2 / 11
僕が神になった理由
少年の死
しおりを挟む 私はサイラスの後ろを冷や汗を流しながら付いて歩いている。
「サイ様、もうこれ以上は困るよ。家狭いのにこんなの入んないよ」
「だって、ミウは僕の妹になったんだから。不自由な生活はさせられないよ」
「今も不自由じゃないよ。ちょこっとお金がないだけでさ、自由気ままに生活出来てるよ」
私はサイラスに溢れんばかりの貢ぎ物を頂いている。
『サイ様は、もう一人のお兄ちゃんだね!』
私がこの言葉を言った瞬間、サイラスは翠の瞳をこれでもかと言わんばかりに輝かせて、私の手を取った。串焼きと一緒に。
『お兄ちゃん……良いね! 良い響きだ』
『サイ様……どうしたの?』
『僕はミウの事が気になってしょうがなかったんだ。パーティーで膝を付いて僕に謝罪した時に、ミウ言ったでしょ。僕の前には二度と現れないって。正直悲しかった。もっと話したいって思ってたから』
『そ、そうなんだ』
『これは恋愛感情なのだとばかり思っていたけれど、今はっきり分かったよ。ミウは僕の妹だ。妹になって欲しい』
サイラスの圧が半端ない。ひとりっ子は兄弟姉妹に憧れると言うがここまでとは。同い年で兄妹と言うのも変な話だが、私自身、恋愛のいざこざに巻き込まれるよりは兄妹ごっこを楽しむ方が気が楽だ。私は軽い気持ちで返事をした。
『良いよ。おにいちゃん』
これが間違いだった。サイラスは私を串焼きも買えないほどに貧乏だと思っているようで、お金を渡してきた。流石にそれは駄目だ。全拒否しているとサイラスが言った。
『だったらせめて、兄としてプレゼントをさせてくれ。それなら良いでしょ?』
『まぁ、物で貰った方が現金よりはマシかな』
——そして、今現在家具やら衣服を大量にプレゼントされているところだ。
「家に荷物を送ろうと思うんだけど、どこに届けたら良い?」
「あー、どこかな……」
自宅の住所を言っても届かないし、やはり魔王に持って帰ってもらうしかないか。私が悩んでいると、サイラスが言った。
「とりあえず城に送っとこっか。部屋狭いなら僕の部屋にドレスとか置いといてさ、着替えたい時においでよ」
「あー、うん。そうだね」
それならそのままサイラスに返品という形を取れる。良いかもしれない。
サイラスが使用人らしき人に耳打ちすると、荷物は次々と店から運び出された。そして、サイラスは私の方に向き直ってにっこり笑顔で手を出してきた。
「ん? 握手?」
「手繋いで帰ろう」
「え……? 私たち恋人とかじゃないよね?」
「うん、兄妹。だから手繋いで帰ろう」
サイラスの頭の中の兄妹像はどうなっているのだろうか。兄妹で手を繋ぐのは小さい頃くらいだ。呆気に取られていると、サイラスは眉を下げて言った。
「ごめん、抱っこだった? それともおんぶ?」
何だろう。普通に兄に見えてきた。言っている事ややっている事が日本にいる兄と変わらない。私はそれが可笑しく思えて、ふっと笑った。
「良いよ。手繋いで帰ろう」
「母上と父上にも紹介しなくちゃね」
「それはやめといた方が……」
私はサイラスと手を繋いで仲良く城へと戻っていった。
◇◇◇◇
「ねぇ、サイ様?」
「おにいちゃん!」
「ねぇ、おにいちゃん。どうして私の部屋が出来てるの? しかも、おにいちゃんの隣の部屋に」
城へ戻ると、客間で魔王の迎えを待つのかと思いきやサイラスの部屋に通された。そして、そのまま繋がっている隣の部屋に。
そこには先程購入した品の数々が並んでおり、今にも住める状態になっていた。
「大事な妹だから。僕の目の届く部屋じゃないと不安でしょ」
「いや、そうかもしれないけどさ、ここって将来のお妃様の部屋だよね? せめて別の部屋にしてよ」
「細かいことは気にしなくて良いよ。もう一人のお兄さんが来るまでまだ時間あるからさ、少し休んでなよ」
もう一人の兄とは本物の兄ではなく魔王のことだ。この世界では私の兄と言う設定でいくらしい。
「こっちの部屋が気になって使えないなら僕の部屋使いなよ。さっきからミウ眠たそうだし」
サイラスの言うように私は眠い。昨日の睡眠時間は三時間。そして、半日サイラスに付き合って動き回っているので、今にも寝落ちしそうな程に眠たいのだ。
時計を確認すると、魔王が迎えに来るまで後一時間。そして、そこにはふかふかのベッドが……。
セドリックの時に異性の部屋に二人きりで入るのはやめようと決めていた。しかし、サイラスは私に対して恋愛感情がないとはっきり言った。
「お言葉に甘えて、少し寝るね」
「どうぞ」
サイラスに誘導され、サイラスのベッドの中に入った。
「気持ち良い……」
私はサイラスに布団をポンポン叩かれながら船を漕いだ。
◇◇◇◇
五十分後。
