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ゑゐる

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038 チョコレートです 2

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 ここは天界です。庭園の東屋にいます。

 昼食後、日本のチョコレートを試食しました。


*    *    *


 わたしはインターネットでチョコレートの作り方を調べました。
 作業工程は下記のようになります。

 1 カカオの実を選別して、熟したもの選びます。

 2 実から取り出した白い果肉と種を発酵させます。

 3 発酵が終わったら種を乾燥させます。

 4 種を焙煎します。

 5 種の殻を取り除きます。カカオニブになります。

 6 カカオニブを粉砕します。カカオマスになります。

 7 何割かのカカオマスは圧搾します。
   カカオバターとカカオパウダーになります

 8 カカオマス・カカオバター・砂糖などを混ぜます。

 9 精錬してカカオの粒子を滑らかにします。
  (コンチングといいます)

10 温度調整をして材料を馴染ませます。
  (テンパリングといいます)

11 型に入れて成型します。


 材料や道具は、ローラが用意してくれるそうです。
 
 わたしは千里眼と鑑定で、地球にあるカカオの種を観察しました。
 種の発酵前と発酵後の違いを確認するためです。
 これで発酵による変化がわかりました。


*    *    *


 わたしとローラは、東屋から宮殿横の広いスペースに移動しました。

 ローラには次のものを用意してもらいました。

 *カカオの実
 *バナナの葉
 *発酵菌(酵母菌・乳酸菌・酢酸菌)
 *水槽(木製)大きさ1メートル
 *寸胴鍋(ステンレス製)3個
 *ボウル(ステンレス製)
 *バット(ステンレス製)
 *かめ
 *作業台
 *砂糖
 *粉乳
 *チョコレートの型
 *皿


*    *    *


ローラ「気楽にやっていいわよ。失敗してもカカオはたくさんあるから」
アンナ「はい。」

 水槽は長方形で脚があります。側面下部に蛇口が付いています。
 わたしは魔法でカカオの中身を水槽8分目まで入れました。
 そして酵母菌を振りかけて、バナナの葉で覆いました。

アンナ「発酵は1週間位かかります」
ローラ「魔法を使えば、早く終わるわよ」
アンナ「わかりました。」

 わたしは、酵母菌の細胞分裂を促進するように意識して・・・

アンナ「発酵・・・鑑定」

 魔法をかけると急速に菌が増えていきます。
 1分位で菌の増殖が鈍くなりました。
 わたしは発酵魔法を止めて、バナナの葉を取りました。

ローラ「お酒の匂い」
アンナ「糖分がアルコールに変わりました」
ローラ「飲んでみたいわ」
アンナ「濾過ろかと熟成が必要だと思います」
ローラ「魔法を使うから大丈夫よ」

 わたしは水槽の蛇口下に甕をおきました。
 取っ手をひねり、水槽の液体を出しました。

 次にわたしは、乳酸菌と酢酸菌を水槽に振りかけました。
 乳酸発酵と酢酸発酵を開始します。

アンナ「発酵」

 時々、水槽をかき混ぜます。
 重要なのは、渋味・酸味・苦味のバランスを取ることです。
 それと、種の発芽をさせないことです。

 ローラはテーブルと椅子を出して、カカオワインを飲んでいます。

ローラ「美味しいわ」

 数分後、わたしは発酵を止めました。
 そして、カカオの種を魔法で乾燥させます。

アンナ「乾燥」

 種の水分は7~8%にします。



 種の発酵と乾燥が終わりました。
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