異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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 ここは砂浜から少し離れた海上です。

アンナ「プテラノドンです」

 翼を広げた大きさは、8メートルです。
 海面近くを滑空しています。
 長いくちばしで魚を捕まえました。
 そして潜水艇の後ろを横切って行きました。
 
真美 「大きい」
友絵 「まるで飛行機」

 旋回して、もう一度来るようです。

アンナ「もう一度来ます」

 先ほどと同様に魚を捕まえました。
 そして陸地の方へ飛び去って行きました。

友絵 「すごいの撮れた」
真美 「恐竜映画みたい」

 うまく撮影出来て、よかったです。
 私たちは、海で色々な生き物を見ることができました。
 
 千里眼で見ると、マオは寝ています。

 ん?

 探索魔法に大きな反応がありました。
 わたしは反応があった地点に向かって、海上を進みます。

 そして・・・離水しました。

真美 「空も飛べるの?」
アンナ「はい・・・魔法です」
友絵 「潜水艇が飛行機になった」

 反応が近いのに、見えません。雲の上でしょうか。
 わたしは雲の中に入りました。雲の中は真っ白です。

 そして雲の上に出ます。視界が開けました。きれいな青空です。
 眼下には、雲の隙間から青い海が見えています。
 
 大きな反応は雲の中からです。少しずつ姿を現しました。

アンナ「あれを見てください」

友絵 「なにあれ?」
真美 「クジラみたいな形?」
アンナ「クジラです」
友絵 「クジラって空を飛べるの?」
アンナ「魔物クジラです。空を飛ぶ能力があります」

 白い魔物クジラが雲の上を泳ぐように、ゆっくり飛んでいます。
 シロナガスクジラに似ています。
 大きさは約60メートルです。

 わたしはクジラに近づきました。二人は写真を撮っています。
 私たちは、上下、左右、前後、様々な角度でクジラを観察しています。
 クジラは、私たちを全く気にしていません。

 下の方からクジラを見上げると、まるでCGを見ているようです。
 不思議な感じがします。

真美 「アンナさん、写真撮って」
アンナ「はい」

 わたしは、クジラと一緒に二人の写真を撮りました。

 しばらくすると、魔物クジラは雲の中に入り、見えなくなりました。

 そろそろ戻りましょう。

 わたしは高度を下げて、海の上を飛行しています。
 海面がキラキラ光っています。

 海岸が見えて来ました。
 
 わたしはゆっくりと着水しました。
 そのまま海面を滑るように進み、砂浜に着きました。

アンナ「到着しました」

 二人はシートから立ち上がり、わたしは結界魔法を解除しました。



 お疲れ様でした。
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