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第2章 vs陸王
第2章6話 第2戦 悠vsスターク 侵入者到来
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襲ルーカス大統領の合図とともに悠とスタークは激しくぶつかった。その後、一進一退の攻防を続けているとソフィアが悠のある違和感に気づいた。
「あの師匠。さっきから悠、足音が全然してないように感じるのですが。」
「おぉ気づいたか。そう、それは悠坊が今使っている『夜行』を使う時の剣術、『夜行流一刀術』によるものだな。」
「その剣術の特徴はとにかく音がしない無音の剣術だ。」
「無音の剣術・・。」
「そう、足音から刀を振る時の音、呼吸音までも聞こえない。いきなり表れて切り伏せるまるで妖怪のようにな。」
「師匠、妖怪って。」
「例えだよ。いずれ悠坊に勝ちたいのならしっかり見ておけ。」
そのころ、悠とスタークはお互い攻撃が当たらない硬直状態が続いていた。
「流石に一筋縄ではいかないか。」
「それはお互い様だろ。」
「だな。」
悠は刀を鞘に納め抜刀の構えをとった。
「させるか!『影狼 狼牙』」
スタークは悠に攻撃さすまいと構えた瞬間の攻撃を仕掛けた。がしかし、
『夜行流一刀術 夜刀神《やとがみ》』
一瞬で間合いを詰め、スタークのみぞおちに峰内を打ち込んだ。
『夜刀神』は抜刀の構えから脱力することにより腕にこもる無駄な力を抜くことで生まれる剣速と特殊な軌道により相手の防御、攻撃を掻い潜り攻撃を当てる抜刀術である。
「一本だな。悠坊の勝ちだ。」
「すげぇ、スターク師団長に勝った。」
「負けた、負けた。お前の抜刀術は防御ほぼ不可能なの忘れていたよ。」
「また強くなったなスターク、ソフィアも。」
「当たり前だ、いつか絶対倒すからな。」
「私も、首洗って待ってなさい。」
「あぁ、負けてられないな。」
その後も朝日が昇るまで何戦も組手をした。そして、悠と彩音は朝一の飛行機に乗って東部へ帰還した。
「着いたな、俺は千代さんのところに報告してくるから先に帰っててくれ。」
「わかりました。お気を付けて。」
悠は総司令のいる官邸へ向かった。
「すみません、総司令はいらっしゃいますか?」
「夜岸師団長。はい、総司令ならただいま自室にいらっしゃいますよ。」
「ありがとうございます。」
悠は総司令の自室の扉をノックした。
「千代さん、俺です。悠です。」
「どうぞ、入っていいわよ。」
「失礼します。急にすみません。」
「いいのよ。どうしたの?」
「南部での出来事を報告しようかと。」
「ありがとう。報告して頂戴。」
悠は南部での出来事をすべて報告した。
「以上が南部での出来事の報告です。」
「へーそんなことがあったのね。」
総司令の顔は笑っていたが穏やかな様子ではなかった。
「えーっと、例の大臣は懲戒処分になったそうです。後、ルーカス大統領が1週間後に謝罪に来られるそうです。」
「ルーカス大統領が?わかったわ。」
「では、失礼します。」
悠は官邸を後にした。その直後、彩音から緊急の通信がきた。
「団長聞こえますか。」
「どうした、何があった。」
「第1の基地が襲撃されています。個体数は1、恐らく【四門】だと思われます。」
「わかったすぐに向かう。それまでは耐えてくれ。
「わかりました。監視カメラの映像を送ります。」
カメラの映像を確認するとそこには3mはあろう人獣型の魔物が基地の外壁を突進で突き破る姿が映っていた。
一方基地では
「副師団長、外壁が突破され基地内部に侵入されました。」
「彩音、団長はあとどのくらいで戻ってくる?」
「そうね、急いで20分といったところかしら。」
「そうか。よし、奴を第1訓練場におびき寄せろ。あそこならある程度暴れられても大丈夫だ。他の団員には決して近づかないように伝えろ。」
「わかりました。防護壁を展開します。」
防護壁を展開したが、魔物は難なく防護壁をつい破っていく。
「副団長。このままでは訓練場まで持ちません。」
新田がどうしようか考えていると、彩音が
「ねぇ荒太、あの魔物何かつぶやいてない?」
「なに?」
映像を確認すると、魔物はなにかぶつぶつとつぶやいていた。
「強者、強者はどこだ。我に立ち向かう強者はどこだ。」
「断片的にしか聞こえないが戦う相手を探してる感じだな。」
それを聞いた萩原がある提案をした。
「なら俺はおびき寄せますよ。多分挑発するとついてくると思います。」
「いけるか?恐らく相手は強敵だぞ。」
「はい、必ずおびき寄せます。荒太さんは訓練場で待っていてください。」
「・・わかった。頼んだぞ。」
「はい。」
萩原は魔物のもとへ新田は訓練場へ向かった。
「おい、魔物!こっちだ。」
魔物は萩原の声に反応して萩原の方を向いた。そして、ニヤッと微笑み萩原のほうへ向かって猛スピードで追っていった。
「はやっ。荒太さん、つれました。そちらにおびき寄せます。」
「わかった。」
萩原は何とか逃げ切り、訓練場へおびき寄せることに成功した。
「よくやった萩原。」
「あいつ見かけによらず相当早いです。気を付けて。」
「よう魔物よ。よく来た、ここなら思う存分暴れられるからな。一応、名前でもきいておこうか。」
「我は陸王眷属、【四門】が1人。『天門』の乾。聞こう汝は強者か?」
「やはり【四門】。さぁ、どうだろうな。自分で確かめな。」
「ならばそうしよう。」
その巨体からは想像もできないほどの速さで新田に近づき、拳を振り下ろした。
悠の到着まであと、13分。
「あの師匠。さっきから悠、足音が全然してないように感じるのですが。」
「おぉ気づいたか。そう、それは悠坊が今使っている『夜行』を使う時の剣術、『夜行流一刀術』によるものだな。」
「その剣術の特徴はとにかく音がしない無音の剣術だ。」
「無音の剣術・・。」
「そう、足音から刀を振る時の音、呼吸音までも聞こえない。いきなり表れて切り伏せるまるで妖怪のようにな。」
「師匠、妖怪って。」
「例えだよ。いずれ悠坊に勝ちたいのならしっかり見ておけ。」
そのころ、悠とスタークはお互い攻撃が当たらない硬直状態が続いていた。
「流石に一筋縄ではいかないか。」
「それはお互い様だろ。」
「だな。」
悠は刀を鞘に納め抜刀の構えをとった。
「させるか!『影狼 狼牙』」
スタークは悠に攻撃さすまいと構えた瞬間の攻撃を仕掛けた。がしかし、
『夜行流一刀術 夜刀神《やとがみ》』
一瞬で間合いを詰め、スタークのみぞおちに峰内を打ち込んだ。
『夜刀神』は抜刀の構えから脱力することにより腕にこもる無駄な力を抜くことで生まれる剣速と特殊な軌道により相手の防御、攻撃を掻い潜り攻撃を当てる抜刀術である。
「一本だな。悠坊の勝ちだ。」
「すげぇ、スターク師団長に勝った。」
「負けた、負けた。お前の抜刀術は防御ほぼ不可能なの忘れていたよ。」
「また強くなったなスターク、ソフィアも。」
「当たり前だ、いつか絶対倒すからな。」
「私も、首洗って待ってなさい。」
「あぁ、負けてられないな。」
その後も朝日が昇るまで何戦も組手をした。そして、悠と彩音は朝一の飛行機に乗って東部へ帰還した。
「着いたな、俺は千代さんのところに報告してくるから先に帰っててくれ。」
「わかりました。お気を付けて。」
悠は総司令のいる官邸へ向かった。
「すみません、総司令はいらっしゃいますか?」
「夜岸師団長。はい、総司令ならただいま自室にいらっしゃいますよ。」
「ありがとうございます。」
悠は総司令の自室の扉をノックした。
「千代さん、俺です。悠です。」
「どうぞ、入っていいわよ。」
「失礼します。急にすみません。」
「いいのよ。どうしたの?」
「南部での出来事を報告しようかと。」
「ありがとう。報告して頂戴。」
悠は南部での出来事をすべて報告した。
「以上が南部での出来事の報告です。」
「へーそんなことがあったのね。」
総司令の顔は笑っていたが穏やかな様子ではなかった。
「えーっと、例の大臣は懲戒処分になったそうです。後、ルーカス大統領が1週間後に謝罪に来られるそうです。」
「ルーカス大統領が?わかったわ。」
「では、失礼します。」
悠は官邸を後にした。その直後、彩音から緊急の通信がきた。
「団長聞こえますか。」
「どうした、何があった。」
「第1の基地が襲撃されています。個体数は1、恐らく【四門】だと思われます。」
「わかったすぐに向かう。それまでは耐えてくれ。
「わかりました。監視カメラの映像を送ります。」
カメラの映像を確認するとそこには3mはあろう人獣型の魔物が基地の外壁を突進で突き破る姿が映っていた。
一方基地では
「副師団長、外壁が突破され基地内部に侵入されました。」
「彩音、団長はあとどのくらいで戻ってくる?」
「そうね、急いで20分といったところかしら。」
「そうか。よし、奴を第1訓練場におびき寄せろ。あそこならある程度暴れられても大丈夫だ。他の団員には決して近づかないように伝えろ。」
「わかりました。防護壁を展開します。」
防護壁を展開したが、魔物は難なく防護壁をつい破っていく。
「副団長。このままでは訓練場まで持ちません。」
新田がどうしようか考えていると、彩音が
「ねぇ荒太、あの魔物何かつぶやいてない?」
「なに?」
映像を確認すると、魔物はなにかぶつぶつとつぶやいていた。
「強者、強者はどこだ。我に立ち向かう強者はどこだ。」
「断片的にしか聞こえないが戦う相手を探してる感じだな。」
それを聞いた萩原がある提案をした。
「なら俺はおびき寄せますよ。多分挑発するとついてくると思います。」
「いけるか?恐らく相手は強敵だぞ。」
「はい、必ずおびき寄せます。荒太さんは訓練場で待っていてください。」
「・・わかった。頼んだぞ。」
「はい。」
萩原は魔物のもとへ新田は訓練場へ向かった。
「おい、魔物!こっちだ。」
魔物は萩原の声に反応して萩原の方を向いた。そして、ニヤッと微笑み萩原のほうへ向かって猛スピードで追っていった。
「はやっ。荒太さん、つれました。そちらにおびき寄せます。」
「わかった。」
萩原は何とか逃げ切り、訓練場へおびき寄せることに成功した。
「よくやった萩原。」
「あいつ見かけによらず相当早いです。気を付けて。」
「よう魔物よ。よく来た、ここなら思う存分暴れられるからな。一応、名前でもきいておこうか。」
「我は陸王眷属、【四門】が1人。『天門』の乾。聞こう汝は強者か?」
「やはり【四門】。さぁ、どうだろうな。自分で確かめな。」
「ならばそうしよう。」
その巨体からは想像もできないほどの速さで新田に近づき、拳を振り下ろした。
悠の到着まであと、13分。
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