いただきます」

 サファイアのようなきれいな鱗を受け取りました。

アンナ「また来ます」

 私たちは魔法で転移します。

アンナ「転移」


*    *    *


 異世界富士の麓に転移しました。

政樹 「よく平然としていられるよな。」
アンナ「ドラゴンに驚いていたら、
    異世界ツアーガイドは勤まりません」
朝美 「それもそうね」
政樹 「昨日も今日も驚きの連続だな」
朝美 「私まだ心臓がバクバクしてる」

政樹 「そう言えば、さっき何かもらってたよな」

 わたしはブルードラゴンの鱗を出しました。

アンナ「これです」
朝美 「きれい。触っていい?」
アンナ「はい。どうぞ」
政樹 「ドラゴンの鱗か?」
アンナ「はい。そうです」

 二人は鱗の写真を撮っています。

政樹 「そうだ、写真。さっき撮ったの見たい」
朝美 「私も」
アンナ「わかりました」

 わたしは鱗を収納して、カメラの画面を見せました。

政樹 「すごい写真だな。現実感がまるでない」
朝美 「ほんと」
政樹 「なんとかランドのアトラクションで撮ったみたいだな」
朝美 「 ww 」

 この写真を日本人に見せたら、本物のドラゴンだと思う人はいないでしょう。

アンナ「さて、気持ちを切り替えて次に行きましょう」

 私たちは次の場所に移動します。

アンナ「転移」


*    *    *


 転移しました。少し寒いところです。

朝美 「なにこれ」
政樹 「すげえ」
朝美 「なんか写真で見たことある。なんだっけ」
アンナ「ウユニ塩湖ですか?」
朝美 「そう、それ」

 ウユニ塩湖のような風景が目の前に広がっています。
 波のない鏡のような塩の湖です。空は快晴、まさに絶景です。

朝美 「すごーい」
政樹 「すごいな」
朝美 「さっきから、すごいしか言ってないね」
政樹 「もう言葉出ねえよ」
朝美 「だよね」

 二人は風景を撮影しています。

政樹 「パノラマ撮ろう」
朝美 「うん」

 わたしは撮影の邪魔にならないように飛翔しました。

 パノラマ撮影のあと、二人の写真をどこで撮るか周囲を見渡しました。
 いいところを見つけました。二人が並んで乗れるほどの塩の足場があります。
 わたしは飛翔して二人をそこに着地させました。

 わたしは浮遊しながら撮影します。

 カシャ。

 アングルをかえて何回かシャッターを押しました。
 いい写真が撮れました。
 わたしは撮った写真を二人に見せます。

アンナ「どうですか」
政樹 「すごくいい。最高だよ」
朝美 「いいよね。ほんとに鏡みたい」

政樹 「そうだ、いいこと思いついた。
    アンナさん、俺の体を魔法で浮かせることできるよね」
アンナ「はい。出来ますよ」
政樹 「それなら・・・・・・」

アンナ「わかりました」

 わたしは、政樹さんの体を浮かせて逆さまにします。
 政樹さんは水面に指一本で逆立ちしているように見えます。
 そして水面に映った自分と指を合わせているようにも見えます。
 
 朝美さんはそれを見て笑っています。

 写真を撮ります。

 カシャ。

 シュールで面白い写真が撮れました。

 わたしは、政樹さんを元に戻して、写真を見せました。

政樹 「想像以上に面白いな」
朝美 「 ww 」

 この写真をネットに掲載したらバズりますね。

     *

アンナ「写真はたくさん撮れたので、次は遊覧飛行をしましょう」
政樹 「いいね」
朝美 「賛成」

 私たちは手をつなぎ、飛翔しました。

朝美 「すごーい」
政樹 「これ、やばいな」

 まるで鏡の世界です。まさに異世界です。
 湖面には青空が映り、上も下も青一色の世界です。

朝美 「写真撮りたい」

 わたしは空中に透明な足場を作り、二人を撮影
 します。

 カシャ。

 アングルを替えて何枚か撮り、二人に見せました。

政樹 「背景が青いだけの意味不明な写真だな」
朝美 「 ww 」

     *

 わたしは手をつなぎ、飛行を再開します。
 今度は回転しながら飛行しました。

政樹 「すげえ」
朝美 「もうどっちが上で、どっちが下か、わからないよ」

 わたしも楽しいです。

     *

 わたしは水平飛行に戻りました。そして飛行を続けます。



 この先に見せたい生き物がいます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん
ファンタジー
 どうやら、人は死ぬと【転生ルーレット】で来世を決めるらしい。  知ったのはもちろん自分が死んで最後の大勝負を挑むことになったからだ。  虫や動物で埋め尽くされた非常に危険なルーレット。  その一発勝負で、幸運にも『ショタ召喚士』を的中させることに成功する。  ―――しかし問題はその後だった。  あの野郎、5歳児を原っぱにポイ捨てしやがった!  召喚士うんぬんの前に、まずは一人で異世界を生き抜かねばならなくなったのです。  異世界言語翻訳?そんなもん無い!!  召喚魔法?誰も使い方を教えてくれないからさっぱりわからん!  でも絶体絶命な状況の中、召喚魔法を使うことに成功する。  ・・・うん。この召喚魔法の使い方って、たぶん普通と違うよね? ※この物語は基本的にほのぼのしていますが、いきなり激しい戦闘が始まったりもします。 ※主人公は自分のことを『慎重な男』と思ってるみたいですが、かなり無茶するタイプです。 ※なぜか異世界で家庭用ゲーム機『ファミファミ』で遊んだりもします。 ※誤字・脱字、あとルビをミスっていたら、報告してもらえるとすごく助かります。 ※登場人物紹介は別ページにあります。『ほむらさん』をクリック! ※毎日が明るくて楽しくてほっこりしたい方向けです。是非読んでみてください! クーヤ「かわいい召喚獣をいっぱい集めるよ!」 @カクヨム・なろう・ノベルアップ+にも投稿してます。 ☆祝・100万文字(400話)達成! 皆様に心よりの感謝を!  

神の眼を持つ少年です。

やまぐちこはる
ファンタジー
ゴーナ王国のフォンブランデイル公爵家のみに秘かに伝わる、異世界を覗くことができる特殊スキル【神の眼】が発現した嫡男ドレイファス。  しかしそれは使いたいときにいつでも使える力ではなく、自分が見たい物が見られるわけでもなく、見たからといって見た物がすぐ作れるわけでもない。  食いしん坊で心優しくかわいい少年ドレイファスの、知らない世界が見えるだけの力を、愛する家族と仲間、使用人たちが活かして新たな物を作り上げ、領地を発展させていく。 主人公のまわりの人々が活躍する、ゆるふわじれじれほのぼののお話です。 ゆるい設定でゆっくりと話が進むので、気の長い方向きです。 ※日曜の昼頃に更新することが多いです。 ※キャラクター整理を兼ね、AIイラストつくろっ!というアプリでキャラ画を作ってみました。意外とイメージに近くて驚きまして、インスタグラムID koha-ya252525でこっそり公開しています。(まだ五枚くらいですが) 作者の頭の中で動いている姿が見たい方はどうぞ。自分のイメージが崩れるのはイヤ!という方はスルーでお願いします。 ※グゥザヴィ兄弟の並び(五男〜七男)を修正しました。 ※R15は途中に少しその要素があるので念のため設定しています。 ※小説家になろう様でも投稿していますが、なかなか更新作業ができず・・・アルファポリス様が断然先行しています。

競馬スピリッツ

ふぁるこん
エッセイ・ノンフィクション
 20年3月1日  浜中が帰ってきた。  阪神6R、3番人気のアイキャンテーラーで浜中騎手、復帰後初勝利。完全復活した。さらに8Rではこれまた3番人気のナルハヤで一着。メインの阪急杯ではにわかに期待が集まっていた。

異世界転生令嬢、出奔する

猫野美羽
ファンタジー
※書籍化しました(2巻発売中です) アリア・エランダル辺境伯令嬢(十才)は家族に疎まれ、使用人以下の暮らしに追いやられていた。 高熱を出して粗末な部屋で寝込んでいた時、唐突に思い出す。 自分が異世界に転生した、元日本人OLであったことを。 魂の管理人から授かったスキルを使い、思い入れも全くない、むしろ憎しみしか覚えない実家を出奔することを固く心に誓った。 この最強の『無限収納EX』スキルを使って、元々は私のものだった財産を根こそぎ奪ってやる! 外見だけは可憐な少女は逞しく異世界をサバイバルする。

当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!

絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります

真理亜
ファンタジー
有栖佑樹はアラフォーの会社員、結城亜理須は女子高生、ある日豪雨に見舞われた二人は偶然にも大きな木の下で雨宿りする。 その木に落雷があり、ショックで気を失う。気がついた時、二人は見知らぬ山の中にいた。ここはどこだろう? と考えていたら、突如猪が襲ってきた。危ない! 咄嗟に亜理須を庇う佑樹。だがいつまで待っても衝撃は襲ってこない。 なんと猪は佑樹達の手前で壁に当たったように気絶していた。実は佑樹の絶対防御が発動していたのだ。 そんな事とは気付かず、当て所もなく山の中を歩く二人は、やがて空腹で動けなくなる。そんな時、亜理須がバイトしていたマッグのハンバーガーを食べたいとイメージする。 すると、なんと亜理須のイメージしたものが現れた。これは亜理須のイメージ転送が発動したのだ。それに気付いた佑樹は、亜理須の住んでいた家をイメージしてもらい、まずは衣食住の確保に成功する。 ホッとしたのもつかの間、今度は佑樹の体に変化が起きて... 異世界に飛ばされたオッサンと女子高生のお話。 ☆誤って消してしまった作品を再掲しています。ブックマークをして下さっていた皆さん、大変申し訳ございません。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です  2024年6月中旬に第一巻が発売されます  2024年6月16日出荷、19日販売となります  発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」 中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。 数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。 また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています 戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています そんな世界の田舎で、男の子は産まれました 男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました 男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります 絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて…… この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです 各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

処理中です...