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3巻
3-1
しおりを挟む《 1 レーカス商業ギルド 》
イスリールに転生させてもらって早数ヶ月、儂、アサオ・セイタロウは今港街レーカスに家を借りて住んでおる。前にいたイレカンの街よりも大きな街じゃから観光できそうな場所も多そうじゃよ。
ブライトスライムなんて希少種の娘ルーチェ、足の速い亀で騎獣になってくれたロッツァ、ひょんなことから従魔になったクリムとルージュ。皆血の繋がりはないが、大事な家族も一緒じゃ。皆でのんびり物見遊山する為にも、コーヒーや紅茶を商業ギルドへ卸して旅の資金を調達せんとな。
海岸沿いの一軒家で目覚め、のんびり朝ごはんを済ませると、ルーチェと共に商業ギルドへ向かう。
ロッツァはクリムたちと一緒に留守番となった。庭先でクリムたちの稽古に付き合うんじゃと。怪我とやりすぎにだけ注意するよう言って、任せといた。強いといってもまだ子熊じゃからな。ロッツァがただ防御するだけでも、反撃と同じようなダメージがいくからの。
「ロッツァは硬いけど、クリムたち平気かな?」
「ロッツァは真正面から受けるばかりが能じゃないからのぅ。いなしもできとったから大丈夫じゃよ」
「そか。なら心配しなくても大丈夫かな。お土産に何を買ってったら皆は喜ぶかなぁ?」
ルーチェと手を繋ぎ、しばらく一緒に歩くと商業ギルドが見えてきた。朝一番の慌ただしい時間を避けたので、ギルド近辺に停まっとる馬車などは見当たらんな。
ギルドの中へ入り、受付に挨拶。
「おはようさん。昨日、約束したアサオじゃ。ギルドマスターには会えるかの?」
「アサオ様ですね。ただ今確認します。少々お待ちください」
受付の青年職員は奥へ消えていく……数秒と経たず、ギルド職員のクルーズが慌てたように姿を現した。
「アサオさん、お待ちしてました。今ご案内します。ここは僕がやるから他をお願いします」
クルーズは小声で青年に指示を出したあと、儂を連れ執務室を目指す。
「昨日の今日で仕入れができるとは思ってませんでした。なんて良い日なんでしょうか」
「そんなもんかのぅ? 早すぎて迷惑になってなければいいんじゃがな」
「とんでもない! 迷惑だなんて思うわけがありません!」
目を輝かせ、大げさな身振りと手振りで感動を表すクルーズに、儂は若干引き気味じゃ。その後も執務室へ着くまでの間、コーヒーへの熱い思いを絶えず口にしていた。
「マスター、アサオさんをお連れしました」
「どうぞ」
部屋の中にはギルマスのウコキナ、レシピ担当のジャレットと、他にもう一人男性がおった。
「おはようございます、アサオさん。早速の取引、嬉しい限りです。こちらは副ギルドマスターの――」
「ライラスと申します。取引に立ち合いますので、どうぞお手柔らかにお願いします」
「アサオ・セイタロウじゃ。こちらこそよろしく頼むのじゃ」
応接テーブルを挟んでライラスと手を握り合う。両手で力強く握られたが、何か意味があったりするんじゃろか? とりあえず全く痛くはないんじゃが……
「アサオ・ルーチェです。私は見学なんで気にしないでください。じいじがくれるかりんとうとお茶があれば、おとなしくしてます」
挨拶から流れるように要望を口にするルーチェに、思わず呆気にとられたギルドの面々。儂はお構いなしでルーチェの前に急須と湯呑みを置き、ポテチとかりんとうも一皿ずつ並べておいた。
「さて、早速取引の話といくかの」
「え、えぇ。まずはコーヒーと紅茶からですね。クルーズさんお願いします」
ウコキナは気を取り直したのか、少し戸惑いつつもクルーズへ話を振る。促されたクルーズも我に返ったようで、軽く頭を振ると話し出した。
「イレカンと同じ単価で仕入れたいのですが、よろしいでしょうか?」
「儂は損しないから構わんぞ」
クルーズも儂も笑顔を見せ合う。いくら真面目な取引といっても、仏頂面よりは笑顔じゃろ。
「では豆を2万ランカ、紅茶は3万ランカお願いしたいです。在庫はありますでしょうか?」
「おぉぅ。なんともまぁ大量に買ってくれるんじゃな。在庫はあるが、そんなに仕入れて大丈夫なのか?」
「既に貴族や大商人、商会から問い合わせが多数来ていまして……『まだレーカスには届かないのか?』と催促されております」
在庫がない時は泣きたくなる督促じゃろうな。逆に在庫を見込める今ならば、瞬時に捌ける金の卵か。【無限収納】の中から麻袋に入ったコーヒー豆と紅茶を取り出し、テーブルへ並べていく。
「それぞれ5千ランカずつ入っとるはずじゃ。計量は任せるとして、粉コーヒーはいらんのか?」
