異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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 ここは森と湖が見える台地です。
 コテージのリビングにいます。

アンナ「この子の名前決めました」
友絵 「なんていうの」
アンナ「マオです。ちなみに女の子です」
真美 「かわいい名前ね」

 二人はニコニコしながら、マオを指先で撫でています。

 わたしはローテーブルに腕輪型魔道具を二つ出しました。

アンナ「お二人に、これをお貸しします」
友絵 「それは?」
アンナ「魔道具です。これがあれば魔法を使うことができます」
友絵 「すごい」

 わたしは魔道具の説明をしました。

 翻訳魔法、鑑定魔法、アイテムボックス、攻撃魔法、防御魔法、生活魔法について。

 アイテムボックスには食器類、ルームウェアー、タオルなどが入っています。

 早速、アイテムボックスから物を出し入れを試しています。
 生活魔法のウォーターとライトも試していました。

真美 「これって、いくら出せば買えるの?」
アンナ「1億円です」
友絵 「えー」
真美 「1億円・・・んん・・・迷う」
友絵 「買えるの?」
真美 「親に頼めば、なんとか」
友絵 「マジで?」
真美 「・・・やっぱり、やめておく」

 びっくりしました。次からは10億円の設定にしましょう。
 というより、売りません。

 わたしは、アイテムボックスからスリングを取り出しまします。
 昨日お取り寄せしたものです。
 その中にマオを入れて、たすき掛けにしました。

アンナ「それでは、攻撃魔法を体験に行きましょう」
友絵 「攻撃魔法?」
真美 「面白そう。」

 私たちはコテージから出ます。
 そしてわたしは、コテージをアイテムボックスに収納しました。

友絵 「家が消えた」
真美 「すごい」

アンナ「これから、魔法で瞬間移動します。
    いいですか・・・行きますよ」

アンナ「転移」


*    *    *


 私たちは荒野に転移しました。前回のツアーで来たところです。
 そこで、攻撃魔法による射撃を数十分行いました。
 スマホで写真も撮りました。

友絵 「ストレス発散出来て、最高」
真美 「これ、楽しい」


*    *    *


 魔法射撃の次は、ワウラの街に向かいます。

二人 「うわー」
真美 「ここが異世界の街」

 二人は街の入口で滞在許可証を受け取ります。
 わたしは二人に街での注意事項を説明しました。
 私たちは、街に入ります。
 ちょうどいい時間なので、歩いて広場の朝市に向かいました。

     *

二人 「うわー」
真美 「ヨーロッパの朝市みたい」

 私たちは、朝市を一通り見て回ります。
 わたしは、食材のいくつかを買いました。
 ツアーの合間をみて、マオにミルクをあげています。

友絵 「見るだけでも楽しいね」
真美 「はい」

     *

 私たちはその後、停車場に向かいました。
 前回のツアー同様に、馬車で街を見物します。

友絵 「きれいな街」
真美 「ファンタジーね」

 二人はスマホで街並みの写真を撮っていました。
 私たちは街を一回りして、停車場に戻って来ました。

     *

 私たちはその後、冒険者ギルドに向かいます。

 魔法射撃、朝市、街の見物、冒険者ギルド。
 これは、異世界ツアーの定番コースにするのもいいですね。検討してみましょう。

     *

 二人は冒険者ギルドで登録を済ませました。
 そして今、私たちは依頼掲示板の前にいます。



 なにか面白い依頼があるでしょうか。
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