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第5章 第3話 愛莉の変貌
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「あれが愛莉チャンがいる風俗店だね」
「なんか一際怪しい雰囲気…」
目的地にあった風俗店はピンク色の光に照らされていて、毒々しい雰囲気すら感じさせる場所だった。近寄り難い店だったが、手をこまねいている場合では無い。
「私達だけで入るのは怪しまれる…けど覗ける様な大きい窓は無い…」
「取り敢えず近くのビルへ行くよ。大丈夫、風俗店内の様子なら確認できるから」
ーー
桃香達が侵入したビルは、既に廃墟になっていた。最上階には長い間使われていない機材が残されていたが…
「ここも窓無い…どうやって風俗店の様子を見るの?」
「ここ押せば…よし、電源も他の機材も生きてる」
桃香がキーボードを操作すると、複数のモニターが一斉に起動した。驚く鼎をよそに、桃香はキーボードを打ち始める。
「タイピング音うるさいのは我慢して。このキーボードガラクタだから…」
「なんでここに機材が…?」
「ここも犯罪組織の根城だったんだよ。逃げる時に焦って、コンピュータを放置してたんだろうね。いくつもビルの中を見て回らずに済んで良かった…」
「なるほどね…」
桃香がモニターを操作すると、愛莉がいるはずの風俗店の内部の映像が映し出される。風俗嬢やスタッフ、入口にいる客の様子を確認できる。
「画質悪くない?これじゃあ細かい所が分からない」
「こんな所まで質の良い機材は持ち込めないし、デバイス使って無理やり持って来るのは無理があるから…注意して見るしか無いね」
映像を見ていると、廊下を歩いている愛莉と客の男の姿を確認できた。見えづらいが、愛莉は男にベタベタくっついて甘える様な仕草を見せていた。
「愛莉チャン、何されたんだろう。あんなわざとらしく媚びる様な子じゃ無さそうだったのに…」
「この映像じゃ分からない…でも必ず助け出す」
愛莉は客に連れられて、そのまま部屋の中へ入って行った。風俗嬢が客の相手をする為の部屋で、壁にはそれなりの防音材が使われていた。
「男は刃物や銃は持っていなかった。愛莉に危害が及ぶ可能性は低いと思う。部屋の中の映像も確認する?」
「…ごめん。モニターに映してくれてもちゃんと見れないと思う」
「それじゃあ、すぐに潜入しないとね」
「どうする?女二人じゃ、客として入るのはかなり難しいと思うけど…」
この風俗店のメインの客層が裏社会の男性なのは明らかだった。女性が入ればすぐに追い出されるのはマシな方で、摘発しに来たと勘違いされれば生きては帰れないだろう。
「大丈夫。良い作戦があるんだ…」
「なんか一際怪しい雰囲気…」
目的地にあった風俗店はピンク色の光に照らされていて、毒々しい雰囲気すら感じさせる場所だった。近寄り難い店だったが、手をこまねいている場合では無い。
「私達だけで入るのは怪しまれる…けど覗ける様な大きい窓は無い…」
「取り敢えず近くのビルへ行くよ。大丈夫、風俗店内の様子なら確認できるから」
ーー
桃香達が侵入したビルは、既に廃墟になっていた。最上階には長い間使われていない機材が残されていたが…
「ここも窓無い…どうやって風俗店の様子を見るの?」
「ここ押せば…よし、電源も他の機材も生きてる」
桃香がキーボードを操作すると、複数のモニターが一斉に起動した。驚く鼎をよそに、桃香はキーボードを打ち始める。
「タイピング音うるさいのは我慢して。このキーボードガラクタだから…」
「なんでここに機材が…?」
「ここも犯罪組織の根城だったんだよ。逃げる時に焦って、コンピュータを放置してたんだろうね。いくつもビルの中を見て回らずに済んで良かった…」
「なるほどね…」
桃香がモニターを操作すると、愛莉がいるはずの風俗店の内部の映像が映し出される。風俗嬢やスタッフ、入口にいる客の様子を確認できる。
「画質悪くない?これじゃあ細かい所が分からない」
「こんな所まで質の良い機材は持ち込めないし、デバイス使って無理やり持って来るのは無理があるから…注意して見るしか無いね」
映像を見ていると、廊下を歩いている愛莉と客の男の姿を確認できた。見えづらいが、愛莉は男にベタベタくっついて甘える様な仕草を見せていた。
「愛莉チャン、何されたんだろう。あんなわざとらしく媚びる様な子じゃ無さそうだったのに…」
「この映像じゃ分からない…でも必ず助け出す」
愛莉は客に連れられて、そのまま部屋の中へ入って行った。風俗嬢が客の相手をする為の部屋で、壁にはそれなりの防音材が使われていた。
「男は刃物や銃は持っていなかった。愛莉に危害が及ぶ可能性は低いと思う。部屋の中の映像も確認する?」
「…ごめん。モニターに映してくれてもちゃんと見れないと思う」
「それじゃあ、すぐに潜入しないとね」
「どうする?女二人じゃ、客として入るのはかなり難しいと思うけど…」
この風俗店のメインの客層が裏社会の男性なのは明らかだった。女性が入ればすぐに追い出されるのはマシな方で、摘発しに来たと勘違いされれば生きては帰れないだろう。
「大丈夫。良い作戦があるんだ…」
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