「今はまだ。今回仕入れたものを売ってから、再度取引をお願いしたいのですが……よろしいでしょうか?」
今後の予定もさらりと織り込むとは、クルーズはなかなかのやり手のようじゃな。
「ギルドの金庫が空になるとは思わんが、かなりの額の取引になるからのぅ。一度で済ませられないなら、仕方ないじゃろ。この街にいる間ならまた卸しても構わんぞ」
「ありがとうございます。その時はルーチェさんが今飲んでいる緑茶も少しお願いします。先ほどから私の鼻を擽る良い香りが気になって仕方ありません」
緑茶とかりんとうで一服するルーチェに、クルーズがちらちら視線を送ってた理由はそれか。とりあえず味見がてら皆に振る舞うかのぅ。
「なら先に味見してもらおうかの。皆は何がいい?」
事の成り行きを見守っていた皆に視線をやると、一様に驚いた表情を浮かべる。
「アサオさん、高価な品を味見……ですか? よろしいのでしょうか?」
おずおずと声を出すウコキナと同意見なのか、皆頷いておる。
「喉渇かんか? 儂だけ飲むのもなんじゃから聞いたんじゃ。いらんなら自分の分だけ用意するぞ?」
「「いただけるのならぜひ!」」
クルーズとジャレットが身を乗り出して答える。
「クルーズは緑茶として、他は何がいいんじゃ?」
「では私は紅茶をお願い致します」
「温かいのと冷たいの、どっちがいいかのぅ」
「冷たい紅茶? 冷めた、ではなく、冷たい紅茶があるんですか?」
首を傾げ、疑問を口にするウコキナ。
「そりゃあるじゃろ……ん? もしかしてレーカスではないのか?」
「はい。初耳です。でしたら冷たい紅茶をお願いします」
「ではウコキナはアイスティーと。ジャレットとライラスは……」
「自分も緑茶をお願い致します」
昨日と同じように手を後ろに組む姿勢を取り、ジャレットが答える。
「では私は温かいコーヒーをお願いします」
ライラスはホットコーヒーじゃな。
ルーチェの前にある急須の茶葉を捨て、新しい茶葉で淹れた緑茶をクルーズとジャレットの前へ置き、ルーチェの湯呑みにもおかわりを注ぐ。
取り出したティーポットに紅茶葉を入れ、湯を注いでしばらく置く。《氷針》を砕いた氷を入れた透明なグラスへ紅茶を注ぐと、氷が割れる音とともに綺麗な紅色に染めあがる。透き通った氷が目にも涼しげじゃな。
最後に【無限収納】からコーヒーメーカーを取り出す。皆、興味津々らしく、出てきた機械に視線を集めておる。豆を挽くと周囲に香りが広がり、ドリップが始まると芳ばしい香りが部屋全体へと広がっていく。真っ白なカップに注いだコーヒーは深い黒を湛えておった。
「いろいろ気になりますが、まずはいただきましょう」
「そうですね。この香りを前に我慢はできません」
ウコキナの言葉に頷いた皆が、それぞれの前に置かれた飲み物に口を付ける。クルーズとジャレットは目を見開き、ウコキナとライラスは目を閉じる。
その誰もが無言だった。しばらくするとようやく口を開く。
「アディエたちが別格だと言うのが分かりました。これは次元が違います」
「これはいけない。いけないですよ。こんな物が出回ったら、今までの物が売れなくなります」
若干呆けた表情を見せとるウコキナとライラスは、驚きを隠せないながらもなんとか感想を述べておる。クルーズたちは無言のまま緑茶を飲み続けていた。いや、違うな。ルーチェのかりんとうをじーっと見とる。
「仕方ないのぅ。今回だけじゃぞ」
そう言いながらクルーズとジャレットの前にかりんとうを差し出すと、二人は目を輝かせながら我先にと手を伸ばし、口へと運びおった。ライラスは躊躇って、ウコキナはジャレットたちに怯んで手が出せないみたいじゃな。
「あぁ、なんという一体感……」
「昨日の味見でも驚きましたが……緑茶と合わせることで真価を発揮するのですね」
「でしょ? かりんとうには緑茶だよね」
クルーズとジャレットの感想に同意しとるルーチェは、食べる物をかりんとうからポテチに移しておるがな。
「紅茶やコーヒーにはこっちのほうが合うはずじゃ」
ウコキナとライラスの前に【無限収納】からホットケーキをそっと差し出すと、今度は迷いなく手を伸ばした。
「くどさのない甘み……双方ともに引き立てあってます」
「砂糖をこんなに……いや、これは違いますね……?」
ホットケーキを食べる二人は、甘味に驚きながらも正体を探っておった。かたやジャレットとクルーズはかりんとうと緑茶に夢中じゃった。
《 2 レシピのこと 》
「さてジャレットがおるなら、レシピか、店に関しての話があるんじゃろ?」
話を振れども、ジャレットはかりんとうに集中したまま。
