異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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089 新婚旅行初日です 3

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 ここは飛行島です。

 飛翔魔法の遊覧飛行が終わり、広場に着地しました。

政樹 「なんか夢みたいだな」
朝美 「異世界に来てよかった」

アンナ「次は攻撃魔法の射撃体験をします」

 わたしは広場の周囲に魔法吸収型の結界を張りました。
 そして以前に使った魔道具のまとを二つ出して設置しました。

 二人は的に向かって、攻撃魔法を放ちます。

政樹 「やばいよ、これ」
朝美 「これ楽しい」

アンナ「写真撮りますよ」
朝美 「撮って」

 わたしは魔法を撃つ二人の写真を撮りました。

     *

アンナ「休憩にしませんか?」

 わたしは、天幕、テーブル、イス、トイレを出しました。

アンナ「飲み物やお菓子はアイテムボックスに入っています。ご自由にどうぞ」
政樹 「のどがかわいた」
朝美 「お菓子食べよ。」

 わたしも休憩します。

     *

朝美 「この写真見て。アニメみたい」
政樹 「ほんとだ。ww 」
朝美 「美波が異世界のことを興奮しながら話していたけど、
    今ならよくわかるよ」
政樹 「だよな」

     *

 休憩終了です。トイレも済ませました。

アンナ「次は街に向かいます。その前にお小遣いを渡します」
政樹 「マジで?」
アンナ「はい」
朝美 「私は知ってた」

 今回は、ギルドと宿を利用しないので、銀貨5枚、大銅貨10枚、6000円相当です。
 わたしはお金が入った巾着袋を二人に渡しました。

アンナ「転移魔法で街の近くに移動します。
    いいですか・・・行きますよ」

アンナ「転移」


*    *    *


 ワウラの街近くの街道に転移しました。

政樹 「これが転移魔法か」
朝美 「すごいね」

 長い行列です。
 順番を待つ間に、わたしはお金のことや街での注意点を二人に説明しました。

     *

 私たちの順番です。
 わたしは滞在許可証が期限切れです。三人でお金を払い、許可証を受け取って街に入りました。

アンナ「ここがワウラの街です」
政樹 「おお」
朝美 「なんかテーマパークみたい」
政樹 「だよな」

 私たちは停車場に行きました。

朝美 「馬車に乗るの?」
アンナ「はい。そうです」
朝美 「馬車と一緒に写真撮って」
アンナ「はい」

 馬車と一緒に二人の写真を撮ります。

 カシャ。

 わたしはお金を余分に支払い、三人だけの貸し切りにしました。

アンナ「クッションを使ってください。
    これから馬車で街の中を観光します」

 馬車が出発しました。

政樹 「いいね。街の雰囲気が」
朝美 「いいよね」

 二人はとても楽しそうです。写真もたくさん撮っています。
 ハーフティンバー風の街並みがきれいです。

政樹 「電線もないし、車も走ってない。いいよ」
朝美 「けも耳の人やエルフもいる。ファンタジーだよね」

 わたしがツアーを始めたころに比べて、街に活気があります。人が多いです。

     *

 馬車が停車場に戻って来ました。

 私たちは市場を目指し、お店を冷やかしながら歩いています。
 キララをはめた窓の店が、何件がありました。出回るのが早いです。

     *

 市場に到着しました。
 私たちは市場を見て回ります。

朝美 「あのスイカ、日本のと形が違う」
政樹 「ほんとだ」

 スイカは丸形ではなく、楕円型です。

アンナ「わたしがスイカを買います」

 食事のときに出しましょう。
 わたしは、スイカ以外にズッキーニ、カボチャ、ブドウなどの夏野菜や果物を買いました。

アンナ「そろそろ昼食にしましょう」
朝美 「どこで食べるの?」
アンナ「おすすめの食堂です」

 私たちは歩いて食堂に向かいます。

     *

 やはり行列が出来ていますね。

政樹 「行列が出来る店か」
朝美 「ねえ、このお店で食べるの?」
アンナ「はい、そうです」
朝美 「並ばなくていいの?」(小声)
アンナ「予約してあります」
政樹 「そうなんだ」



 私たちは食堂の裏口に回ります。
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