異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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024 異世界ツアー3日目です 3

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 ここは冒険者ギルドです。
 
 昨日対応してくれたヒルダさんのカウンターに向かいます。

アンナ「令奈さん、依頼番号の木札を出してください」

 令奈さんは木札をカウンターに出します。

令奈 「お願いします」

 わたしはアイテムボックスから、青い花が入ったバスケットを出します。
 そして、花だけをカウンターに置きました。

ヒルダ「もう終わったんですか?」
令奈 「はい」
ヒルダ「・・・わかりました。皆さんギルドカードを出してください」

 私たちはギルドカードをカウンターに出します。

ヒルダ「査定します。少々お待ちください」

     *

 数分後。

ヒルダ「査定が終わりました。問題ありません」

 ヒルダさんはカウンターに報酬とギルドカードを出しました。

ヒルダ「報酬です・・・こちらにサインお願いします」

 令奈さんが代表してサインをします。

ヒルダ「これで終了です。お疲れ様でした」

 令奈さんは報酬を受け取りました。
 邪魔にならないように皆さんとホールの隅に移動しました。
 令奈さんが受け取った報酬は、金貨1枚と大銀貨4枚です。

令奈 「たった1日で14万円」
秋恵 「違う。30分で14万円。他の時間は遊びだった」
四人 「 wwww 」
菜々子「 ww 他の冒険者に申し訳ない」
美波 「 wwアンナさんのおかげだよ」

令奈 「どうやって分ける?」
菜々子「金貨見せて」
秋恵 「うちも」
美波 「私にも」

 皆さん、金貨が珍しいみたいです。

アンナ「金貨はわたしが両替します」

 わたしは金貨を受け取りました。代わりに大銀貨10枚を渡します。

アンナ「皆さんで分けてください。」
令奈 「アンナさんは?」
アンナ「皆さんが実際に採取したので、それは皆さんの報酬です」
令奈 「それはダメ」

アンナ「わたしが大銀貨2枚を受け取ります。
    皆さんは一人で大銀貨3枚です。それでどうですか」
令奈 「みんな、それでいい?」
三人 「うん」

 話がまとまりました。

アンナ「せっかく報酬が入ったので、買い物に行きますか?」
秋恵 「買い物!?」
アンナ「ただし観光地のお土産みたいなものは、期待できませんよ。
    売っているものは、生活に必要なものばかりです」
令奈 「あー、やっぱりそうだよね」
美波 「お店見て回ろうよ」
菜々子「見るだけでも、面白そう」

アンナ「それでは皆さん、買い物に行きましょう」
四人 「はい」

 私たちはお店を見て回ることにしました。
 見たお店は、武具、金物、木工品、家具、服、靴、雑貨などです。
 特に服屋は、皆さん熱心に見ていました。

令奈 「菜々子、この服どう思う?」
菜々子「悪くないけど、日本で着るには勇気がいると思う」
令奈 「だよね」
秋恵 「民族衣装みたいな服が多いね」
美波 「うん。コスプレっぽい」

 中でも、秋恵さんは服の販売員をしているので、長い時間をかけて見ていました。 

 秋恵さんは、ある店に入ろうとしています。

秋恵 「えー、なんでこの店入っちゃだめなの? 服屋だよね?」
アンナ「庶民の服屋とは、古着屋のことです。このお店は仕立て屋です。
    貴族や金持ちが入るお店です。そもそも服が並んでいません」
秋恵 「はい。納得しました」

アンナ「皆さん、この先の公園にいつも露店が出ています。
    そこに向かってみましょう。」



 私たちは公園に向かいました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*後書き

青い花はこの後、練金術師よって秘薬が作られ、王女の病気が治癒、王様から褒美をもらう・・・
みたいなテンプレ展開にはなりません・・・・・
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