30 / 75
第3章 第7話 自我を持つNPC
しおりを挟む
「あの人達…ユーザー情報が無いから、NPCで合ってるはず…」
「アナザーアースの開発者が関わってるかもしれねえんだろこのゲーム…何があるか分からないぞ」
ユーザーかNPCか分からない存在が、10人以上確認された。彼らの正体を突き止める方法は、まだ分からなかった。
「取り敢えずあの子に色々聞いてみようよ」
桃香が人差し指を向けた先にいたのは、薄いピンク色の髪の、エルフのようなNPCだった。鼎と比べると、ボリューム感のある髪型をしている。
「あら…どうしたの?」
「このミッションの攻略法を聞きたくて…」
そのNPCは桃香からの質問に対して、優しい口調で受け答えていた。かなり自然な会話で、側から見ればユーザー同士の会話としか思わないだろう。
ーー
「それじゃ、私も手伝おうか?」
「え?いいの?」
そのNPC…ミクは、何とミッションへの協力まで申し出た。本来lunar eclipse projectでは、NPCはプレイヤーに協力出来ないはずだが…
「じゃあお願い」
横から鼎も会話に加わって、ミクに協力を頼んだ。鼎としては手がかりを得るために、彼女に積極的に関わりたいと思っていた。
「うん!よろしくね!」
「マジかよ…こんな簡単に近づけるのか」
ハンターは驚いていたが、これでミクと会話する機会が増える。桃香達は取り敢えずミッションに挑んで、ミクの能力を調べる事にした。
「今回は初心者向けのミッションで良い?」
「ミクちゃんの実力を測りたいからこっち」
鼎は初心者向けのミッションを選びたかったが、ミクの戦闘力に興味があった桃香が勝手に選択した。桃香が勝手に選んだのは不満に感じたが、鼎が選ぶよりも適切かも知れない。
「そのミッション…初心者でも大丈夫?」
「ボクみたいな強いプレイヤーがサポートするから、大丈夫!」
確かに、プレイヤーの実力を測るには難易度が低すぎないミッションの方が良いだろう。鼎も納得して、桃香の指示に従う事に決めていた。
「ちょっと、何でその子にばかり構うの?」
「そうだ。何でワウカちゃんより、そんなNPCを優先するんだ」
ワウカは自分よりNPCであるミクの方が優先されている事を、気に入らない様だ。取り巻きの男達と一緒になって、桃香に対して文句を言う。
「ボクがギルドマスターやってるからだけど…不満があるの?」
「あんたが裏社会の人間だって事、分かってるんだから」
ワウカは、桃香の事情もある程度理解しているらしい。相手の弱みを握っていると思い込んでいるワウカに対しても、桃香は怯まない。
「ふーん…じゃあ他所のギルドに行く?」
「それは難しいんだって…」
「じゃあここにいて欲しいな。態度悪くても、頼りにしてるからさぁー」
「…分かってるよ」
ワウカは不服そうだったが、素直に引き下がった。彼女の取り巻きの男達も、それ以上文句を言う事は無かった。
「それじゃあ、次のミッションに挑もう」
ーー
次のミッションの舞台は、落ち着いた雰囲気の湿地だった。ここならミクの事情を聞きながらでも、戦えるはずである。
「あなたは何処で生まれ育ったの?」
「シンセリア地方にある小さな町、エルフと人間が共生してる所だよ」
ミクが口にしたのはゲーム内の設定として存在する、架空の地名だった。桃香は鼎とミクの会話には、余り興味が無さそうだ。
「会話で情報聞き出すのは無理だろ。こいつらNPCの頭の中には"設定"しかねえし」
「分かった。戦闘能力について観察してみる」
穏やかで落ち着いた場所である湿地だが、奥の方にはモンスターが生息している。そこまで強力なモンスターではないので、初心者でも戦いやすい。
「早くしてよ、モンスター倒すのがクリア条件でしょ?」
「分かった。鼎も行こ」
相手にされず退屈そうなワウカが、鼎達を急かす。ミクは素直に従って、鼎や桃香も後からついて行く。
ーー
「この辺のモンスターはやっぱ弱いな…退屈だぜ」
「ボクやハンターに取ったらつまらないけど…鼎サンはまだ初心者だから、これぐらいが良いんだよ」
鼎とミクがスライムやウルフと戦っている後方から、ハンターは面倒そうに援護射撃をしていた。桃香はそんな彼と共に、初心者である鼎達を見守っていた。
「鼎、すごく強いね。戦い慣れてるの?」
「…このゲーム始める前から、色々巻き込まれて来たから」
「ゲーム始める前…そうだ!鼎は普段どんな所に住んでるの?」
「エリア007…これと言った特徴の無い、田舎町だよ」
ミクはプレイヤーである鼎に対して、強い興味を抱いていた。鼎は彼女が知らないはずの、現実世界での日々について話し始めた。
「ゲームの外の世界…アナザーアースがどんな所かも、分からないんです」
「アナザーアースには、現実世界で失われたものも多い。現実よりも良い場所だと私は思うな」
ミクは明らかに"ゲームの外"へ興味を向けていた。桃香は遠くから彼女の様子を、じっくりと観察していた。
「アイツNPCだろ?現実に興味持って大丈夫なのか…?」
「ゲームの外には出られないはずだから、辛い思いをするかも知れないのにね」
ミクはNPCであり、ユーザーデータなど持っていない。人間ですら無い彼女が、ゲームの外に出られる筈がない。
「別にどうでも良いじゃん。それより早く終わらせるように言ってよ」
既にレベルが高いワウカにとっても、暇なミッションだった。他のプレイヤー達も、文句を言いたそうな視線を桃香に向けていた。
「たまにはのんびり行こうよ」
「もうボス戦だ。アイツらがやられない様に、援護するぞ」
ーー
美しい滝のエリアに居座っていたのは、巨大なトロルだった。パワーはあるが移動スピードは遅いので、遠距離攻撃が可能なら楽に勝てる。
「私が前に出る、ミクは援護よろしく」
「分かった!」
鼎はまっすぐトロルに向かって行き、剣で先制の一撃を叩き込んだ。その後方から、ミクが光の魔法による追撃を行う。
「危なくなるまで何もしなくて良いよ」
「チマチマ攻撃してるの眺めてるだけって暇なんだけど…」
ワウカ達が全力で攻撃すれば、トロルなど数秒で倒せる。まだこのゲームの戦闘に慣れていない鼎とミクを見ているのは、退屈でしかなかった。
「くっ…硬い」
「攻撃に夢中にならないで!」
中々トロルに大ダメージを与えられず焦る鼎に、ミクが忠告する。トロルは鼎の攻撃を受け続けても、怯まず攻撃しようとしていた。
「ってピンチじゃねえか!」
「今から矢撃っても間に合わなそうだけど」
ハンターは慌てて弓を構えるが、ワウカは冷めた目で見ていた。誰が見ても矢がトロルに刺さる前に、鼎が攻撃される距離だったのだ。
「危ない!」
ヒュン!
「何だありゃ?!」
「光線…?」
ミクが叫んだ瞬間に空から落ちて来たのは、白い光線だった。空からの気配に気づかなかったトロルは、防御する事も出来ずに光線を受けた。
「グオオオオッ!!」
光線の直撃によって、トロルは跡形も無く消滅した。当然ながらボスを撃破した扱いとなるので、クリアである。
「ありがとう…助かったよ」
「うん、どういたしまして」
鼎は素直にミクに礼を言っていたが、ハンターはかなり驚いていた。その横にいる桃香はその様子を面白そうに見ていた。
「おいおいおい…何だよ今の技!?」
「あんな技、このゲームのNPCは使えないはずなんだけどねえ…」
天から光線を落とすスキルは、桃香も知らないものだった。威力もかなり高く、ハンターの援護も必要ないままトロルを撃破できた。
ーー
「報酬も手に入った…これで武器を強化できるの?」
「あー…そうだ。初心者用ミッションすっ飛ばしたから、その分強くなるはずだぜ」
先程のミッションは初心者向けのものと比べて、明らかに難易度が高かった。鼎が装備している武器も、一気に強い物になるだろう。
「良かったね鼎」
「ミクが咄嗟にビーム撃ってくれたから」
先程と同じ様にミクは鼎と話していて、鼎の方も対応を変えたりはしなかった。一方で、ハンターは彼女の事をかなり怪しみ始めていた。
「やっぱり、徹底的に調べた方が良いだろ…」
