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北の大地で熱く生きた男達 番外編

愉快な仲間達

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前回、札幌狂走連盟の話をかいつまんで話をしたが
今回は喧嘩等も交えながら面白、可笑しかった事を書く。
双子のお父様の持っていたアパートには(2階建で2棟)
お父様の若い衆1名とお父様の彼女が住んでいたが
札狂連も人数が増えていくうちに仕事もせず喧嘩野郎等が
住み着いていた。
双子の兄貴もそこに居て彼女が一緒だったので一部屋。
他に10名程度いたが雑魚寝状態で生活していた。
俺が特に仲が良いのは平岸支部のYのP。
コイツとは面白いことばかりだった。
朝起きたら腕枕をしてくっ付いて寝ていた事もある。笑。
朝飛び起きて「なんじゃ~」いいながら。
今考えれば、お父様の負担は多大な事だったと思う。
(本当にありがとうございました)
何せ皆んな食べ盛り、俺達クソガキをお父様の彼女はお腹沢山食べさせてくれた。
しかし俺は、お父様の彼女に(マンモスお妙)とあだ名を付けていた。
なんでか…それはお世辞にも綺麗、可愛いとはかけ離れている人だったし
仲間が増えて名前も覚えられず俺は、あだ名を付けて呼んでいたからもある。
札狂連も名前が売れて女の子達にも人氣があったが男連中で遊んでいた時間の方が多い。
始めの頃、特攻服も買えない状態だった。
ある日の夜、近所のシンナー少女2名が遊びにきていた。
(札狂連は薬物禁止)
少し持て余していたら、お父様と大工の社長が「危ないから」等々言って
シンナー少女2名を何処かに連れて行ってくれた。
俺とYのPで特攻服を買う為に大工の社長に頼んで現場で働いて特攻服を買いたいと
言ったら「いいよ」と言ってくれて2人で大工の手伝いにいく。
しかし大工なんてした事ない。
たまに言われた事をしてフラフラ。
そこにチンピラ登場。即撃退。
次に兄貴分登場。「なんだこのアンコがぁ」
は?アンコ?2人共意味が分からない。
余りにもグタグタ言ってくるのでやっちまおうと思ったが
大工の社長に申し訳ないのでケツモチの名前を出したら
「なんだ言ってくれやぁ」で終わり。
そんなこんなで3日経ち大工の社長の会社へ行ったらなんとシンナー少女が…
綺麗な服を着てそこにいた。
お父様も大工の社長も氣まずい感じだったが、それが功をそうして4万円貰った。
速攻2人で特攻服を買い刺繍屋へ行き4万円は無くなった。
腹が減っていつも通り、ご飯を食べに行くと飯が無い…
ん?マンモスお妙は?
マンモスお妙は、さらにマンモスになりソファーに座っていて
お父様が帰って来ないので不機嫌…
シンナー少女を連れて行ってからの事なので、とばっちりを受けた。
でも大丈夫。
この時代コンビニは24時間営業が少なく本当に7ブン11ブン。
7時~11時営業。
他のコンビニも対して変わらない営業時間で営業前に業者がパンや色んな物を
店の横とかに置いていた時代。
平和ボケした日本に生まれて感謝をし美味しくいただいていた。
(その節は各店舗の皆様申し訳ありません)
よく夜には、このアパートに集まり喧嘩の話、これからの事を話した。
札狂連が大きくなればなるほど喧嘩はなくなり面白、可笑しい生活。
金のない連中は単車のガソリンも入れられないので夜、琴似まで行き
個人経営のジィさんが1人でやっているスタンドに行き「満タン」
と言い大体満タン近くになると「マイナスドライバーありますか?」
これが何時ものパターンで単車の給油口を閉めエンジンをかけて金も払わず
爆音を上げてスタンドから去る。
ジィさんも、これが1日に5回これをされていたが、また行くとパターンにハマる。
(今、考えたらジィさんは分かってガソリンを入れてくれてたのかも?)と
思う位、有名なスタンドだった。
まぁ後はタバコがない、登場流行っていたYGのTシャツ、タクティクスの香水等は
100名以上で走りながら流していたので途中にあるコンビニに全員で
コンビニに入り、そこのコンビニでまずはYGのTシャツ、パンツが1番先に
無くなりレジの中に仲間が入りタバコはほとんどが仲間の手に渡る。
俺達が去った後はコンビニの棚にはほぼ売り切れ状態。(買ってもいないのに)
万引き?強盗?お金は流石に頂いていないが良く各店舗さん潰れずにいたと思う。
ここで面白い話がある。
金もない腹も減った10名程が「コンビニ行こうか」=集団万引き。
単車5台で発進し何処か目ぼしいコンビニを探して有名なコンビニに入った。
カゴパク(カゴに商品を入れそのままバックれる)をする為に単車のエンジンは切らず
運転手は待機、又は一緒に入り好きな商品をカゴに入れていた。
俺は1人で行っていたので単車のエンジンを切らずカゴに好きなだけ入れて
お先に外へ行き少し離れて見ていた。
皆んな出て来たと思っていたが一台単車が止まっている。
ん?あの単車は?
Nの単車だ。親が金持ちで4LDKのマンションに住んでいる奴。
(のちにコイツのマンションはホテルニューオオタニと名付けられる)
コイツはマジでとろくさい…
コンビニ玄関付近で何やら定員と揉めている。
「助けてほ~い」「誰も来ないほ~い」「ヒュー」
コイツの口癖は「ヒュー」と語尾に「ほーい」だった。
そこにパトカーのサイレンが近づいて来た。
助けてる暇もないパトカーは何台も来た。
誰かれともかく「逃げるぞ~」
さ~て逃げますか、バラバラに散り大事な戦利品の籠を持ちつつ
俺は最短ルートでパトカーを撒きニューオオタニに着いた。
しばらくしてもう一台帰ってきたが他の2台は2ケツで女の子もいた。
あとで話を聞いたら本当に危なかったらしい。
簡単に考えていたのでガソリンのことも考えてなかった。
サツもしつこかった様で巻き切れず大事なカゴも捨て
かなり遠く離れた場所の踏み切りがちょうど良いタイミングで
降りたのでそれで巻いて帰ってきた。
当然Nは捕まっていたが皆んなはニューオオタニに住んでいる連中が大半。
しかし誰もニューオオタニからは出ずにNの帰りを待っていた。
Nは2日で帰ってきた「最悪だば~い」「シュ~」と自分の部屋に行き落ち込んでる。
俺は、あら?「ヒュ~」が「シュ~」に変わってると思いつつもYのPと爆笑。
これから「ヒュ~」と「シュ~」の違いが分かってくる。
「ヒュ~」は少し面白くない時、「シュ~」は落ち込んでる時。
Nは、ずっと彼女もいなくニューオオタニにはシャワールームは一つだけなので
誰かの彼女の後、わざとにチラ見しに行ったり
仲間達がナンパしてきた女の子をたまに、お裾分けしていてもらっていた。
ある日、俺とYのPがニューオオタニにいる時にNがトイレで何か言っていた。
2人で見に行くと明らかに精子だ。便器の中で動いている精子を見て
Nは「生きてる!」これには大爆笑した。
Nのキャラと声のトーン、そんでもって便器の中にある精子を見て「生きてる!」
つうかNが自分でセンズリしたとしか考えられない。
こんな奴はN以外今まで俺は見たことがない。
喧嘩で精鋭だけで行く時も双子の兄貴が仕切り「一緒に行く奴」と
挙手をさせていたNは「ほーい」といつも挙手をしていたが
双子の兄貴はNを無視。
Nは毎回「シュ~」と言いながら喧嘩に参加する事はなかった事を覚えている。
Nの話はこれ位にしておこう。まだまだキャラが濃い奴はいる。

