76 / 243
076 カレーです 1
しおりを挟む
ここはワウラの街です。
ダノンさんの食堂でピラフとピザを作ったあと、猫耳亭にきました。
わたしは、猫耳亭の前で考えます。
どうしましょう。カレー。
作り方はある程度わかります。
昼に食べたカレーを魔法で鑑定したので、必要な香辛料もわかります。
しかし、わたしの鑑定は完璧ではありません。
知識にないものは理解できません。それに香辛料から作れば、時間もかかります。
やはり自信がないです。
わたしは猫耳亭に入りました。
アンナ「ノエルちゃん、お父さんは厨房ですか?」
ノエル「うん」
わたしは厨房に向かいました。
アンナ「ザックさん」
ザック「待ってたよ。アンナさん」
アンナ「すみません、ザックさん。カレー作り少し待ってください。
あの料理は手間と時間がかかります。
作り方を見直そうと思っています。」
ザック「・・・・・・」
アンナ「その代わり、今日は別の料理を教えます」
ザック「別の料理?」
アンナ「はい」
ザック「わかった。カレーは別の日に頼む」
アンナ「ありがとうございます」
*
わたしは厨房の片隅に置いてあるコンロを手に取って、キッチンテーブルに置きました。
アンナ「これを使います」
このコンロは、炭を入れる受け皿と五徳を組み合わせた簡素なものです。
わたしは、アイテムボックスから炭を出して、魔法で火を着けました。
次に、ミルクと刻んだチーズ、小さな片手鍋を出しました。
わたしは、鍋にニンニクペーストを塗ってミルクを入れ、火にかけます。
そしてチーズに片栗粉を振りかけました。
アンナ「この粉は、とろみをつける片栗粉です」
チーズを鍋に入れて、へらでかき混ぜます。
チーズが滑らかになったら、胡椒を入れて完成です。
わたしは炭を減らして、とろ火にします。
そしてアイテムボックスから具材を取り出しました。
チーズフォンデュです。
わたしはザックさんに串を1本渡しました。
アンナ「こうやって、食べます」
わたしはパンを串で刺し、チーズをつけて食べます。美味しいです。
アンナ「大人だけで食べるときは、
ミルクの代わりに白ワインを使ってもいいです」
アンナ「ザックさんもどうぞ。熱いですよ」
ザックさんも食べました。
ザック「美味しい。」
エマさんとノエルちゃんが厨房に入って来ました。
エマ 「なにを食べてるの?」
ザック「これだ」
アンナ「チーズフォンデュです」
わたしは、エマさんとノエルちゃんに串を渡しました。
ザック「こうやって、食べるんだ」
エマさんも同じように食べました。
エマ 「美味しい」
ノエル「ノエルも食べたい」
ザックさんは、近くにあった木箱を逆さまにしてノエルちゃんをのせました。
ノエルちゃんも食べます。
ノエル「おいしい」
ザック「この料理、味も良いが食べ方が面白い」
エマ 「そうね。みんなで食べると楽しいわね」
チーズフォンデュは好評でした。
* * *
わたしは猫耳亭の人達と別れて、飛行島のコテージに帰ってきました。
アンナ「ただいま、戻りました」
陽子 「お帰りなさいませ。いま夕食の準備をしております」
夕食・・・
今日の午後は、食べてばかりいました。お腹が減っていません。
アンナ「少し前に食べたばかりなので、
今日の夕食遅い時間にしてください」
陽子 「はい。わかりました」
陽子さんが夕食を作っている間に、わたしは子猫のマオと遊ぶことにします。
ツアーが終ったのに、何故かのんびりできません。
陽子さんは調理中もマオをみるために、ダイニングにペットサークルを置いていました。
わたしはマオに近寄ります。
アンナ「マオ、いい子にしていましたか」
わたしはマオをだっこして、撫でました。かわいいです。癒されます。
午後は色々ありましたが、こうしていると落ち着きます。
カレーの件はキッチンが空いたら考えましょう。
ダノンさんの食堂でピラフとピザを作ったあと、猫耳亭にきました。
わたしは、猫耳亭の前で考えます。
どうしましょう。カレー。
作り方はある程度わかります。
昼に食べたカレーを魔法で鑑定したので、必要な香辛料もわかります。
しかし、わたしの鑑定は完璧ではありません。
知識にないものは理解できません。それに香辛料から作れば、時間もかかります。
やはり自信がないです。
わたしは猫耳亭に入りました。
アンナ「ノエルちゃん、お父さんは厨房ですか?」
ノエル「うん」
わたしは厨房に向かいました。
アンナ「ザックさん」
ザック「待ってたよ。アンナさん」
アンナ「すみません、ザックさん。カレー作り少し待ってください。
あの料理は手間と時間がかかります。
作り方を見直そうと思っています。」
ザック「・・・・・・」
アンナ「その代わり、今日は別の料理を教えます」
ザック「別の料理?」
アンナ「はい」
ザック「わかった。カレーは別の日に頼む」
アンナ「ありがとうございます」
*
わたしは厨房の片隅に置いてあるコンロを手に取って、キッチンテーブルに置きました。
アンナ「これを使います」
このコンロは、炭を入れる受け皿と五徳を組み合わせた簡素なものです。
わたしは、アイテムボックスから炭を出して、魔法で火を着けました。
次に、ミルクと刻んだチーズ、小さな片手鍋を出しました。
わたしは、鍋にニンニクペーストを塗ってミルクを入れ、火にかけます。
そしてチーズに片栗粉を振りかけました。
アンナ「この粉は、とろみをつける片栗粉です」
チーズを鍋に入れて、へらでかき混ぜます。
チーズが滑らかになったら、胡椒を入れて完成です。
わたしは炭を減らして、とろ火にします。
そしてアイテムボックスから具材を取り出しました。
チーズフォンデュです。
わたしはザックさんに串を1本渡しました。
アンナ「こうやって、食べます」
わたしはパンを串で刺し、チーズをつけて食べます。美味しいです。
アンナ「大人だけで食べるときは、
ミルクの代わりに白ワインを使ってもいいです」
アンナ「ザックさんもどうぞ。熱いですよ」
ザックさんも食べました。
ザック「美味しい。」
エマさんとノエルちゃんが厨房に入って来ました。
エマ 「なにを食べてるの?」
ザック「これだ」
アンナ「チーズフォンデュです」
わたしは、エマさんとノエルちゃんに串を渡しました。
ザック「こうやって、食べるんだ」
エマさんも同じように食べました。
エマ 「美味しい」
ノエル「ノエルも食べたい」
ザックさんは、近くにあった木箱を逆さまにしてノエルちゃんをのせました。
ノエルちゃんも食べます。
ノエル「おいしい」
ザック「この料理、味も良いが食べ方が面白い」
エマ 「そうね。みんなで食べると楽しいわね」
チーズフォンデュは好評でした。
* * *
わたしは猫耳亭の人達と別れて、飛行島のコテージに帰ってきました。
アンナ「ただいま、戻りました」
陽子 「お帰りなさいませ。いま夕食の準備をしております」
夕食・・・
今日の午後は、食べてばかりいました。お腹が減っていません。
アンナ「少し前に食べたばかりなので、
今日の夕食遅い時間にしてください」
陽子 「はい。わかりました」
陽子さんが夕食を作っている間に、わたしは子猫のマオと遊ぶことにします。
ツアーが終ったのに、何故かのんびりできません。
陽子さんは調理中もマオをみるために、ダイニングにペットサークルを置いていました。
わたしはマオに近寄ります。
アンナ「マオ、いい子にしていましたか」
わたしはマオをだっこして、撫でました。かわいいです。癒されます。
午後は色々ありましたが、こうしていると落ち着きます。
カレーの件はキッチンが空いたら考えましょう。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる