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15. ※ 翔悟②
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廉堂 翔悟は物心つく前から女性に囲まれていた。
多分容姿に恵まれたせい。
それから実家が比較的裕福だった事も関係していると思う。
色んな女性に囲まれて、やっと自衛ができるようになったのは大学生の頃だろうか。
自棄になる事は無かったけれど、同級生より恋愛は多かったと思う。だから結構、女性というものに辟易としていた。
付き合うのは割と簡単なのに、別れるのは難しい。何が気に入らないのかと詰られるひと騒動に、段々と面倒臭くなってきた。
似たような状況にある弟に話すと、信じられないものを見るような目をされた。
弟が博愛主義を自称する恋愛観の方が、翔悟には理解できないが。
『兄貴の好きって難儀だな。もっと単純でいいのに』
そう笑う弟にムッと顔を顰めた。
二十二歳。
成人式とは違う、社会人への一歩を踏み出す活動が始まった。
親に勧められた会社も受験対象には入れていたが、一社会人となる最初の活動は自分で決めたかった。
それでも会場に入れば翔悟は女性から視線を集めてしまう。ライバルからも会場の人事担当からも。
彼女たちの熱視線に寒気を感じながら。
(本当、このまま誰とも添い遂げられないかもな……)
今は別にいい。でも先の事を考えると一抹の不安が胸を掠める。
そんなちょっと暗い自分の未来に溜息を零したところで。
華子に出会ったのだ。
会社説明会のあの日。
スタッフカードを首から下げた彼女は、笑顔一つ見せずに就活生たちに課題を言い渡していた。
これには翔悟も面食らった。
今迄の会社で人事担当は皆フレンドリーだった。そこで会社は学生の心を掴み、この会社に入りたいと思わせると思っていたのだけれど……
華子の指導は妙に現実的だった。
この会社はこう言う雰囲気で働く人たちで纏まっているのだろうか。真面目で真摯、手を抜かないといった印象。
学生の身分ではハードルが高いと感じてしまうかもしれない。けれど翔悟は、この飾らない華子の雰囲気に惹かれた。
「この会社」じゃない。この人と一緒に働きたいと、純粋に思った。
いくつか内定を貰った内、翔悟が選んだ会社を両親は喜んでくれた。弟は相変わらずで、「勿体無いオバケが出るぞ」と脅してきたけれど。
そして就活から約一年後、期待と緊張に包まれた入社式の中、気付けば華子の姿を探していた。人事担当なら会えると疑っていなかった。
けれど入社後、二週間の新人研修での再会もない。もしかしたら辞めてしまったんだろうかという嫌な予感を振り切れないまま、仮配属の指導担当が華子だと知って運命だと思った。頭の中を祝福の鐘が鳴り響いて、完全に浮かれた。
入社後二週間の新人研修が無事に終わって。
同期の社員たちとの飲み会で、翔悟はそれとなく就活時代の話を持ち出した。すると就活時、翔悟と同じく華子のレクチャーを受けた女子がいて喜んだ。
けれど彼女は翔悟の心の機微を知り、嫉妬に顔を歪め華子を悪く言った。
「あの人って七歳も年上のオバさんなのに、愛想の一つも無かったよね。でも当然かも。研修担当の人が教えてくれたんだけど、あの人そのせいで年下の彼氏に振られたらしいから。ちょっとウケるよね?」
……何がウケるのか分からないけれど、翔悟はお酒の席で声を荒げたりはしない。
「そうだね。七年後に俺たちも新人にオジさんって言われるだろうから。年齢で人を貶めて笑ってたなんて知ったら、ウケるって笑われるだろうね」
にっこりと笑えば彼女は顔を赤くして席を立った。声を荒げるつもりはないけれど、好きな相手を悪く言われて黙っていられる程大人しくもない。
(好き……)
自分の気持ちを改めて自覚する。
反対隣の女子がちょっと引いてたけど、最早それどころではない。
(七歳か……)
だって、もしこのまま惹かれていったら、この年齢差をいずれ彼女は気にするだろうか。
翔悟は気にならない。
だって過去七年、それ以上遡ってもこんなに惹かれる相手はいなかった。
そんな相手にこの先会えるだろうか。
社会に出て人脈が広がって、その先に年齢も性格もピッタリと合った、一番だと思える相手がいるのかもしれない。
