皇女の鈴

月森あいら

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第一章

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 紫野が、かの皇女に初めて出会ったのは、嶋の宮でのことだった。
 そのころの嶋の宮の主は、日並ひなしの皇子みこ。浄御原帝の死後その即位を待たれていた、草壁皇子くさかべのみことの名をも持つ春宮だった。
 否。そのときの皇子はすでに、嶋の宮の主を、そして日並皇子の名をも離れていた。白い布をかけられた寝台の上、そこに横たわっているはずの皇子の体には御魂はおらず。皇子はすでに黄泉に発ち、あたりは嘆き交わす人びとの声で満ちあふれていた。
 泣き伏す貴婦人たち。顔を背け、唇を噛み締める大舎人たち。取るものも取りあえず駆けつけたといったような彼らの、喪の場にはふさわしくない華やかな衣装。赤や青、白に桃色と春の日を映したような華やかな衣装が埋め尽くしてもなお寒々しい、宮の光景。それを紫野は、目を見開いたまま見つめていた。
 広がる嗚咽。慰める声。寝台に伏せ、体を固くしている女性がいた。その傍らで、唇を噛み締めている女性。彼女たちとともに、寝台の傍らに立つ子供たち。
 紫野の目を引いたのは、同じ年ごろの少女だった。小さな体を浅黄と桃色の綾衣で飾り、濡れたような黒の髪を背に長く垂らしている。彼女の視線は、白い寝台に取り付くように顔を伏せ、低くこらえた声をあげて嘆く女性にじっと注がれていた。
 少女は振り返った。紫野は思わず息を飲む。黒目がちの大きな瞳。こちらを見つめる、少女の目。そのような眼を、見たことはなかった。吸い込まれるような、とらえられてしまうような。そしてそれは、泣き濡れて潤んでいる。
「紫野」
 ささやきかけられて、我に返った。紫野の右手は、傍らに立つ女性に握られている。紫野の意識を導くように、手は新たに強く握り直された。
「あの方ですよ」
 遠縁に当たると聞いている女性は、ささやきかけてきた。
「お前にお相手を、と言っていたのは、あのお方です」
 紫野が見上げると、やや太り肉の顔が見下ろしてきた。薄赤く染められた唇は、紫野ににっこりと微笑みかけてはくるものの、その目は決して笑ってはいなかった。明らかな悲しみを湛え、それでも気丈に、幼い紫野に動揺を見せないようにと懸命の微笑みを作っているようだった。
「吉備皇女さま。草壁皇子さまの、ふたり目の皇女さまにあらせられます」
 紫野は手を引く女性の顔を見上げ、そして改めて自分の仕えることになる皇女を見つめた。
「吉備さま」
 黒目がちの少女は、何も言わずに自分を呼んだ者を見上げる。その視線はすぐに、紫野へと移された。
「先日申し上げておりました、わたくしの遠縁の娘でございます」
「そう」
 吉備、と呼ばれた少女は単調な声でそう言った。
「皇女さまのお遊び相手になれば、と思い、連れ参りました」
 握られた手はほどかれ、女性はそっと、紫野の肩に手を置いてきた。紫野は慌てて、教えられた通りに床にひざまずき叩頭する。
「紫野と申します。皇女さまには、ご機嫌よろしゅうに……」
 言って、はっとした。父皇子を喪った皇女に、ご機嫌もなにもあったものではない。叱責する、小さな声がかかった。
「申しわけ……」
「お前、いくつ?」
 皇女が、紫野の声を遮った。
「はい?」
「いくつなの、紫野は?」
 まるでよく知っている者のように名を呼ばれ、紫野の肩から力が抜けた。自分の今まで住んでいたところとは似ても似つかぬ、絢爛な宮に足を踏み入れてからというもの緊張にこわばっていた体が、皇女のひとことで溶けるようにほどけた。
