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4 さゆみ15才

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2013年×月×日

さゆみが隠していた卒業アルバムを見つけた。
集合写真の雰囲気でさゆみは少なくともいじめられたりはしてなさそうだ。
体育祭のページでさゆみを見つけた。
クラス皆でとぶ大縄跳びを険しい顔で頑張るさゆみ。
その両手は胸を必死で隠し、抑えていた。
寄せ書きのページには特に仲の良かったであろう6~7人のメッセージがあった。
「またおっぱいもませてね」というコメントに、
極端に胸を大きくした女の子のイラストが添えられていた。
そしてさゆみが「さゆパイ」と呼ばれていたことも分かった。

※あのサイズの合っていないブラで何度もジャンプしたら、
胸が揺れるどころか、ブラから完全に胸が飛び出してしまうだろう。
さゆみはきっとそれを恐れていたはずだ。
そしてやっぱり揉まれるんだなぁと思った。
周りの男子はその様子をこっそり楽しんでいたのだろう。


2013年〇月〇日 ※俺大1 さゆみ高1

ついにさゆみがちゃんとしたブラを買った。白と水色の2着。
タグをチェックするとF85。その文字だけでイキそうになった。

※高校入学を控えた日のことだった。
これまでの漠然とした「胸が大きい」という感覚が数値化された。
さゆみは15才Fカップ。何度も反芻した。
さゆみが中学時代、頑なにブラを買おうとしなかったのは
大きいブラをするのが恥ずかしいからだ、と思い込んでいた。
もしかしたらこの「数値化」が嫌だったのかもしれない。
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