異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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020 異世界ツアー2日目です 9

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 私たちは今、ピレリー山の山頂にいます。
 夕方です。

秋恵 「空の色が変わってきた」
菜々子「山の色もさっきと違う」
令奈 「きれい」
美波 「写真。写真」

 空の色も山の色も、少しずつ変化していきます。

菜々子「日本みたいな、車の音や雑踏が聞こえない・・・静かね」
令奈 「この世界に私たち五人しかいないみたい」
秋恵 「さすがにそれはない」
美波 「アンナさん、写真撮って」
アンナ「はい」

 わたしは、皆さんの集合写真を撮りました。

 太陽が沈みます。
 空の色は、オレンジ、赤、紫、青・・・
 グラデーションがきれいです。星も出て来ました。

令奈 「星が見える・・・空の色がきれいね」
美波 「見て。山が燃えてるみたい」
菜々子「まるで水彩画みたい。きれい」

 皆さん、絵になる風景の写真を撮っています。

アンナ「名残惜しいですが、寒いのでそろそろ地上に戻ります」
令奈 「日が沈んで寒くなったね」
秋恵 「さっきからずっと寒かった」

アンナ「皆さん、魔法で地上に転移します・・・いきますよ」

 わたしは千里眼で地上を確認して・・・

アンナ「転移」


*    *    *


 私たちは山の麓に転移しました。

美波 「あったかいね」
秋恵 「こんなに温度差あったんだ」
令奈 「ここから見る景色もきれいよね」
菜々子「木の影がシルエットになってる」
美波 「きれい」

     *

 皆さん、防寒着を脱いで、アイテムボックスに入れました。

アンナ「皆さん、今夜はここでキャンプをします」

 わたしは、テーブルと椅子を用意します。そしてトイレも設置します。
 テーブルの上に火の灯ったランタンを置きます。いつもの天幕は出しません。
 わたしはゲルを出しました。大型のテントです。

令奈 「大きい」
秋恵 「中を見てもいい?」
アンナ「どうぞ。中は靴を脱いで入ってください」

 皆さんゲルの入口から中をのぞきます。興味津々です。
 わたしは、ゲルの中を魔法で明るくしました。
 ゲルの中には、四つのベッドと小さなテーブルと椅子があります。

菜々子「中が広いね」
令奈 「いいね」
美波 「快適そう」
秋恵 「なんか、ワクワクする」

令奈 「ベッドが四つ? アンナさんはどうするの?」
アンナ「わたしは・・・これです」

 わたしは、アイテムボックスから、ハーフティンバー風のコテージを出しました。

四人 「・・・・・・・・」
菜々子「アンナさん、家を持ち歩いてるの?」
アンナ「はい」
秋恵 「それ、不動産とは呼べないね」
美波 「確かにww 」
令奈 「やっぱりダメ。アンナさんもここで一緒に寝ようよ」
アンナ「・・・わかりました。そうします」
四人 「やった」

 わたしはコテージ収納して、ゲルの中にベッドを一つ追加しました。

 外は陽が沈み、かなり暗くなりました。

アンナ「こちらに薪を用意しました。どなたか火を起こしてください」
令奈 「でもライターが・・・」
美波 「魔法」
四人 「やりたい。」
アンナ「四人でどうぞ」

令奈 「みんな、小さな火をイメージするよ。いい? いくよ・・・」
秋恵 「ドカーン!」(大声)
三人 「・・・・・・」
令奈 「ばかー。びっくりするでしょう」
四人 「 wwww 」

     *

 火がついたようです。
 皆さん、小さな焚き火を囲んでいます。



 楽しいキャンプの始まりです。
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