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序章

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今日は私の高校卒業式の日。



いつもより身なりを綺麗に整え、三年間ずっと歩いてきた道を歩いていく。

「この道を歩くのも今日で終わりかぁ…」なんて事を考えながら歩いていたら、スッと赤信号の横断歩道を白い何かが横切った



横断歩道は赤。朝の通勤の時間帯なだけ有って、車が多く人も多い中、その白い物は横断歩道へと向かっていった。



私は不思議に思い、先程の白い物を目を凝らして見た。
そしてその物体の正体が分かった瞬間、私は考える間もなく赤信号の横断歩道に躊躇いなく飛び出していた。聞こえたものは、煩いクラクションの音と多数の甲高い悲鳴。

あ、私死んじゃうんだ。

全身に痛みが走った、その瞬間私の意識は途切れた。
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