7 / 9
7
しおりを挟む
朝起きると、死神の姿は無かった。
然し、そこにはクローラが居た。
次の日も、死神は居ない。
でも、クローラが居た。
次の日も
次の日も
もう2週間経とうとしている
死神は、姿を見せない
クローラは、段々衣服で肌を隠すようになった。
春
夏
秋
冬
ずっと。ずっと肌を出さなかった。
そうして1年半が経とうとしている。
僕は、幼少病の最年長記録を出していた。
そしてクローラの勧めで、医者にかかることになった
なんと、健康体そのものだと言われ、僕は喜んだ
これで好きなだけ、遊べる!!
そうしているうちに、黒死病も過ぎ去り、薬も出来た
「黒死病の薬!開発されたんだって!これでクローラも「ごめんなさい」
「……え?」
クローラは今にも泣きそうに顔を歪めて、僕に頭を下げる。
「え、っと。クローラ?どうしたの?なんで、そんな顔…」
「死神さん。」
ぽつりとクローラが声に出した。僕だけかもしれないが、家族に思っていた死神。
「あの、最初に会った次の日。夢に死神さんが出てきたの。もう、連れていかれるかと思ったわ。でもね、その死神さん優しかったのよ。カイの今までの事も教えてくれたわ。それで、私の病気も、カイの病気も治せるって。でも、そうしたらもう2度と…会えないんだって。でも、…でも私…!!!願っちゃった!カイの大事な人なのに、家族だって、言ってたのに…!!私が、私が…!!!!」
「し、に…神が…?はは、何言ってるのクローラ。死神はいまちょっと忙しいだけだって…それにあいつに僕の病気は…治……せ、な…い…」
ここで僕は振り返る。死神と会って、発作が出たこと…ない…。
クローラに初めて会いに行くとき、全力疾走したけれど…
吐血どころか、咳すら……
「死神!!!!!おい!出て来いよ!からかってるんだろう?いつもみたいに…からかって…からかってて…っくれよ……」
それから僕は部屋に引きこもるようになった。
窓が開きっぱなしだから、板で塞いだ。
死神といた時、こうだったから。
死神といた時。僕は部屋から出られなかったから。
死神と…「嗚呼!くそ、こうなったらやってやる、もう知らないぞ。血の契約?そんなもの、なんでもくれてやるよ!!悪魔!お前が出てこい!!死神を、死神とまた会わせて!!!!!」
然し、そこにはクローラが居た。
次の日も、死神は居ない。
でも、クローラが居た。
次の日も
次の日も
もう2週間経とうとしている
死神は、姿を見せない
クローラは、段々衣服で肌を隠すようになった。
春
夏
秋
冬
ずっと。ずっと肌を出さなかった。
そうして1年半が経とうとしている。
僕は、幼少病の最年長記録を出していた。
そしてクローラの勧めで、医者にかかることになった
なんと、健康体そのものだと言われ、僕は喜んだ
これで好きなだけ、遊べる!!
そうしているうちに、黒死病も過ぎ去り、薬も出来た
「黒死病の薬!開発されたんだって!これでクローラも「ごめんなさい」
「……え?」
クローラは今にも泣きそうに顔を歪めて、僕に頭を下げる。
「え、っと。クローラ?どうしたの?なんで、そんな顔…」
「死神さん。」
ぽつりとクローラが声に出した。僕だけかもしれないが、家族に思っていた死神。
「あの、最初に会った次の日。夢に死神さんが出てきたの。もう、連れていかれるかと思ったわ。でもね、その死神さん優しかったのよ。カイの今までの事も教えてくれたわ。それで、私の病気も、カイの病気も治せるって。でも、そうしたらもう2度と…会えないんだって。でも、…でも私…!!!願っちゃった!カイの大事な人なのに、家族だって、言ってたのに…!!私が、私が…!!!!」
「し、に…神が…?はは、何言ってるのクローラ。死神はいまちょっと忙しいだけだって…それにあいつに僕の病気は…治……せ、な…い…」
ここで僕は振り返る。死神と会って、発作が出たこと…ない…。
クローラに初めて会いに行くとき、全力疾走したけれど…
吐血どころか、咳すら……
「死神!!!!!おい!出て来いよ!からかってるんだろう?いつもみたいに…からかって…からかってて…っくれよ……」
それから僕は部屋に引きこもるようになった。
窓が開きっぱなしだから、板で塞いだ。
死神といた時、こうだったから。
死神といた時。僕は部屋から出られなかったから。
死神と…「嗚呼!くそ、こうなったらやってやる、もう知らないぞ。血の契約?そんなもの、なんでもくれてやるよ!!悪魔!お前が出てこい!!死神を、死神とまた会わせて!!!!!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クズ聖王家から逃れて、自由に生きるぞ!
梨香
ファンタジー
貧しい修道女見習いのサーシャは、実は聖王(クズ)の王女だったみたい。私は、何故かサーシャの中で眠っていたんだけど、クズの兄王子に犯されそうになったサーシャは半分凍った湖に転落して、天に登っちゃった。
凍える湖で覚醒した私は、そこでこの世界の|女神様《クレマンティア》に頼み事をされる。
つまり、サーシャ《聖女》の子孫を残して欲しいそうだ。冗談じゃないよ! 腹が立つけど、このままでは隣国の色欲王に嫁がされてしまう。こうなったら、何かチートな能力を貰って、クズ聖王家から逃れて、自由に生きよう! 子どもは……後々考えたら良いよね?
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる