レミニセンス 第二章

紫くらげ

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家に帰ってきて、数週間が経った。

最初は若干上の空だったメグリも今では…

「ユウくーん!おっはよー」

この通り、いつものメグリへと戻っていた

「メグちゃーん、ユウー!今日は新鮮な魚が取れたんだ。おすそ分けしてやるよ」
「ユウくん、今日もお買い物ありがとねぇ、おまけにリンゴつけといてあげるから、帰ってメグちゃんと食べなさいな」

村の人とも、中々順調だ。
最初は警戒されていたが、俺が何もしないとわかってからはこの調子だ

「今日はお魚沢山貰っちゃったねぇ。何の料理がいい?焼く?それとも煮る?」

「あー、俺は焼き魚食いてぇな。」

そう、いつもと同じように会話をする。
ただ、俺には心に抱えているものがある。
まず処分と言う単語がメグリからでなくなったことだ。
それと、やっと平和が手に入ったあの日。
メグリは一体何をしていたのか
数週間たった今でも聞き出せずにいる。

「今日の魚は新鮮だからか、凄く美味いな。」

今日の夜ご飯をメグリと囲みながら、いつも通り、そう。いつも通りに食事をする。
そうしてお風呂に入った後は同じ布団で眠る。筈だった。

メグリから、この言葉を聞くまでは。

「ねぇ、今まで、私に何が有ったか、聞かないの?」
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