17 / 18
17
しおりを挟む
*
狂宴が続く。
ひっそりと開かれる狂宴に、1人の王子が堕ちていく。
絶望という歓喜に、身を委ねて。
サティウィンは四肢を触手に捉えられ、後孔にグロテスクなものを挿入されていた。
最初の頃は屈辱感に歪んでいたその顔も、今は見る影もなく淫らなものになっている。
ナトルシュカしか知らなかった身体は、数日のうちに、何人もの男に弄ばれた。
逃げられない現状に、これが現実なのか夢なのかも判断できない。
サティウィンは与えられる快感に、ただただ、嬌声をあげ続けた。
「憎い…憎い憎い…あはは…あはははは…」
「ああ、サティウィンさま、堕ちゆくあなたは素敵です…」
最早、以前の面影なく理性なく鳴くサティウィンを見つめながら、ゾルフはサティウィンの太ももを撫でた。
「一緒に、イキマショウ?
素敵な世界を作りましょうね。
美しい我が王…サティウィン・バーク様」
*
ある国で、王が死に新しい王が即位した。
心優しい王子であったが、王に即位した途端、残虐で無慈悲な王になってしまった。
人々はいう。
あんなにやさしかった王子さまはもういない。
いるのは心をなくした残虐な狂王のみだ…と。
狂王は長きに渡り、この地を支配する。
数年後、国を亡ぼさんとする一団がやってくるその日まで。
真実は、誰にも告げられることなく、闇に葬られたまま、時は残酷に進んでいく。
狂王は、絶望し、華に魅入られ人を殺し続ける。
抜け出せないループ。繰り広げられる饗宴。
華に魅入られた王が解放されるのは、また別のお話。
狂宴が続く。
ひっそりと開かれる狂宴に、1人の王子が堕ちていく。
絶望という歓喜に、身を委ねて。
サティウィンは四肢を触手に捉えられ、後孔にグロテスクなものを挿入されていた。
最初の頃は屈辱感に歪んでいたその顔も、今は見る影もなく淫らなものになっている。
ナトルシュカしか知らなかった身体は、数日のうちに、何人もの男に弄ばれた。
逃げられない現状に、これが現実なのか夢なのかも判断できない。
サティウィンは与えられる快感に、ただただ、嬌声をあげ続けた。
「憎い…憎い憎い…あはは…あはははは…」
「ああ、サティウィンさま、堕ちゆくあなたは素敵です…」
最早、以前の面影なく理性なく鳴くサティウィンを見つめながら、ゾルフはサティウィンの太ももを撫でた。
「一緒に、イキマショウ?
素敵な世界を作りましょうね。
美しい我が王…サティウィン・バーク様」
*
ある国で、王が死に新しい王が即位した。
心優しい王子であったが、王に即位した途端、残虐で無慈悲な王になってしまった。
人々はいう。
あんなにやさしかった王子さまはもういない。
いるのは心をなくした残虐な狂王のみだ…と。
狂王は長きに渡り、この地を支配する。
数年後、国を亡ぼさんとする一団がやってくるその日まで。
真実は、誰にも告げられることなく、闇に葬られたまま、時は残酷に進んでいく。
狂王は、絶望し、華に魅入られ人を殺し続ける。
抜け出せないループ。繰り広げられる饗宴。
華に魅入られた王が解放されるのは、また別のお話。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
産卵おじさんと大食いおじさんのなんでもない日常
丸井まー(旧:まー)
BL
余剰な魔力を卵として毎朝産むおじさんと大食らいのおじさんの二人のなんでもない日常。
飄々とした魔導具技師✕厳つい警邏学校の教官。
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。全15話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる