異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
65 / 243

065 無料招待2日目です 12

しおりを挟む
 ここは、飛行島です。

 私たちは、ダンジョンのドラゴンを倒しました。
 その後、召喚された黒い箱の件を保留にして飛行島の地表に戻って来ました。

友絵 「夜になってる」
真美 「アンナさん、いま日本は何時なの?」
アンナ「夜の7時半です」

 ちなみに、この世界アウローラと地球では、時間のズレはありません。
 女神ローラと地球神ネモウス様の間で交わされた取り決めだそうです。

     *

 わたしは、飛行島の広場にコテージを出して、三人で中に入りました。

アンナ「マオのミルクが終るまで、
    これを食べながら待っていてください」

 わたしは、チーズの盛り合わせとスペインガルシア地方のパン、ロスカをダイニングのテーブルに出しました。
 水分量が多い高加水パンです。外はカリカリ、中はモチモチ、美味しいパンです。

 わたしはマオにミルクをあげています。
 マオは一生懸命ミルクを飲んでいます。かわいいです。

     *

 マオのミルクが終わりました。

 わたしは、アイテムボックスからダイニングのテーブルに料理を出します。

     *

 夕食はスペイン料理です。
 メニューは、パエリア、トルティージャ、マルミタコ、マサパンです。

パエリア
 今回作ったのは海鮮ではなく、バレンシア風です。
 まず、鳥肉をパエリア鍋で炒めます。本来はうさぎの肉も入れるそうですが、日本人の好みは分かれるそうなので、今回は鳥肉だけにしました。
 次にインゲン豆を炒めます。これだけでは、見た目が地味なのでパプリカも入れました。
 その後、水と塩を入れて米を炊きます。しかし塩だけで美味しいパエリアを作ることは、わたしには無理です。
 今回は水の代わりにブイヨンを使いました。汁気がなくなるまで炊いたら完成です。

トルティージャ
 日本ではスパニッシュオムレツと呼ばれています。
 ジャガイモ入りの卵焼きです。今回は、少し変わった調理法で作ります。
 まず、蒸したジャガイモとベーコンを角切りにして調味料で炒めます。
 次にバター、溶き玉子をいれて手早くかき混ぜ、形を整えます。
 玉子が固まる少し前に火から下ろし、具材の余熱を利用して玉子をふわとろにします。
 付け合わせはグリルした、長ネギとアスパラガスです。
 オムレツにはサルサロメスクをかけました。
 このソースは、パプリカ・トマト・アーモンド・ニンニク・調味料などで作ったものです。

マルミタコ
 マグロ、ジャガイモ、トマト、パプリカ、玉ねぎなどを魚の出汁で煮込んだシチューです。
 味付けは、割と自由だそうです。

マサパン
 アーモンドプードルと砂糖で作ったお菓子です。
 トレドのものが有名ですが、スペイン以外にもあります。
 国によって、マルチパン、マジパンと呼ばれています。
 日本では、ケーキの飾り菓子をマジパンと呼びますが、元は同じものだそうです。
 今回は牛乳とバターを加えて、表面を軽く焼きました。
 中はしっとりしています。お饅頭のような食感です。甘さは控えめにしました。

     *

 夕食の用意ができました。

真美 「写真撮っても、いいかしら」
アンナ「はい。どうぞ」

 カシャ。

アンナ「食べましょう。いただきます」
二人 「いただきます」

真美 「まずはシチューから・・・美味しい」
友絵 「これ日本人が好きな味だよね」

アンナ「パエリアも冷めないうちにどうぞ」
真美 「海鮮じゃないのね」
アンナ「はい」
友絵 「それに黄色くない」
アンナ「これはバレンシア風パエリアです。
    それとサフランは入れていません。
    スペインではサフランを入れずに作る家庭やお店も多い
    そうです」

 パエリアは庶民の郷土料理です。宮廷料理ではありません。
 本来は、高価なサフランを入れずに作っていたはずです。
 それにサフランは味に影響しません。入れなくても大丈夫です。

友絵 「パエリアのおこげが美味しい」
真美 「お米の固さが丁度いい。
    前に食べたのはアルデンテだったけど、
    私はこっちの方が好き」
アンナ「ありがとうございます」

 ソカラと呼ばれるおこげは、パエリアの美味しさを決める重要なポイントです。
 それとパエリアのアルデンテは、本場のスペインでも評価が分かれているそうです。

     *

真美 「このオムレツふわとろ。
    前にレストランで食べたスパニッシュオムレツよりも、
    断然美味しい」
アンナ「ありがとうございます」
友絵 「オムレツも美味しいけど、
    ソースがかかったネギがめちゃめちゃ美味しい」
真美 「アンナさん、このソースなに?」
アンナ「これはロメスコソースです。
    パプリカ・トマト・アーモンド・ニンニク・調味料などで
    作ったものです」

 ロメスコソースは、肉・魚・野菜に合う万能ソースです。

     *

 食事が進み、残ったのはお菓子だけです。

アンナ「お菓子は手で食べてください。」

真美 「中がしっとりしていて美味しい」
友絵 「うん。素朴な味」

     *

 夕食が終わりました。

私たち「ごちそうさまでした」



 お茶をいれましょう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し

gari
ファンタジー
 突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。  知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。  正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。  過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。  一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。  父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!  地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……  ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!  どうする? どうなる? 召喚勇者。  ※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。  

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~

丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。 一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。 それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。 ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。 ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。 もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは…… これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

RD令嬢のまかないごはん

雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。 都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。 そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。 相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。 彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。 礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。 「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」 元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。 大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

僕と精霊〜The last magic〜

一般人
ファンタジー
 ジャン・バーン(17)と相棒の精霊カーバンクルのパンプ。2人の最後の戦いが今始まろうとしている。

処理中です...