「——ミウ、ミウ」
耳元で声がする。何だかくすぐったい。
「ミウ? そろそろ時間だよ」
「うん。お兄ちゃん、後五分」
私はいつものように抱き枕をギュッと抱きしめながら二度寝した——。
五分後私はパチッと目を覚ました。いつものことだが、この五分はアラームが無くても起きられる。不思議だ。
「はー、二度寝って最高だよね。お兄ちゃん」
「そうだね」
兄の声が下から聞こえるのは気のせいか? 恐る恐る下に目線をずらした。
「お兄ちゃん? え、わっ! 誰?」
「おにいちゃんで合ってるよ」
「え、な、なんで? なんでそんな所にいるの?」
私の腕の中にサイラスがいたのだ。しかも、私は思い切りサイラスの頭を抱きしめている。
「ご、ごめん」
パッとサイラスを解放すると、サイラスは至極嬉しそうに言った。
「五分前に起こしたんだけどさ、ミウがおにいちゃんって言いながら僕を抱きしめてくれたんだよ。そんなに僕を慕ってくれて嬉しいよ」
「あー……」
もしかしなくとも私は抱き枕と間違えてサイラスを抱きしめて寝ていたようだ。
私がしていたように今度はサイラスが私を頭からしっかりと包み込んだ。自分からサイラスを抱きしめていた手前、サイラスを拒絶できない。
「今度からは初めから一緒に寝ようね。兄妹なんだから」
「はは、そうだね。おにいちゃん……」
「サイ様、もうこれ以上は困るよ。家狭いのにこんなの入んないよ」
「だって、ミウは僕の妹になったんだから。不自由な生活はさせられないよ」
「今も不自由じゃないよ。ちょこっとお金がないだけでさ、自由気ままに生活出来てるよ」
私はサイラスに溢れんばかりの貢ぎ物を頂いている。
『サイ様は、もう一人のお兄ちゃんだね!』
私がこの言葉を言った瞬間、サイラスは翠の瞳をこれでもかと言わんばかりに輝かせて、私の手を取った。串焼きと一緒に。
『お兄ちゃん……良いね! 良い響きだ』
『サイ様……どうしたの?』
『僕はミウの事が気になってしょうがなかったんだ。パーティーで膝を付いて僕に謝罪した時に、ミウ言ったでしょ。僕の前には二度と現れないって。正直悲しかった。もっと話したいって思ってたから』
『そ、そうなんだ』
『これは恋愛感情なのだとばかり思っていたけれど、今はっきり分かったよ。ミウは僕の妹だ。妹になって欲しい』
サイラスの圧が半端ない。ひとりっ子は兄弟姉妹に憧れると言うがここまでとは。同い年で兄妹と言うのも変な話だが、私自身、恋愛のいざこざに巻き込まれるよりは兄妹ごっこを楽しむ方が気が楽だ。私は軽い気持ちで返事をした。
『良いよ。おにいちゃん』
これが間違いだった。サイラスは私を串焼きも買えないほどに貧乏だと思っているようで、お金を渡してきた。流石にそれは駄目だ。全拒否しているとサイラスが言った。
『だったらせめて、兄としてプレゼントをさせてくれ。それなら良いでしょ?』
『まぁ、物で貰った方が現金よりはマシかな』
——そして、今現在家具やら衣服を大量にプレゼントされているところだ。
「家に荷物を送ろうと思うんだけど、どこに届けたら良い?」
「あー、どこかな……」
自宅の住所を言っても届かないし、やはり魔王に持って帰ってもらうしかないか。私が悩んでいると、サイラスが言った。
「とりあえず城に送っとこっか。部屋狭いなら僕の部屋にドレスとか置いといてさ、着替えたい時においでよ」
「あー、うん。そうだね」
それならそのままサイラスに返品という形を取れる。良いかもしれない。
サイラスが使用人らしき人に耳打ちすると、荷物は次々と店から運び出された。そして、サイラスは私の方に向き直ってにっこり笑顔で手を出してきた。
「ん? 握手?」
「手繋いで帰ろう」
「え……? 私たち恋人とかじゃないよね?」
「うん、兄妹。だから手繋いで帰ろう」
サイラスの頭の中の兄妹像はどうなっているのだろうか。兄妹で手を繋ぐのは小さい頃くらいだ。呆気に取られていると、サイラスは眉を下げて言った。
「ごめん、抱っこだった? それともおんぶ?」
何だろう。普通に兄に見えてきた。言っている事ややっている事が日本にいる兄と変わらない。私はそれが可笑しく思えて、ふっと笑った。
「良いよ。手繋いで帰ろう」
「母上と父上にも紹介しなくちゃね」
「それはやめといた方が……」
私はサイラスと手を繋いで仲良く城へと戻っていった。
◇◇◇◇
「ねぇ、サイ様?」
「おにいちゃん!」
「ねぇ、おにいちゃん。どうして私の部屋が出来てるの? しかも、おにいちゃんの隣の部屋に」
城へ戻ると、客間で魔王の迎えを待つのかと思いきやサイラスの部屋に通された。そして、そのまま繋がっている隣の部屋に。
そこには先程購入した品の数々が並んでおり、今にも住める状態になっていた。
