異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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 ここは、ワウラの街の冒険者ギルドです。
 私たちは今、依頼掲示板の前にいます。

友絵 「色々あるね」
真美 「そうですね」

アンナ「やってみたい依頼はありますか」
友絵 「んん・・・」
真美 「どれも大変そう」
アンナ「それでは、私が選びます」

 わたしは依頼書を指さしました。

アンナ「これにします」

真美 「翡翠ひすいの採取。」
友絵 「大丈夫?翡翠って宝石だよね」
アンナ「心当たりがあります」
真美 「アンナさんがそう言うなら大丈夫そうね」
友絵 「宝探しみたいで、面白いかも」
アンナ「友絵さん、依頼書をはがしてカウンターに持って行きましょう」
友絵 「うん」

 友絵さんが依頼書をはがしました。
 三人でカウンターに向かいます。

友絵 「これをお願いします」
ヒルダ「はい・・・本当に大丈夫ですか」
アンナ「はい」
ヒルダ「宝石や貴金属の採取場所は、ほとんど情報がありません。
    この依頼もダメ元で出された依頼のようです」

ヒルダ「今回、未達成でもペナルティはありません」
アンナ「はい。やってみようと思います」
ヒルダ「わかりました。それではギルドカードの提出をお願いします」

 私たちはギルドカードを提出しました。

ヒルダ「依頼達成の条件を説明します」

ヒルダ「翡翠は、出来れば二つお願いします。
    一つでも納品可能です。色は鮮やかな緑色。
    または模様が美しいもの。大きさは20mm以上です」

アンナ「わかりました。」

 私たちはギルドカードと依頼番号の木札を受け取りました。

ヒルダ「皆さん、頑張ってください」
三人 「はい」


*    *    *


 私たちは、ギルドを出た後、魔法で海岸に転移しました。
 ここは砂浜ではなく、小石が多い礫浜れきはまです。
 近くに河口があり、三角州になっています。

真美 「きれいな海」
友絵 「何度体験してもすごいね、転移魔法」

 わたしは丘の上にコテージを出しました。

 私たちはコテージに入りました。
 二人はダイニングから外を眺めています。

友絵 「青い海と青い空」
真美 「ここからの眺め、最高ね」

アンナ「昼食の準備をします。」

     *

 昼食は、アメリカ、ニューヨークの料理です。
 チキンオーバーライスとブロススープです。

 チキンオーバーライスとブロススープは、数年前
 からニューヨークで話題になっているそうです。
 日本では、ウイルス流行の影響もあり、まだ有名では
 ありません。味付けは、わたしのオリジナルです。

チキンオーバーライス
 うすく味を付けたターメリックライスを皿にのせます。
 特製ソースで炒めた鳥肉を、ライスの上にのせます。
 ライスの横にサラダを盛りつけます。
 最後に、ヨーグルトを使ったホワイトソースをかけて完成です。
 ワンプレートランチです。

ブロススープ
 骨や野菜から出汁をとったスープです。
 今回は、牛の骨、野菜、香草、調味料でスープを作りました。
 
     *

アンナ「食事にしましょう」
友絵 「もう出来たの?」
アンナ「昨日作って、今アイテムボックスから出しました」
真美 「魔法って便利ね」

 私たちはダイニングの席に着きました。

アンナ「チキンオーバーライスとブロススープです。」

真美 「料理の写真撮ってもいいかしら」
アンナ「はい。どうぞ」

 カシャ。

アンナ「いただきます」
二人 「いただきます」

ぱくぱく・・・

友絵 「美味しい」
真美 「美味しい」
アンナ「ありがとうございます」

真美 「チキンオーバーライス、名前は知っていたけど、
    食べるのは初めて。このヨーグルトソース美味しい」
友絵 「スープも美味しい」
真美 「このスープ、作るのに時間かかったでしょう?」
アンナ「練金魔法を使って、短時間で作りました」
友絵 「魔法で料理作るの? すごい」

     *

 昼食が終わりました。

アンナ「ごちそうさまでした」
二人 「ごちそうさまでした」

 食器を片付けた後、わたしはリビングで、マオにミルクを上げました。
 その様子を、二人はニコニコしながら見ていました。


 
 これから翡翠探しに行きます。
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