「六つにございます」
「お姉さまより、小さいのね」
 お姉さま、という言葉とともに、吉備は寝台の方を向いた。控えめな色の衣をまとった女性の背を撫でる少女。紫野よりもいくつかの年嵩のように見える。その姿を吉備は見つめる。彼女がこの皇女の姉、亡くなった皇子の大媛というわけであるらしかった。
「紫野は、この宮のお庭を見た?」
 先ほどの平坦な口調は、消えた。吉備は寂しさの影を滲ませてはいるが、それでも親しみを示した笑顔とともに紫野にそう言った。
「いえ……」
 紫野が口ごもると、吉備は手を伸ばしてきた。
「わたくしが、見せてあげるわ」
 紫野の手は、吉備に取られた。温かく、柔らかい手だった。吸い付くような感覚には、小さな動物を抱きしめたときのような心地よさがあった。
「いいでしょ、三千代?」
 そう尋ねておきながら、吉備は許しの返事も待たないままに紫野の手を引っ張る。
「吉備さま!」
「三千代は、お祖母さまやお母さまをお慰めして差し上げて」
 吉備は制止の言葉も聞かないままに、磨き上げられた床を蹴る。紫野の、宮に上がるこの日のために作った新しい沓もきゅっと鳴る宮の床を踏んだ。
「おいで、紫野」
「はい」
 皇女の衣の裾が、ふわりと舞った。この重々しい間にふさわしくないほどに明るい裳の色が、鮮やかに紫野の目を射た。


 春の庭は、甘く涼やかな香りを運んでくる。
「いい匂い」
 紫野は欄干にもたれ掛かり、頬杖をついて庭を眺めていた。
「わたくし、この時期が一番好きだわ」
 吉備はといえば欄干に座り、庭に向けて垂らした裸足の足をぶらぶらさせている。
「温かくなったし、花も咲くし。冬は嫌い。寒いんですもの」
「寒いから、冬なんですわ」
「だから、いやよ。花のひとつも咲かないし。空気は寒くて冷たいし。つまらないわ、冬なんて」
 すぅ、と温かく染まった大気を吸い込み、そして吐く。息はもう、冬のころのように白く染まったりはしない。
「雪遊びが出来るのは、楽しいけれどね」
 吉備の長く豊かな黒髪は温かい風に舞い、その艶やかな黒糸の織りなす綾模様を、紫野はじっと見つめていた。
「吉備さま、またそのようなところに!」
 厳しい声がかかった。
「そのようなお行儀の悪いことはなさらないようにと、何度も……!」
 振り向くまでもない。古参の侍女だ。吉備は首をすくめ、欄干から飛び降りる。
「吉備さま!」
 侍女の悲鳴が聞こえた。吉備の裸足の足は軽々と地面に下り立ち、そして紫野に向かって手を伸ばす。
「紫野、おいで!」
 呼ばれた紫野は傍らのきざはしを駆け降りて、やはり裸足のまま庭を踏む。
「吉備さま、何をなさいます!」
「紫野も! 吉備さまをお止めしなさい!」
 ふたりは、笑い声を転がしながら庭を駆ける。すれ違った舎人が、呆れた笑顔を浮かべてふたりを見送った。
「いやよ、止められたりなんかしたくないわ」
 小さな池を回り橋を飛び越え、侍女たちの目の届かないところにまで駆けた。荒くなった息に肩を上下させながら、吉備は笑った。紫野の手を取ってぐるりと輪の形に回り、そしてまた、笑い声を上げた。
「せっかく、こんな素敵な季節になったんですもの。走ったり遊んだりしたいわよ、ねぇ?」
 吉備は自分より少し背の高い紫野を見上げ、首をかしげてそう問うて来る。
「紫野も、そう思うわよね」
「もちろんですわ」
「そう言ってくれると思ってた」
 紫野の手を取り声を立てて笑いながら、踊るような足取りでまた、駆け出す。
 吉備の視線が、ある一点をとらえて止まった。
「お兄さま!」
 結びあっていた手をほどき、吉備は駆け出した。葦毛の馬が庭園の先に現れる。馬上から降りた姿があった。
「長屋のお兄さま!」
 飛びついた少女に微笑みかけ、頭を撫でてやっている姿。紫野はとっさに深く頭を下げた。
「ああ、いいんだよ」
 かけられた声が自分に向けられたものであるとは気づいてはいたが、しかし、紫野は顔を上げない。
「紫野、顔をお上げ」
「……はい」
 ひざまずいた格好はそのまま、紫野ははじかれたように顔を上げる。吉備のまとわりつく青年の姿。優しげな色を湛えた目をこちらに注ぎ、微笑みかけてくる。紫野は、再び頭を伏せる。
「紫野ってば」
 いささか不満げな吉備の声が耳に入った。
「お兄さまがいいっておっしゃってるんだから。お立ちなさいよ」
「はい……」
 吉備の言葉に従い、紫野は立ち上がる。長屋に微笑みかけられて、また思わず視線を反らせてしまった。
 吉備の従兄に当たる青年だった。吉備の母と長屋の母は同母の姉妹。吉備の祖母と吉備の母、そして長屋の母はともに淡海帝を父とし、蘇我倉山田石川麻呂の娘を母とすることで、濃い血のつながりがあった。
 その血の濃さゆえにか、どこか似ているところがある、と紫野には思えた。長屋はもう十六で、吉備のような幼さは見当たらないが、しかしまとわりついてくる吉備の相手をする様子、微笑みかけ、あどけない口調でのおしゃべりに根気よくつきあう様子。
 それは幼い者を相手にしているせいか、長屋のうち深く、忘れられてしまった幼さを自然引き出しているようで。すでに位を与えられている大舎人とは思えないほどの、どこか幼さの見え隠れする柔らかい表情に包まれていた。
「お姉さまをお待ち?」
 そんな長屋を相手に、弾ける元気を体のうちに秘めた吉備は懸命に、話を続ける。葦毛の馬は厩に引かれていき、そのときだけ、吉備は顔を上げて馬に興味深げな視線を送った。
「先ほどお部屋をお訪ねしたら、お支度の最中だったわ。もう少しお待ちになってね」
「そうだね」
「お姉さま、新しい見事な釧をつけておいでだったわ。あれはお兄さまからの贈り物?」
「新羅の工人が献上してきたものだね。美しい珠だっただろう?」
「わたくしも、ああいうのが欲しいわ」
 顎を反らせ、大人っぽい仕草を強調してそう言う吉備に、長屋は目をみはり、そして優しく微笑んだ。
「そうだね。吉備には」
 長屋の手が、吉備の頭を滑る。豊かな黒髪が波のように長屋の指に絡み、吉備はびくりと首をすくめた。
「碧が似合うかな」
「……そ、う……?」
 吉備の頬がさっと染まったのを、紫野は見た。
「深い碧だね。瑠璃の珠みたいな。胡人の俳優わざおぎの目みたいな」
「……」
 吉備は、微笑みかける長屋の視線を受け止めかねたように視線を反らせる。そして、その向こうにある影を見つけて声をあげた。
「お姉さま!」
 長屋も、ともに視線を動かす。深い紅に染め上げられた裳。薄桃色の唐衣にくちなしの上衣。合わせた袖の間からは裳の色と同じような、燃えるような赤い石の嵌め込まれた釧が見えた。
「まぁ……」
 裸足で地面を駆け、吉備は侍女に伴われた氷高ひだかの前に立った。上から下へ、下から上へ。品定めするかのような視線に、しかし氷高は嫌がることもなく、にこにこと妹の成すがままに任せている。
「いつも通りお美しいわ。お姉さま」
「ありがとう」
 鷹揚に微笑んだ唇には、紅が塗られている。薄くはあるが化粧を施した顔は、もとより際立った氷高の顔をますます美しく映えさせていた。
「衣装も、飾りも皆美しいけれど……一番お美しいのは、お姉さまだわ」
「まぁ、吉備」
 氷高は、玻璃の珠を触れ合わせたような声で笑った。
「随分、褒めてくれるのね」
「だって……」
「さぁ、吉備」
 長屋が歩み寄って来た。長屋は手を伸ばし、氷高の手を取る。氷高は自然に、その身を長屋に委ねた。
「王宮の宴にいらっしゃるのでしょう?」
 吉備は、長屋を見上げてねだる声をあげた。
「わたくしも行きたいわ。王宮の梅を見たいの」
 しかし、口調は優しいままに長屋は首を横に振った。
「吉備にはまだ早いよ。梅なら、この宮のものだって素晴らしいだろうに」
「そういうことではないの」
 にわか、頬を膨らませて吉備は拗ねる様子を見せる。そんな吉備の様子に長屋と氷高は目を見合わせ、少し困ったように笑った。ふたりを上目遣いに見上げ、吉備は言う。
「それでは、わたくしがお姉さまくらいの年になれば、連れて行って下さる?」
「もちろんだよ」
「わたくしの手も、取って下さる?」
「ああ」
 長屋がうなずく。氷高が体をかがめた。しゃら、と音がして、氷高の耳を飾っている細い金の鎖が吉備の目の前に垂れ下がった。
「お留守番していてね。すぐに帰ってくるわ」
「お祖母さまも、おいでになるのかしら?」
 吉備の目は氷高を飾る装飾品に、そしてそれに彩られた姉の眩しい姿に注がれている。
「それはどうかしら。お忙しくていらっしゃるから」
「お兄さまは?」
「軽は、来ると聞いているわ」
「それなら、お兄さまによろしくお伝えして。お勉強が始まってから王宮にばかりおいでになっていて、あまりお目にかかれないんですもの」
「分かったわ」
 氷高が伸ばした手には、釧が光る。それは燦々とあたりを染め上げる明るい日の光に反射して、眩しく光る。それを、吉備はじっと見つめている。氷高のくしろや耳飾り。氷高の化粧に彩られた顔。吉備を見つめる優しい目。そして。
「吉備」
 氷高にとらえられていた吉備の視線は、はっと長屋に向けられた。
「これを」
 懐から長屋の取り出したのは、小さな鈴だった。吉備の視線はそれに移った。その奏でる小さな音は、氷高の視線をもとらえたようだった。
「まぁ……」
「かわいらしい」
 姉妹の感嘆を受けた鈴は、吉備に向かって差し出された。
「わたくしに?」
「宴に行けない媛君に、贈り物だよ」
「いいの?」
 吉備の輝く視線は、手の中に滑るように迎え入れられた鈴に注がれる。
「お留守番の、ご褒美だ」
 結びつけられた編み紐をつまみ上げ、そっと揺らしてみる。ちり、ちり、と鈴は軽い音を奏でた。
「大切にいたしますわ、わたくし……!」
 両手で包み、飛び跳ねんばかりに体中で喜びを示す。吉備の手の中で、その喜びに応えるように鈴も涼やかな音を立てた。馬と輿がやって来て、王宮へ向かうふたりは、それぞれに身を預けた。舎人と侍女たちにかしずかれ、手を振る吉備に応えながらふたりの姿は、やがて門の向こうへと消える。
「ねぇ、紫野」
 一向の行く手を頭を下げて見送っていた紫野は、吉備の声にはっと振り返った。
「長屋のお兄さまは、素敵なことをお考えだと思わない?」
 鈴を振りながらの声は、ちりちりと高い音と混ざり、耳に心地よく響く。
「お姉さまをお迎えにいらっしゃりながら、わたくしのこともちゃんとお考え下さっているのよ。わたくしのために、このようなものをご用意下さるのですものね」
「そうでございますわね」
 吉備の、表を走り回るせいで健康的に灼けた手。その上で転がる、小さな金色の鈴。
「……綺麗な音」
 聞き入る吉備の横顔が、庭に差し込む早春の日差しに染められて、抜けるような白に見えた。
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