あれからかれこれ35年が経つので仲間達全員色んな業種で大成功している奴
大失敗している奴、全然変わらない奴、千差まん別。
俺の記憶も曖昧になっている部分もあるが決して、盛って書いている事は一つもない。
ただ、イニシャルにしてあるのは仲間達に許可を取っている訳じゃなく
俺が勝手に、この小説を書いているのでご了承頂きたい。

狂牙の前身から居た後輩のYの家は札幌のばんけいと言うスキーが出来る
少し手前に家があり、よく言えばログハウス悪くいえばホッタテ小屋。
俺は、ここによく遊びに行っていた。
何故か、それは俺が事故ったりしていたので(仕事もしてないので金もない)
のでYの単車は俺の単車。笑。
Yの家の中は床とかが板ッパリで玄関と言う玄関もなく単車もそのまま部屋の中。
ここの家はアメリカンハウスと名付けていた。
靴も脱ぐ事もない当時でも斬新な家だったが2棟の内、1棟はYの部屋だったので
何時でも出入りは可能な快適なアメリカンハウスだった。
俺の地元も近かったし、何かしら理由をつけてはYの単車を乗り回していた。
Yは俺の事が嫌いだったと思う。
単車はよく持っていかれるし、何時単車は帰って来るかも分からないからだ。
でも何も言えないのはYの弱さもあるが俺達の世代で1つ年上と言うだけで
逆らう事は何一つできなかったから。
俺の単車は狂牙の人数が増えて行く度に南支部にもあったので
単車に困る事は無かった。
まぁ皆んなそれぞれ1人で走っている時もあるし出来事は様々だっただろう。
Yに彼女ができたのも自然の流れ。
この時のYの彼女は今でも俺は連絡が取れ仲間で飲んでいれば呼んで昔話もする。
あのアメリカンハウスを唯一知る女性だ。
俺の足(単車)事情はこんなもん。
面白い話の方が良いからそっちの方に行こう。

Nは特別キャラクターが面白く先に書いたが皆んなでいる時に
面白い事は沢山起きた。
俺が狂牙の頭から代行にな代行だった中学の連れKが頭になって少しだった後
集会で流して海に到着し再出発する時にKの単車のエンジンがかからなくなり
海に置いて行った事があった。
俺とYのPはよく、お父様の若い衆であるトウルちゃんの車を借りて乗り回していた。
ある日「Kの単車あれからどうなったんだ?」等々話をして氣になり
俺とYのP、双子の兄貴の3人で海までトウルちゃんから車を借りて見に行った。
海に着いたら、そこにはまだKのFXがまだ止まったままで少しこすけて
サビてもいた。
俺はバカだから「バイクって燃えるのか?」
双子の兄貴は「そりゃ燃えるだろう」
YのP「ガソリン入ってないと燃えないんじゃない」
等々3人で話をしながらKの単車を見ていた。
俺が「ちょっとやってみるか」と言いKの単車を蹴り倒し
ガソリンタンクを無理矢理少し開けた。
トクトクトクとガソリンが出てきた。
何も考えず2人に意見も聞かず俺は「危ないからちょっと離れてて」
その辺にある木に火を付けてKの単車に。
直ぐにKの単車は着火し「ドーン」と音を上げて火柱が上がった。
「おぉ燃えるんだなぁ」「すごいなぁ」3人は普通に火柱を見て楽しんで
その場を去った。
これが大事件のなることも分からずに。
次の日「頭のKの単車が燃やされた」「道連か」「道士連盟か」
俺とYのP,双子の兄貴は3人でアイコンタクトをとり、その話に乗っかり
「いや、どっちか分からんが戦争だな」とか言いながら
3人共、内心では(あらら、動かない単車が燃えるのか知りたかっただけ~)
と思っていた。
直ぐに3人で「この件は墓場まで持って行こう」と話をし、その場も
あとからも俺達がKの単車を燃やした事は誰にも言わなかった。
(この話は墓場まで持って行こう)と3人で誓ったが、これは紛れもない事実なので
一緒に単車を燃やした場所にいた2人には書いてしまい申し訳ないと心から思う。
そして今まで嘘を付き仲間のしかも頭の単車を燃やしたことを後悔している。
今でもたまに「あの時単車を燃やしたのは誰だったんだろうなぁ」と
話は出る。実行犯は俺。双子の兄貴とYのPは「単車って燃えるのかな?」
って言うガキの発想に付き合っただけでKや仲間を今まで騙してすまないと思っている。
皆んな今まで黙っていたのは、墓場まで持って行こうと話をしたので言えなかった。
双子の兄貴、YのP,墓場まで持って行こうと約束したのに申し訳ない。
1番はK、単車燃やしちまって悪ぃ。

Kの家はお金持ちで当時ハンディカムのビデオカメラなんて誰も持っていなかった。
Kは集会の際に「今度集会等の事を残したいからビデオ取ろう」
「俺ん家にビデオカメラあるから持ってくるわ」と言って
溜まり場である、お父様のアパートに集会の3日前くらいに持ってきたと記憶している。
どんな風に写るのか?新しい機械を見て俺とYのPは「試し撮りするべ」
また何も考えずに好奇心がはじまった。
普通に電源ON動作方法を確認して撮影会を開始した。
「つうかなに取る?」「面白いのないかなぁ」
するとYのPが「お化け映像みたいなのがいいんじゃない」
ん~ん、面白ろそうだ。(あの時はガキだから何でも笑えた)
様々な映像の中で傑作だったのが、幽霊チャリンコ。
誰も乗っていないチャリが走って居る映像を作るために2人で没頭した。
チャリを全開漕いで途中からサッと降りてチャリだけサ~っと住宅街を走って行く。
何度も何度も試し撮りをして2人の大傑作、幽霊チャリンコは完成した。
その週の集会にKが持ってきたビデオカメラを持参して札狂連狂牙から各支部が
全員集まり撮影会がスタートした。
俺達ガキ共は少し緊張しつついつもの集会風景を撮りながら狂牙、各支部の
メンバー紹介やら単車のコールがうまい奴がビデオカメラに向かいカッコつけて
「エンジンかけろ!」全員がエンジンをかけ爆音と共に流してる最高の風景を撮った。
集会は無事に終わり皆んな疲れて朝陽とともに狂牙、各支部は流しながら解散して
撮影の余韻もあり「皆んなで起きたら見るべ」と眠りについた。
次の日の夜、おもだった奴らが集まり撮影会がどんな風に写っているのか
ワクワクしながらビデオを前にテレビに釘付けになっていたが
始まりの方は俺とYのPがやっていた試し撮り。
傑作である幽霊チャリンコを皆んなで笑って見ていた。
しかし皆んなが見たいのは集会の風景。
「氣合い入ってるかコラ!」等々何時もの集会の音声が聞こえてきた。
いよいよ最高の集会や流しているのが見れると思ったその時に
映像も音声も「ザー」となり、あれ?何も映らんし音も聞こえない?
ガキで無知、バッテリー切れで何も反応しないのは当たり前。
俺とYのPは皆んなから「テメェら遊んでるからよ!」等々、お怒りを頂き
怒り心頭に帰る奴、「お前達…」何時迄もグチグチいう奴、様々。
しかし皆んな本当に仲が良かったので俺とYのPだから仕方ないって
感じになり笑って終わった。
今あの映像が残っていれば、かなりの貴重品。(幽霊チャリンコも)
まぁあの時は何も考えずに楽しく遊んで喧嘩してたから、この話も
単車事件も今となっては「バカだったよなぁ」ガハハの楽しい思い出になっている。

突然話は変わるが札狂連は殺人事件を起こした後、狂牙の頭になる奴は
亡くなるか飛んでもない事件に巻き込まれるようになる。
呪いなのか何だか知らないが代々続いた。
昨日たまたま知り合いの女と電話で話をしていて女が「海でも見に行きたいなぁ」
から始まり、これを書いている途中だった俺は突如思い出した。呪いの最初の後輩を。
「まぁ時間が合えば一緒に行こうか」と言い電話を切り札狂連にかかった呪いの
始めの犠牲者の後輩(中学の3つしたの後輩で可愛がっていた)を
思い出し考えにふけていたら電話のあった女から「日没までには用事終わるから行こう」と
なり札幌狂走連盟、狂牙闘乱三代目Kが亡くなった海まで行って来た。
なくなった当初から噂では「こんな場所でKだ死ぬ訳ない」等々仲間内でも
「サツの追い込み方が悪い」と色んな話もあったが亡くなったのは事実。
昨日も見て来たが、あの当時札幌から小樽の山の上までシツコク追い掛けるのは
管轄外でおかしいしKは子供の頃から父親と釣りに来ていた場所だ。
もっと札幌で簡単に逃げれる所は沢山あるし何故、となり町の下道で
1時間以上もかかる小樽まで行ったのは本当に謎だらけ。
今でもKの事を思い出しタバコの1本置いている奴が居る奴がいるのかは
分からんが昨日は時間ギリギリだったので紙巻タバコを1本手向けて手を合わせてきた。
今の時代iQOS等、電子タバコになりスマホの時代になって(俺はiQOS派)
便利なんだか、縛りがある時代なのか分からんが古いやり方でKと心の中で話をした。
狂牙の頭になって悲劇が起きたのはKだけでは無い。
初代の俺達が大人になるに連れて狂牙を関わりを持たなくなり
初代の俺達は後輩連中から、あとから悲劇を聞いていた。
あの殺人事件が無かったら札狂連、皆んなの人生は変わっていたと思う。
漫画じゃないがタイムリープできるなら殺人事件は無くしたい過去の一つ。
これは道連の方にも言える事だろう。
俺達は一線を超えてしまった事実を今でも頭の隅、心の何処かに持ちながら生きている。
殺人事件のあった場所は今ではアパートが立ち時代の流れで忘れ去られていく。
事件の被害者、被害者の家族には言葉では言い表せない程、お詫びがある。

ちょっと話が逸れて申し訳ないでした。
なんせ書いている俺は精神障害で薬を医者がMAXの量を出してくれて服用しているので。
だからと言って嘘は1つも書いていない。

次に登場するのは懲りない男、南支部のYっち。
札狂連は狂牙が始まりの頃からシンナー等の薬物は禁止だったが
この男Yっちは中学卒業後から覚醒剤の常習者だった。
登場、俺達の中でそんな事をしている奴は誰もいなくて
覚醒剤をやったらどうなるか全然分からないもんだから
Yっちの行動等がおかしくても誰も氣付かずにいた。
シンナーはニオイ等フラフラしている奴で識別出来て
初代では誰もシンナー等、薬物は誰もしてなく後輩達が影でしていた位。
分かった時点で勿論ヤキを入れる。
これが双子の弟に当たった時が1番ヤバイ。
喧嘩同様、仲間の後輩なのにお構いなしで骨を折った奴らが沢山いただろう。
3つ下のMが1番うなずける事と思う。
Yっちが1番始めに覚醒剤をやってバレた時、双子の弟はガチ切れし
Yっちは血だらけで最後は動けなくなっていた。
一度下手を打つと「あぁあいつな」「またか」等、らく印を押される。
後輩連中のシンナー方が多かったがYっちも懲りずにバレてヤキは
何度あった事か…後輩達も大人になるに連れYっち方面に流れて行ったが
大人になれば時と責任。
それぞれの人生の道に歩き続ける。
暴走族からの卒業と共に今度はヤクザのエスカレーターがあったが
俺達はヤクザになる事を皆んな嫌がっていた。
ケツモチの親分にはお世話になり俺と双子の兄貴は特に氣にいられていた。
しかしヤクザになる事は直ぐにはならなかった。
空港とかお迎えの時に誰かが行かなければならない時に名前を呼ばれてたら
「あぁヤクザ決定、ハマったな」とよく会話してた記憶がある。
皆んなが嫌がっていたヤクザになった奴は、あれだけいた札狂連では少なく
同級生では10名いなかった。
単車から車のチームになってからはヤクザの事務所当番に入る事も多かったが
ヤクザに対して魅力的なものがなかったんだろう。
一応殺人事件の際に匿ってくれた室蘭にある親分の盃事を俺と双子の兄貴、後輩1名の
3人は出頭する前におこないヤクザのチンピラにはなったけど。
(俺は殺人事件で懲役に行き帰ってきた際、室蘭の事務所へ挨拶した後、双子の兄貴は
懲役から帰ってきてヤクザをしていたが相談して俺はズラした。)
札狂連の同級生で未だにヤクザの世界で活躍しているのは双子の兄弟だけ。
俺は縁があり双子の弟の方の相談役を20年程やったが精神障害を自覚してからは
俺の方から連絡を経っている状態。
しかし札幌で双子の弟はヤクザの中でも有名になり俺の名前を出すと
「あいつは双子の弟んトコの相談役だろ」と定着しているので迷惑はかけられない。

だいぶ札狂連から話が逸れた…
面白く楽しい話を書こうと思っても頭の中にある事を書いておかないと
忘れてしまうのでご了承下さい。

俺は18際で女に子供が出来て(女は17歳)札狂連では1番先にできちゃった結婚をした。
まぁ嫁さんと子供がいっぺんに出来る訳だが殺人事件も重なり子供が6ケ月の時には
嫁さんが夜ススキノで働き俺の事を懲役から帰ってくるまで待っていてくれた。
その事もあり1年10ケ月の内6ケ月も仮釈放を貰い早く刑務所から釈放。
パクられてから出所まで約3年、嫁さんは頑張ってくれて俺が出てきてからも
ススキノには5ケ月は支えてくれた。
その後2人目、3人目と子供を授かるが俺がだらしないもんだから勿論離婚になる。
札狂連の中で一番面白い奴は、もしかしたら俺かも知れない。
なんだかんだ言って嫁さんの腹に子供がいるのに仕事もしない。
生活していた部屋はYのPが借りていたマンション。
(YのPは別の場所に住んでいておれの家族3人暮らし)
金も無いのに「今日はジンギスカンが食いてぇな」と言い出したら
マンションの前にあるスーパーに行き、もやし以外の食材は全てパクってきては
腹を満たしていたりした。
勝手ワガママなので嫁さんに嘘をついて仲間から連絡があり喧嘩で大変な事になっている等々
言いながら通りでナンパしては股の下の暴れん坊君を振り回していた。
嫁さんが実家等に泊まりに行ったもんなら3人で住んでるマンションでも暴れん坊君は止まらない。
俺は嫁さんと籍を抜く事になるが、くっ付いたり離れたりを繰り返す。
まだ殺人事件が起こる前、ある朝家族3人でスヤスヤ寝ていたら俺の頭の上に
1人のセーラー服をきた女がいて「生理こないんだけど」と言っていた。
こりゃヤバイ、ひとまず俺はこの場から居なくなりたい…
鳴りもしないポケットベルを自分で鳴らし「事務所だ」と非難するが
嫁さんから事務所へ電話がくる。
「ちょっと1回帰ってきて」怖い、帰りたくないが部屋に入るなり嫁さんは
「この女と私どっちとるの?」嫁さんが冷静な態度で聞いてきた。
子供を産んで母親になると女は格段に強くなる。
俺は遊びたいばかりに「その女」と言った。思いっきりのバカさ加減だ。
嫁さんはキレた。「友達のとこに行くから送って」
俺は早くこの状況をから逃げ出したいが為にヤクザの親分が乗っていた
リンカーンを事務所から勝手に乗ってきて嫁さんを友達の家まで送った。
家族3人の部屋に戻るとセーラー服の女は、まだいた。
今度はこっちの方が「帰りたいんだけど靴無いんだよね」えぇ~
嫁さんが部屋から出る際に、この子の靴を何処か捨てた事は間違いない。
マンションの8階だったのでどこまでも飛んでいっただろう靴を1足は発見出来たが
もう1足は見当たらない…「もういいわ」とセーラー服。
俺は当時何をしたかったんだろう。
札狂連の頭なのに不甲斐なし状態なのは明らかだった。
この浮氣事件が第一回で浮氣事件は3人いる子供達の一番下が高校生まで続く。
俺は20歳を超えてから5年間続いて一般社会にいた事はなかった。
必ず出てきて悪さをして刑務所暮らし。
仲間達にも「Mちゃんは太ってきたら、また懲役だね」と言われ続け
その通り20歳から41歳までの半分は刑務所の中。
最後の懲役が1番長く6年で45歳で出所。
今は51歳だから人生で初めて大人になってから5年以上一般社会で過ごしている。
なんだか知らんが毎回刑務所から出て来たらすぐに悪い事をして金持ちになり
調子こいて毎晩ススキノに行き、嫁さんとヨリを戻しても同じ事のを繰り返す。
生粋のバカタレ男。
1番怖くてヤバかった浮氣事件は俺が家族とは別にマンションを借りていて
そこに女と一緒に住んでいた時の事だ。
次の日、俺の妹の息子が運動会なのは知っていたが前日から雨が降っていたので
中心になると思い朝まで飲んで女とマンションで寝ていたら玄関の鍵がガチャっと開いた。
たまたま女が玄関フックをかけていたので玄関はほんの数センチしか開かない。
この時はもう嫁さんも3人の母親、ウルトラの母いや、ゴジラばりに強い!
玄関から怒声「開けろコラー」「なんだこのハイヒール」「出てこいや女」等々
俺は勇氣を振り絞り玄関へ。
「どうしたのママ?」とぼけたが通用する訳もないのに…
「今日運動会なの分かっててやってんのか」もうお怒りは頂点に…
言いだけ怒声を上げ帰ったのは30分以上の戦いが終わったあと。
一緒にいた女は分かっていたと思うが俺は苦し紛れの嘘を付き妹の息子の運動会へ。
「あぁもう終わりだ」俺は嫌々行った。
運動会の会場はおれの心とは裏腹に盛り上がっていた。
そりゃそうだ、年に一度の楽しい運動会。
俺の1番下の息子が俺の到着に氣付いた。「あっパパだ!」
近づけない、近づけない、怖くて。
俺は運動場の端にあるブランコに座り遠くから見ていた。
まずは長男がきて「父さん、また浮気したのか?」あぁバレバレ。
「母さん、めっちゃ怒ってるわ!」おいおい長男お父さんをこれ以上追い込むな。
次に長女「パパきたの~」「こっち来ればいいのに~」おぉ可愛い娘、少し落ち着く。
最後に次男「どうせまた浮氣でしょ」「大丈夫だって」「ご飯食べよ」
子供達は浮氣野郎のお父さんを氣使い代わる代わる来てくれたが
俺には後ろめたさバリバリ、アホみたいに「やぁやぁ遅れてすまん」
なんて登場できる訳にはいかない。
最後に妹が来て「お兄ちゃん、もうバレバレなんだからいいじゃん」
「もうそんなに怒ってないって」と言われ皆んながいる場所に向かい
無事にブルーシートに着席。
嫁さんの顔も目も見ることができないが嫁さんは「何飲むの?」
あれ?先程まで街を焼き尽くすほどの光線を出していたゴジラは?
と思うほど優しい声、「あっお茶」と言って嫁さんを見るとやはりまだお怒りの様で
子供達に聞こえない声で「許してないから」と一閃。
今までの人生で1番怖くて、その場にいづらい思いをしたのは
後にも先にもこの時を超える事はないだろう。
今は嫁さんと子供達と一緒に住んでいない。
俺がキチンと嫁さんの言う通りに暮らしていれば余裕ある人生を送っていたと思う。
昨日、唯一連絡を取っている次男から連絡があった。
LINEで「生まれた」と子供を抱える次男の写メつき。
俺は心が揺れた。凄く嬉しかった。
次男に「父さんみたいにならないように」等々メッセージを送った。
次男は「親父は一生俺の親父」「ちゃんと会わせるから生きててね」
と返信がきて…ありがとうの一言しか言葉では言い表せない。
俺が知っている限りでは長男に2人長女に1人子供が誕生している。
これで4人の孫を持つ、おじいちゃん。
これからの人生で俺は刑務所などには行く訳には行かない。
真面目に生きて全員の孫とご飯を食べるのが俺の夢だ。
散々、嫁さんと子供達には迷惑をかけてきたので本人様に直接「すまない」と
言いたいが俺から連絡して迷惑をかけてはダメだ、甘すぎる。
馬鹿でダメ親父には(長男の嫁さん家は公務員なので俺は死んだ事になっている笑)
まだまだ精神が崩壊し立ち上がった時に胸を張って会いたいものだ。
俺の夢が叶うのかは誰にも分からない。

読んでくださってる方々に言っておきたい。
札狂連は薬物禁止だった、なので薬物で刑務所には行っていません。
そうだったら面白くなったのかも知れないが申し訳ありません。

安定剤を飲むと話が逸れてしまいすみません。

結局、登場の仲間達は人数が多すぎて誰が何をしているのかわからない。
一代で頑張って成功した奴は色んな人から聞いて知っているから
書けない奴のこともある。(面白いが書いたら迷惑をかけてしまう)
また、それとは真逆に転落の人生を送っている奴もいる。
(こっちも面白いが、迷惑だろう)
1番なのは普通に仕事して世間一般的に普通とされている人生を歩んでいる奴が多いし。
なのでかなりの長編を書こうと思ったがこの辺で終わりにします。

この世界では様々な事が起きている。
今ではコロスケ。
今も何処かの国では戦争。
日本に生まれ安全に生きている日本人。
物事には始まりがあれば終わりがある。(生と死)も同様。
皆んなはなにものにも縛られていない。
あるとするなら時間だ。
時間だけは誰にでも平等に流れている。
ただ俺は、どうせ流れている時間が平等ならば笑っていたい。
皆んな誰しも悩んだりしている。
それも成長する悩みならいい。
人間も生物もいつかは終わりの日がくるから笑おう。
少しでもいいから笑おう。
だって笑って楽しい思いをするのは人間だけだから。
皆んなには最後の瞬間に後悔なく少しでも「笑えたな」
と思って欲しくて、こんな自伝みたいなものを書きました。
少しでも笑って読んでくだされば光栄です。
誤字脱字が多々あると思います、お許しください。

令和3年9月の月末  たやまま


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