「大事な妹だから。僕の目の届く部屋じゃないと不安でしょ」
「いや、そうかもしれないけどさ、ここって将来のお妃様の部屋だよね? せめて別の部屋にしてよ」
「細かいことは気にしなくて良いよ。もう一人のお兄さんが来るまでまだ時間あるからさ、少し休んでなよ」
もう一人の兄とは本物の兄ではなく魔王のことだ。この世界では私の兄と言う設定でいくらしい。
「こっちの部屋が気になって使えないなら僕の部屋使いなよ。さっきからミウ眠たそうだし」
サイラスの言うように私は眠い。昨日の睡眠時間は三時間。そして、半日サイラスに付き合って動き回っているので、今にも寝落ちしそうな程に眠たいのだ。
時計を確認すると、魔王が迎えに来るまで後一時間。そして、そこにはふかふかのベッドが……。
セドリックの時に異性の部屋に二人きりで入るのはやめようと決めていた。しかし、サイラスは私に対して恋愛感情がないとはっきり言った。
「お言葉に甘えて、少し寝るね」
「どうぞ」
サイラスに誘導され、サイラスのベッドの中に入った。
「気持ち良い……」
私はサイラスに布団をポンポン叩かれながら船を漕いだ。
◇◇◇◇
五十分後。
「——ミウ、ミウ」
耳元で声がする。何だかくすぐったい。
「ミウ? そろそろ時間だよ」
「うん。お兄ちゃん、後五分」
私はいつものように抱き枕をギュッと抱きしめながら二度寝した——。
五分後私はパチッと目を覚ました。いつものことだが、この五分はアラームが無くても起きられる。不思議だ。
「はー、二度寝って最高だよね。お兄ちゃん」
「そうだね」
兄の声が下から聞こえるのは気のせいか? 恐る恐る下に目線をずらした。
「お兄ちゃん? え、わっ! 誰?」
「おにいちゃんで合ってるよ」
「え、な、なんで? なんでそんな所にいるの?」
私の腕の中にサイラスがいたのだ。しかも、私は思い切りサイラスの頭を抱きしめている。
「ご、ごめん」
パッとサイラスを解放すると、サイラスは至極嬉しそうに言った。
「五分前に起こしたんだけどさ、ミウがおにいちゃんって言いながら僕を抱きしめてくれたんだよ。そんなに僕を慕ってくれて嬉しいよ」
「あー……」
もしかしなくとも私は抱き枕と間違えてサイラスを抱きしめて寝ていたようだ。
私がしていたように今度はサイラスが私を頭からしっかりと包み込んだ。自分からサイラスを抱きしめていた手前、サイラスを拒絶できない。
「今度からは初めから一緒に寝ようね。兄妹なんだから」
「はは、そうだね。おにいちゃん……」
0
この作品は現在、小説家になろうにて先行公開中です。なろうは定期、こちらにはある程度まとめて投稿していく予定です。
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜
アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。
だが、そんな彼は…?
Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み…
パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。
その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。
テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。
いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。
そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや?
ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。
そんなテルパの受け持つ生徒達だが…?
サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。
態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。
テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか?
【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】
今回もHOTランキングは、最高6位でした。
皆様、有り難う御座います。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる