異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
59 / 243

059 無料招待2日目です 6

しおりを挟む
 ここは、巨木の森です。
 最大巨木の近くにいます。木漏れ日がきれいです。

 わたしは、子猫のマオにミルクをあげています。
 二人は、それを近くで見ています。

アンナ「ミルクが終ったら、おやつにしましょう」
友絵 「うん」
真美 「おやつ何かしら。楽しみね」

     *

 マオのミルクが終わりました。

 わたしはペットサークルを出して、中にマオとおもちゃを入れます。
 そのあとテーブルと椅子を、レジャーシートの横に出しました。

 二人は、マオと遊んでいます。

 おやつの準備をします。
 わたしは、カセットコンロとあるものをアイテムボックスから出しました。

アンナ「真美さん、昨夜はありがとうございました」
真美 「なんのことかしら」
アンナ「両替の件です」

 わたしは昨夜、真美さんに両替してもらいました。

真美 「なにか買ったの?」
アンナ「実は、これを買いました」
友絵 「ポット?」
アンナ「これは、直火式のエスプレッソメーカー、マキネッタです」

 髭おじさんがトレードマーク、イタリアB社のものです。

真美 「それでエスプレッソができるの?」
アンナ「はい。作るところ見ますか?」
友絵 「面白そう」

 二人が椅子に座ったので、わたしはマキネッタを分解して、説明を始めました。

     *

 マキネッタは、三つのパーツで出来ています。
 
サーバー
 ポット型のパーツ。できたコーヒーを溜めるものです。
バスケット
 挽いたコーヒー豆を入れるものです。 
ボイラー
 下のパーツ。水を入れて、蒸気を作ります。

 このマキネッタ、イタリアではどの家庭にもあるそうです。
 日本で言えばお茶の急須みたいなものですね。

     *

 エスプレッソを作ります。カップと砂糖も用意しました。

アンナ「ボイラーに水を適量入れます」

アンナ「次は、バスケットに挽いたコーヒー豆を入れて、
    ボイラーにセットします」

アンナ「最後に、ボイラーにサーバーをセットします。
    これで準備できました」

アンナ「あとはコンロを点火して、マキネッタをのせます」

友絵 「このコンロかわいいね」
アンナ「これ日本製ですよ」
真美 「え、そうなの。イタリア製かと思った」
アンナ「わたしも最初に見たとき、イタリア製だと思いました」


 数分後

 コポ、コポ、コポ・・・

真美 「いい香り」

 わたしはコンロの火を消しました。エスプレッソ完成です。

友絵 「意外に簡単だね」

 わたしはカップにエスプレッソを注ぎました。

アンナ「砂糖を入れずに、一口ひとくちだけ飲んでみてください」

 二人は、カップを口にしました。

友絵 「苦い」
真美 「苦味が強い。でもこれ・・・」
アンナ「はい。厳密に言えば、エスプレッソとは呼べないと思います」

 エスプレッソとは、コーヒーを高圧の蒸気で抽出したものです。

アンナ「コーヒーの濃さはドリップコーヒーとエスプレッソの中間、
    味はデミタスコーヒーに近いと思います」

真美 「これは、これで美味しい」
アンナ「砂糖を入れてください。ミルクも入れますか?」
真美 「はい」
友絵 「あたしも」
アンナ「カプチーノにしましょう」

 わたしは、アイテムボックスからミルクピッチャーを出しました。
 そして魔法を利用して、フォームドミルクを作りました。

 わたしは、三つのカップにフォームドミルクを注ぎました。
 コーヒーにクレマ(泡)がないので、ラテアートは無理ですね。表面の泡も真っ白です。

 二人はカプチーノを飲みました。

二人 「美味しい」

 わたしはアイテムボックスから、おやつを出します。



 これが、おやつです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界着ぐるみ転生

こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生 どこにでもいる、普通のOLだった。 会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。 ある日気が付くと、森の中だった。 誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ! 自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。 幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り! 冒険者?そんな怖い事はしません! 目指せ、自給自足! *小説家になろう様でも掲載中です

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

処理中です...