「……ジャレットさん、かりんとう取り上げますよ」
ギルマスのウコキナに言われても、ジャレットは黙々とかりんとうを食べ、緑茶を飲み続けとる。
「商談が終わるまで取り上げます」
言うが早いか、ライラスは本当にかりんとうを皿ごと取り上げた。
「あっ! 副マスひどいです! なんてことするんですか!」
「アサオさんとの商談が終われば返してあげます。先にやるべきことをやってください」
「では、アサオさん、レシピ公開に関してのお話をしましょう」
キリッとした表情に変わったジャレットが、儂に真面目な顔を向けておる……早く続きを食べたいんじゃろうな。
「アサオさんが秘匿とするレシピまで公開していただこうとは思ってません。公開しても大丈夫なものだけで構いませんから、当ギルドに提供していただけませんか? もちろん、謝礼はしっかり払わせていただきます」
「どれも秘匿になんてしとらんから、いくらでも教えるぞ。ジャミ近くの村でのうどんとすいとん。スールの宿屋でのドレッシングとカレーパン」
儂が指折り数え、料理の名を告げていくと、頭を下げていたジャレットは、狐につままれたかのような顔を見せよる。
「じいじはフォスの街でいろいろ作ってたよね。甘いものは……ベルグ亭だったっけ?」
ルーチェも儂を真似して数えとる。
「そうじゃな。そのあとイレカンで魚料理と唐辛子ソースやトマトソースかのぅ」
「そんなにたくさんあったのですか!? そのどれもが秘匿されずに公開されていると?」
テーブルに身を乗り出すライラスから突然発せられた大きな声に、儂とルーチェは思わずびくりとしてしまったわい。
「そうじゃよ? 美味しいものは皆で食べて、いつでもどこでも食べられるのが一番じゃ」
儂の言葉に驚きを隠せないギルドの面々。とりわけジャレットの驚きは大きいのぅ……自分の担当分野だけに無理もないか。
「新しいレシピは独占して、一切公開しないのが普通なんですよ。でないと店の売り上げに影響しますからね」
「ウコキナの言うことも分からんでもないが……儂としては『いつでもどこでも美味しいものが食べられる』ことのほうが大事なんじゃよ」
「ちなみにアサオさんが作った料理のレシピはフォス、イレカンの両ギルドに登録されてます。あとから『自分のレシピだ』って別人に申請されると厄介なので、開発者がアサオさん、管理がそれぞれのギルドとなってます」
ウコキナの説明から察するに、どこが元祖だ、本家だでモメるのはどこの世界も変わらんのか。
「おぉそうじゃ、この実は見たことあるかの?」
鞄から醤油の実を何個か取り出し、皆の前に並べる。
「これは……見たことありませんね。皆さんはどうですか?」
ウコキナに問われても皆一様に首をひねるだけじゃった。
「そうか、これはいろんな料理に使える調味料なんじゃよ。森に自生しとる樹木から採れる木の実でな。ジャミの森近くの村では、樹皮などが加工品の材料じゃったな」
「その木の実が大事なんですか?」
ライラスが手を上げてから疑問を口にする。
「儂のレシピには結構使うんじゃよ。だもんで、この街の近くで見つけたいんじゃ。見つからんとなると、レシピを教えても広められんからのぅ」
「見本としてお借りしても構いませんか? すぐ職員一同に確認します。森に自生しているのでしたら、冒険者ギルドにも確認しましょう」
ライラスが見本として木の実をいくつか持って、部屋を出ていく。茶葉の検量真っ最中のクルーズと、担当のジャレットが出ていくわけにもいかんからか。表向きの立場はあれども、ちゃんと働く役職付きがいる組織は良いのぅ。
「あの木の実が見つかればレシピを教えていただけますか?」
「構わんぞ。作れないレシピに意味はないが、食材があるならどんどん作ってほしいからのぅ」
「ありがとうございます。今まで公開されているレシピの他にも何かありますか?」
「まだいろいろあるが……ここで見せたほうが分かりやすそうじゃな」
唐揚げ、煮豚、煮鶏、漬物、汁物、テリヤキ……【無限収納】から次々料理を出してテーブルに並べていく。コーヒーフロートも一緒に置くと、ウコキナの目はそれに釘付けになっていた。
「これがフロートですね。イルミナから来た手紙を読んで一番気になってたんです」
「冷たい菓子……もないんじゃろ? 物珍しさもあったからか、イレカンでは男女問わず結構売れたのぅ」
「こちらのレシピも公開してくれるのですか?」
ウコキナの問いかけは疑問形のままじゃ。
「問題はないが、作るには魔法が使えないとダメじゃな」
「魔法ですか? 料理に使うなら魔道具だと思ってましたが……」
「儂は《氷針》を使って冷やし固めてるんじゃよ。こんな風にしてな」
床にごく弱い《氷針》を出し、その上にボウルを載せてアイスクリームをかき混ぜる。
「氷の魔道具があるなら魔法でなくても平気なんじゃが、儂は生憎と持ってなくてな。自前の魔法でやっとるんじゃよ」
「……そうですね。魔道具は高いです。それならば《氷針》を使える人を雇って調理させたほうが、格段に安くあがります……しかし、初期攻撃魔法をこんな使い方するとは思いませんでした」
驚きながら話すウコキナと、固まってしまうジャレット。クルーズも検量の手を止めて驚いておった。
「まぁこんな特殊な調理法は他にないから大丈夫じゃろ」
「じいじ、魔法を使わなくても、じいじの料理は全部珍しいと思うよ」
自分の鞄からパンとマヨネーズを取り出し、即席テリヤキバーガーを作って食べるルーチェに指摘された。
「一般的な調理法は煮ると焼くくらいでしょうか。味付けも塩味が普通ですね。高級店や貴族、大商人になれば多少スパイスを使う程度です」
「ね。塩以外の味を使うとか、もちろん調味料を作ることなんてないからね」
口一杯に頬張りながらもルーチェは器用に話しとる。
「アサオさんはこの調理法をどこで考えたんですか?」
「儂の生まれた地方では誰でも知っとる手法なんじゃよ。じゃから、特別な料理だとは思ってなくてな……」
「それで秘匿していないのですね。少しだけ納得しました。普通これだけの発明を公開なんてしませんよ」
驚きで固まっていたジャレットが口を開いたが、納得していない感がひしひしと伝わるのぅ。
「マスター、謝礼は――」
「あぁ、いらんいらん。他の街と同じで、管理してもらえるならお願いしたいんじゃ。あとジャミ近くの村で教えたうどんとすいとんも、一緒にお願いしようかの」
「いいんですか? 巨万とはいかなくとも、かなりの収入になりますよ?」
今日だけで何度目か分からん驚きを見せるウコキナは、瞬きが増えておるな。
「その分安く皆に広まるなら、それに越したことはないじゃろ。美味しいものがどこでも安く食べられる。これはかなり嬉しいことじゃよ?」
「……分かりました。ただアサオさんの料理には、もの凄い価値があることを覚えておいてくださいね。でも『タダより高いものはない』ので、一括で10万リルとさせてください」
「その理屈は分かるから、それで手を打つべきじゃな」
ウコキナと儂は商人の笑みを見せ合う。
「料理じゃないんじゃが、一ついいかの?」
「何かありましたか?」
「レーカスに来る少し前に寄った村で、こんなものを作ったんじゃ。これも登録しないとダメかの?」
鞄からかるたパズルを取り出し、ウコキナに手渡す。ジャレットはレシピの登録の為、既に席を立っておった。
「これは……絵と文字、こちらは絵と数字ですか?」
「そうじゃ。子供たちが遊びながら計算と文字を覚える為の知育玩具じゃな。今頃、その村で量産されとるはずじゃよ」
あれから数日経っておるから、それなりの数が出来上がってるじゃろ。自分たちの分を手元に残しても、十分な量があるはずじゃ。
「もしこれにも登録が必要なら、村名義でやっといてくれんかの? 村の特産品として売ると思うんじゃよ」
「いいんですか? これも商売に革命が起きるくらいのものですよ?」
「いいんじゃ。食材は自分たちでも賄えるし、買うこともできる。ギルドとの取引で路銀もしっかりある。な? 十分じゃろ? それなら将来のある子供たちと村に投資すべきと思うからの。まぁ、じじいの気まぐれで戯れじゃよ」
やれやれといった表情を見せて苦笑するウコキナは、書類を取る為か席を立って戸棚へ向かう。
「じいじ、太っ腹だね」
「これくらいやったところで手持ちの資金は減らないからの」
ルーチェと小声で言葉を交わしている間に、ウコキナが戻ってきて儂の前に地図を広げる。
「アサオさんのおっしゃる村はどこでしたか? 登録する際に必要でして」
「レーカスからの日にちを遡ると……ここじゃな」
通ってきた旅路を逆に辿り、ある一点で指を止めると、ウコキナは大きく頷いた。
「木工細工が盛んな村ですね。それならばこの出来も納得です」
ウコキナはその村の名前を書き足した書面を儂の前へ差し出す。
「アサオさん、こちらに署名していただけますか? 権利所有者を村にして、料理と一緒に当ギルドで管理します。アサオさんは開発者となりますので、何か問題がありましたらギルドに申し立ててください」
「そんなことが起こらないよう祈るばかりじゃな」
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