けれどその間、華子が誰かのものになるのを指を咥えて見ていなければならない。
(それは無理)
ぎゅっと絞れる胸の痛みに翔悟は顔を顰めた。
既に過去の男の話を聞くだけで胸が悪くなっている自分がいるのだ。
それに翔悟からすると、自分が年下というのはプラスでしかない。
彼女の貴重な時間を全て奪って自分のものにできる。所謂、適齢期というものを過ぎれば逃げようがない。もう諦めて自分にしとけと追い詰められる。
ちょっと楽しい妄想に顔をにやけさせ、来週から始まる指導研修に思いを馳せた。
◇
指導期間は楽しかった。
華子の指導は分かりやすく適切で、それにやはり翔悟を特別扱いをしない姿勢が好ましかった。
(でも、親切で……物足りない)
誰にも平等は、その他大勢と一緒だ。
翔悟は自分が作った垣根を、我を通して越えてきた輩に容赦しなかった。だから自分も同じ目に遭うと思うと躊躇する。華子に冷ややかな眼差しで見られるのは耐えられない。
それでもこのまま研修が終わって、はいお終い。だなんて離れたくはない。
だからやっと二人で飲みに行ける日が来た時は嬉しすぎて。誘われた事に浮かれた勘ぐりを入れては、内心で小躍りしていた。
それなのに。
元彼の話をされた時、暗にもう年下とは付き合えないと、そう宣言されているような気持ちになった。
酷い振られ方をされたのに、平気だと笑う彼女が意地らしくて、何も出来ない自分が悔しくて、翔悟はひっそりと落ち込んだ。
(もっと早く会いたかった……)
そしたら相手にもされなかっただろうけど。
それこそ叶うなら、もっと早く生まれたかったと思うけれど。
落ち込む気持ちをひた隠して、とにかく自分は華子に会えて良かったと一生懸命伝えて──
そしてハタと気付く。
(そういえば、告白って……した事ない)
自分から好きになって告げた事がない。
大抵向こうからか、期待に満ちた眼差しに応える形で口にしてきた。
でも迷うのも、躊躇う時間も勿体無かった。
何とかこの縁を手繰り寄せたい。
翔悟は必死に言葉を紡いで華子の手を離さなかった。
『もっと単純でいいのに』
小憎らしく思っていた弟の台詞が頭を過ぎる。
(ああ、そういう事か)
単純に、この人が欲しいと、そう理解した。
多分容姿に恵まれたせい。
それから実家が比較的裕福だった事も関係していると思う。
色んな女性に囲まれて、やっと自衛ができるようになったのは大学生の頃だろうか。
自棄になる事は無かったけれど、同級生より恋愛は多かったと思う。だから結構、女性というものに辟易としていた。
付き合うのは割と簡単なのに、別れるのは難しい。何が気に入らないのかと詰られるひと騒動に、段々と面倒臭くなってきた。
似たような状況にある弟に話すと、信じられないものを見るような目をされた。
弟が博愛主義を自称する恋愛観の方が、翔悟には理解できないが。
『兄貴の好きって難儀だな。もっと単純でいいのに』
そう笑う弟にムッと顔を顰めた。
二十二歳。
成人式とは違う、社会人への一歩を踏み出す活動が始まった。
親に勧められた会社も受験対象には入れていたが、一社会人となる最初の活動は自分で決めたかった。
それでも会場に入れば翔悟は女性から視線を集めてしまう。ライバルからも会場の人事担当からも。
彼女たちの熱視線に寒気を感じながら。
(本当、このまま誰とも添い遂げられないかもな……)
今は別にいい。でも先の事を考えると一抹の不安が胸を掠める。
そんなちょっと暗い自分の未来に溜息を零したところで。
華子に出会ったのだ。
会社説明会のあの日。
スタッフカードを首から下げた彼女は、笑顔一つ見せずに就活生たちに課題を言い渡していた。
これには翔悟も面食らった。
今迄の会社で人事担当は皆フレンドリーだった。そこで会社は学生の心を掴み、この会社に入りたいと思わせると思っていたのだけれど……
華子の指導は妙に現実的だった。
この会社はこう言う雰囲気で働く人たちで纏まっているのだろうか。真面目で真摯、手を抜かないといった印象。
学生の身分ではハードルが高いと感じてしまうかもしれない。けれど翔悟は、この飾らない華子の雰囲気に惹かれた。
「この会社」じゃない。この人と一緒に働きたいと、純粋に思った。
いくつか内定を貰った内、翔悟が選んだ会社を両親は喜んでくれた。弟は相変わらずで、「勿体無いオバケが出るぞ」と脅してきたけれど。
そして就活から約一年後、期待と緊張に包まれた入社式の中、気付けば華子の姿を探していた。人事担当なら会えると疑っていなかった。
けれど入社後、二週間の新人研修での再会もない。もしかしたら辞めてしまったんだろうかという嫌な予感を振り切れないまま、仮配属の指導担当が華子だと知って運命だと思った。頭の中を祝福の鐘が鳴り響いて、完全に浮かれた。
入社後二週間の新人研修が無事に終わって。
同期の社員たちとの飲み会で、翔悟はそれとなく就活時代の話を持ち出した。すると就活時、翔悟と同じく華子のレクチャーを受けた女子がいて喜んだ。
けれど彼女は翔悟の心の機微を知り、嫉妬に顔を歪め華子を悪く言った。
「あの人って七歳も年上のオバさんなのに、愛想の一つも無かったよね。でも当然かも。研修担当の人が教えてくれたんだけど、あの人そのせいで年下の彼氏に振られたらしいから。ちょっとウケるよね?」
……何がウケるのか分からないけれど、翔悟はお酒の席で声を荒げたりはしない。
「そうだね。七年後に俺たちも新人にオジさんって言われるだろうから。年齢で人を貶めて笑ってたなんて知ったら、ウケるって笑われるだろうね」
にっこりと笑えば彼女は顔を赤くして席を立った。声を荒げるつもりはないけれど、好きな相手を悪く言われて黙っていられる程大人しくもない。
(好き……)
自分の気持ちを改めて自覚する。
反対隣の女子がちょっと引いてたけど、最早それどころではない。
(七歳か……)
だって、もしこのまま惹かれていったら、この年齢差をいずれ彼女は気にするだろうか。
翔悟は気にならない。
だって過去七年、それ以上遡ってもこんなに惹かれる相手はいなかった。
そんな相手にこの先会えるだろうか。
社会に出て人脈が広がって、その先に年齢も性格もピッタリと合った、一番だと思える相手がいるのかもしれない。
けれどその間、華子が誰かのものになるのを指を咥えて見ていなければならない。
(それは無理)
ぎゅっと絞れる胸の痛みに翔悟は顔を顰めた。
既に過去の男の話を聞くだけで胸が悪くなっている自分がいるのだ。
それに翔悟からすると、自分が年下というのはプラスでしかない。
彼女の貴重な時間を全て奪って自分のものにできる。所謂、適齢期というものを過ぎれば逃げようがない。もう諦めて自分にしとけと追い詰められる。
ちょっと楽しい妄想に顔をにやけさせ、来週から始まる指導研修に思いを馳せた。
◇
指導期間は楽しかった。
華子の指導は分かりやすく適切で、それにやはり翔悟を特別扱いをしない姿勢が好ましかった。
(でも、親切で……物足りない)
誰にも平等は、その他大勢と一緒だ。
翔悟は自分が作った垣根を、我を通して越えてきた輩に容赦しなかった。だから自分も同じ目に遭うと思うと躊躇する。華子に冷ややかな眼差しで見られるのは耐えられない。
それでもこのまま研修が終わって、はいお終い。だなんて離れたくはない。
だからやっと二人で飲みに行ける日が来た時は嬉しすぎて。誘われた事に浮かれた勘ぐりを入れては、内心で小躍りしていた。
それなのに。
元彼の話をされた時、暗にもう年下とは付き合えないと、そう宣言されているような気持ちになった。
酷い振られ方をされたのに、平気だと笑う彼女が意地らしくて、何も出来ない自分が悔しくて、翔悟はひっそりと落ち込んだ。
(もっと早く会いたかった……)
そしたら相手にもされなかっただろうけど。
それこそ叶うなら、もっと早く生まれたかったと思うけれど。
落ち込む気持ちをひた隠して、とにかく自分は華子に会えて良かったと一生懸命伝えて──
そしてハタと気付く。
(そういえば、告白って……した事ない)
自分から好きになって告げた事がない。
大抵向こうからか、期待に満ちた眼差しに応える形で口にしてきた。
でも迷うのも、躊躇う時間も勿体無かった。
何とかこの縁を手繰り寄せたい。
翔悟は必死に言葉を紡いで華子の手を離さなかった。
『もっと単純でいいのに』
小憎らしく思っていた弟の台詞が頭を過ぎる。
(ああ、そういう事か)
単純に、この人が欲しいと、そう理解した。
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