「アナザーアースの開発者が関わってるかもしれねえんだろこのゲーム…何があるか分からないぞ」
ユーザーかNPCか分からない存在が、10人以上確認された。彼らの正体を突き止める方法は、まだ分からなかった。
「取り敢えずあの子に色々聞いてみようよ」
桃香が人差し指を向けた先にいたのは、薄いピンク色の髪の、エルフのようなNPCだった。鼎と比べると、ボリューム感のある髪型をしている。
「あら…どうしたの?」
「このミッションの攻略法を聞きたくて…」
そのNPCは桃香からの質問に対して、優しい口調で受け答えていた。かなり自然な会話で、側から見ればユーザー同士の会話としか思わないだろう。
ーー
「それじゃ、私も手伝おうか?」
「え?いいの?」
そのNPC…ミクは、何とミッションへの協力まで申し出た。本来lunar eclipse projectでは、NPCはプレイヤーに協力出来ないはずだが…
「じゃあお願い」
横から鼎も会話に加わって、ミクに協力を頼んだ。鼎としては手がかりを得るために、彼女に積極的に関わりたいと思っていた。
「うん!よろしくね!」
「マジかよ…こんな簡単に近づけるのか」
ハンターは驚いていたが、これでミクと会話する機会が増える。桃香達は取り敢えずミッションに挑んで、ミクの能力を調べる事にした。
「今回は初心者向けのミッションで良い?」
「ミクちゃんの実力を測りたいからこっち」
鼎は初心者向けのミッションを選びたかったが、ミクの戦闘力に興味があった桃香が勝手に選択した。桃香が勝手に選んだのは不満に感じたが、鼎が選ぶよりも適切かも知れない。
「そのミッション…初心者でも大丈夫?」
「ボクみたいな強いプレイヤーがサポートするから、大丈夫!」
確かに、プレイヤーの実力を測るには難易度が低すぎないミッションの方が良いだろう。鼎も納得して、桃香の指示に従う事に決めていた。
「ちょっと、何でその子にばかり構うの?」
「そうだ。何でワウカちゃんより、そんなNPCを優先するんだ」
ワウカは自分よりNPCであるミクの方が優先されている事を、気に入らない様だ。取り巻きの男達と一緒になって、桃香に対して文句を言う。
「ボクがギルドマスターやってるからだけど…不満があるの?」
「あんたが裏社会の人間だって事、分かってるんだから」
ワウカは、桃香の事情もある程度理解しているらしい。相手の弱みを握っていると思い込んでいるワウカに対しても、桃香は怯まない。
「ふーん…じゃあ他所のギルドに行く?」
「それは難しいんだって…」
「じゃあここにいて欲しいな。態度悪くても、頼りにしてるからさぁー」
「…分かってるよ」
ワウカは不服そうだったが、素直に引き下がった。彼女の取り巻きの男達も、それ以上文句を言う事は無かった。
「それじゃあ、次のミッションに挑もう」
ーー
次のミッションの舞台は、落ち着いた雰囲気の湿地だった。ここならミクの事情を聞きながらでも、戦えるはずである。
「あなたは何処で生まれ育ったの?」
「シンセリア地方にある小さな町、エルフと人間が共生してる所だよ」
ミクが口にしたのはゲーム内の設定として存在する、架空の地名だった。桃香は鼎とミクの会話には、余り興味が無さそうだ。
「会話で情報聞き出すのは無理だろ。こいつらNPCの頭の中には"設定"しかねえし」
「分かった。戦闘能力について観察してみる」
穏やかで落ち着いた場所である湿地だが、奥の方にはモンスターが生息している。そこまで強力なモンスターではないので、初心者でも戦いやすい。
「早くしてよ、モンスター倒すのがクリア条件でしょ?」
「分かった。鼎も行こ」
相手にされず退屈そうなワウカが、鼎達を急かす。ミクは素直に従って、鼎や桃香も後からついて行く。
ーー
「この辺のモンスターはやっぱ弱いな…退屈だぜ」
「ボクやハンターに取ったらつまらないけど…鼎サンはまだ初心者だから、これぐらいが良いんだよ」
鼎とミクがスライムやウルフと戦っている後方から、ハンターは面倒そうに援護射撃をしていた。桃香はそんな彼と共に、初心者である鼎達を見守っていた。
「鼎、すごく強いね。戦い慣れてるの?」
「…このゲーム始める前から、色々巻き込まれて来たから」
「ゲーム始める前…そうだ!鼎は普段どんな所に住んでるの?」
「エリア007…これと言った特徴の無い、田舎町だよ」
ミクはプレイヤーである鼎に対して、強い興味を抱いていた。鼎は彼女が知らないはずの、現実世界での日々について話し始めた。
「ゲームの外の世界…アナザーアースがどんな所かも、分からないんです」
「アナザーアースには、現実世界で失われたものも多い。現実よりも良い場所だと私は思うな」
ミクは明らかに"ゲームの外"へ興味を向けていた。桃香は遠くから彼女の様子を、じっくりと観察していた。
「アイツNPCだろ?現実に興味持って大丈夫なのか…?」
「ゲームの外には出られないはずだから、辛い思いをするかも知れないのにね」
ミクはNPCであり、ユーザーデータなど持っていない。人間ですら無い彼女が、ゲームの外に出られる筈がない。
「別にどうでも良いじゃん。それより早く終わらせるように言ってよ」
既にレベルが高いワウカにとっても、暇なミッションだった。他のプレイヤー達も、文句を言いたそうな視線を桃香に向けていた。
「たまにはのんびり行こうよ」
「もうボス戦だ。アイツらがやられない様に、援護するぞ」
ーー
美しい滝のエリアに居座っていたのは、巨大なトロルだった。パワーはあるが移動スピードは遅いので、遠距離攻撃が可能なら楽に勝てる。
「私が前に出る、ミクは援護よろしく」
「分かった!」
鼎はまっすぐトロルに向かって行き、剣で先制の一撃を叩き込んだ。その後方から、ミクが光の魔法による追撃を行う。
「危なくなるまで何もしなくて良いよ」
「チマチマ攻撃してるの眺めてるだけって暇なんだけど…」
ワウカ達が全力で攻撃すれば、トロルなど数秒で倒せる。まだこのゲームの戦闘に慣れていない鼎とミクを見ているのは、退屈でしかなかった。
「くっ…硬い」
「攻撃に夢中にならないで!」
中々トロルに大ダメージを与えられず焦る鼎に、ミクが忠告する。トロルは鼎の攻撃を受け続けても、怯まず攻撃しようとしていた。
「ってピンチじゃねえか!」
「今から矢撃っても間に合わなそうだけど」
ハンターは慌てて弓を構えるが、ワウカは冷めた目で見ていた。誰が見ても矢がトロルに刺さる前に、鼎が攻撃される距離だったのだ。
「危ない!」
ヒュン!
「何だありゃ?!」
「光線…?」
ミクが叫んだ瞬間に空から落ちて来たのは、白い光線だった。空からの気配に気づかなかったトロルは、防御する事も出来ずに光線を受けた。
「グオオオオッ!!」
光線の直撃によって、トロルは跡形も無く消滅した。当然ながらボスを撃破した扱いとなるので、クリアである。
「ありがとう…助かったよ」
「うん、どういたしまして」
鼎は素直にミクに礼を言っていたが、ハンターはかなり驚いていた。その横にいる桃香はその様子を面白そうに見ていた。
「おいおいおい…何だよ今の技!?」
「あんな技、このゲームのNPCは使えないはずなんだけどねえ…」
天から光線を落とすスキルは、桃香も知らないものだった。威力もかなり高く、ハンターの援護も必要ないままトロルを撃破できた。
ーー
「報酬も手に入った…これで武器を強化できるの?」
「あー…そうだ。初心者用ミッションすっ飛ばしたから、その分強くなるはずだぜ」
先程のミッションは初心者向けのものと比べて、明らかに難易度が高かった。鼎が装備している武器も、一気に強い物になるだろう。
「良かったね鼎」
「ミクが咄嗟にビーム撃ってくれたから」
先程と同じ様にミクは鼎と話していて、鼎の方も対応を変えたりはしなかった。一方で、ハンターは彼女の事をかなり怪しみ始めていた。
「やっぱり、徹底的に調べた方が良いだろ…」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる