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情報屋と裏クエスト
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最初は手紙の主に思い当たらなかったけど、情報と言えばで1人。
東の街の情報屋のことを思い出した。
俺は東の街へ向かい、情報屋のもとへ。
「やや。待ってましたよ、リぃヒトちゃん」
情報屋の男は俺に気付くと、にこっと笑った。
「やっぱりあの手紙はあなたが?」
「そそ。リぃヒトちゃんの欲しそうな情報が入ったから連絡をと思ってにぃ。にしてもリぃヒトにゃんも大変だにぃ。4姫ちゃまの揉め事に巻き込まれてるんだぁに」
「一体どこまで知って……」
「ぬふぬふ。全~部」
「全部?」
「……第2王女が企てた第1王女の暗殺。第1王女からの他の王女の継承権の放棄の提案。あっしには全て筒抜け」
「それで、俺が欲しがってる情報ってのは?」
「ぬふ。それはリぃヒトちゃん自身の口からオーダーするに。あっしの口からそれを提案するのは、どの情報が今のリぃヒトちゃんに有用なのかっていう別な情報が付加されてしまうかぁね。あっしはあくまで情報屋。アドバイザーじゃない。客の求める情報を金と交換で渡すのが商売だにぃ」
なかなか食えない人だ。
裏家業の人間だから、自分の身の安全を保証するためにも一定の線引きが必要なのは理解できるけど。
「じゃあ……ロキの居場所を」
「山の街の領主ロキの情報。大物貴族の情報だに。金貨15枚いただくにぃ」
情報屋が手を伸ばした。
「金貨……15枚」
思わず呟く。
かなりの大金だ。
王国騎士の給料で金貨5枚。
ギルドでBランク帯のクエストの報酬がだいたい銀貨1枚から3枚程度。
銀貨10枚で金貨1枚相当だからざっくりクエスト100回分だ。
「ま、払えないだろうにぃ。あっしはリぃヒトちゃんの懐事情もだいたい把握してるかぁね」
情報屋が言うように俺の今の手持ちは金貨3枚分にも満たなくて。
とても払える金額じゃない。
俺の所持金を把握した上で俺を呼んだんだから、手紙にあったのはもっと別な情報なのかも。
でも俺が今他に困ってる、情報が欲しいようなことは。
「ちなみに、王位継承権の問題を解決できる情報は?」
「ぬふ。王位継承に関する情報……金貨41枚。リぃヒトちゃんにはおまけして金貨40枚でもいいに」
「たっか!」
思わず口に出た。
「当然だにぃ。それだけ価値のある情報なんだかぁね」
「…………なら」
俺は情報屋の意地の悪い顔を睨みながら訊く。
「手っ取り早く稼ぐ方法の情報はある?」
「ぬっふっふっふ。その情報、正解だに。有り金全部で交換してやる」
「ちなみにその方法で金貨数十枚、稼ぐことはできる? それでもらった情報を使って金貨1、2枚しか稼げないなら意味がないんだけど」
「安心するにぃ。これはリぃヒトちゃんだから使える方法。誰でもできる方法じゃないから安いんだにぃ」
俺は情報屋に有り金全てを差し出した。
「毎度あり」
情報屋は硬貨を1枚1枚素早く確認すると、にこりと笑って。
「リぃヒトちゃんが手っ取り早く稼ぐならその魔物狩りの腕を使うに。王国騎士になってもギルド登録は残ってるかぁね」
「いや。俺のギルドランクはB+のまま。受けられるクエストはせいぜい報酬銀貨3枚が関の山ですよ」
「表のクエストならにぃ。けどリぃヒトちゃんはヤバい代わりに報酬の良いクエストを斡旋してくれる受付嬢を知ってるに」
受付嬢……アンさん?
いや、アンさんにそんな権限はないし、俺の執務担当になっているからギルドにはもう所属してない。
だとしたら一体誰のことを。
「ぬふ。この街のギルド支部じゃなく王都のギルドに行くといい。彼女達はそこで働いてるにぃ」
王都のギルドの……彼女達。
俺はその言葉で思い出した。
レズモンドが連れていた際どい格好のお姉さん達。
あの2人は王都の受付嬢で、受けられるクエストをサービスしとくと言っていたっけ。
「王都のギルドはギルド機構の中枢。表じゃ扱えないようなクエストもいっぱい舞い込んでくるに。本来はかなり危険でベテラン冒険者も二の足を踏むようなクエストも、リぃヒトちゃんなら軽くこなせる。違うかにぃ?」
俺はすぐさま王都に帰還。
王都にあるギルドへと向かった。
東の街の支部もかなり大きい方だけど、さすがはギルドの中心。
その大きさは規格外だ。
俺はあの2人を探して受付嬢の並ぶカウンターを遠目に見て回った。
だけど困ったことに見当たらない。
名前を知らないから訪ねようもないし。
こんなことになるなら名前くらい聞いておくべきだった。
「あなた、もしかしてリヒト様かしら」
すると背後から声をかけられた。
振り返ると他の受付嬢とは少し異なる制服に身を包んだ眼鏡の女性。
「そう、ですけど」
俺には身に覚えのない相手が俺の名前を知ってることに警戒する。
「私ですよ」
眼鏡の受付嬢さんが言う。
けどやっぱり覚えがない。
眼鏡の受付嬢さんは素早く辺りに視線を走らせて。
手に抱えていたバインダーで周囲から見えないよう隠すと、胸のボタンを素早く開けた。
露になる胸の谷間にどきまぎすると、受付嬢さんは眼鏡を外して俺を見る。
「これでも分かんない? わ、た、し」
その胸と眼鏡を外した顔で分かった。
探していた受付嬢の1人だ。
雰囲気が違っていて全く分からなかった。
「分かってくれた?」
受付嬢さんは素早く身だしなみを戻し、再びきっちりした大人の女性を振る舞う。
「胸で覚えててくれたんだ。あは。もしかして、そもそも胸ばかり見てて私の顔ちゃんと見てなかった?」
表情はクールなまま砕けた口調で受付嬢さんが言った。
「ち、違います!」
俺は顔を背け、全力で否定する。
「ふふ。で、何かご用でしょうか。リヒト様」
営業モードの声。
だけど、見たら今度は顔がにやにやと笑っている。
「クエストの斡旋をお願いしたいんです。金払いのいい、裏のクエストを」
「…………ついてきて」
俺は受付嬢に連れられて個室へ。
どうやら彼女個人の部屋のようだ。
受付嬢の中でも偉い人なのかも知れない。
「それで、どれくらいヤバいのがいいの?」
扉を閉じると。
受付嬢さんは制服を着崩して、どかっとテーブルに腰かける。
「とにかく稼げるやつで」
「ふふふ。さすがはレズモンドの後輩くんだねぇ。あいつでもこんなに早く職務違反しなかったよ」
そう言って受付嬢さんがけらけらと笑う。
「え、職務違反?」
「そ。今、休暇とかとってるわけじゃないでしょ? 職務中に他の仕事してお金を稼ぐのは規約違反になるよ」
それはまずい。
「ま、バレないようにやっとくから安心しなよ。いやぁ、にしても期待の大物ルーキーの到来を予感させるね! レズモンドに内緒にしてくれるならお姉さんと楽しい事、してもいいよ?」
「け、結構です!」
「顔真っ赤じゃん。かわいいー」
受付嬢さんは胸の谷間を強調したポーズのまま、俺を見て笑っている。
「それより早くクエストを」
「はいはい、オッケー。……んと、今来てる裏はこんなとこかな」
受付嬢さんはバインダーから十数枚の依頼書を取り出した。
見るとどれも報酬が金貨10枚以上から。
代わりに達成条件がかなり難しいものばかりが並んでる。
「で、どれにする? ちなみに斡旋料で1割こっちにバックしてもらうからよろしく」
受付嬢さんがひらひらと手を振った。
俺は一通り依頼書に目を通して。
「じゃあ、全部で」
依頼書全てを受付嬢さんの手に押し付ける。
「え、マジで言ってる? 期日が厳しいのが多いし、期日内に達成できない条件でクエストの斡旋はできないよ。腕はレズモンドのお墨付きだから、どれやらしても大丈夫だと思ってるけど。でも距離と時間的に絶対無理」
「大丈夫。できますよ」
「いやいやでも」
「やらせてください」
「えー……」
俺は受付嬢さんに頼み込み、クエスト失敗の際の補填を俺が出す条件でなんとか許可してくれた。
クエストを受けるとまた王都を飛び出し、ブラックドラゴンに乗って素早く移動。
次々と依頼をこなしていく。
そして夜も深まった頃。
俺は静まり返ったギルドの門を叩いた。
夜は閉ざされている大きな門の脇、小さな潜り戸から職員が顔を覗かせる。
俺はフードで顔を隠しつつ言う。
「すみません。急ぎでして。クエストの依頼の品、お持ちしました」
職員は寝ぼけ眼で俺を。
次いで俺の背後にうず高く積まれた魔物の山を見て悲鳴を上げた。
大きく目を見開いて腰を抜かす。
俺はスケルトン・ビショップアーキテクトの空間を利用し、討伐した魔物の素材を塵化の進行をほぼさせることなく移動させた。
依頼のために目立った傷もなく積まれた魔物の山は、きっと魔物の襲撃のようにも見えただろう。
たくさんの受付嬢や職員が騒ぎを聞き付けてこちらを覗いて。
その中にあの受付嬢さんを見つけると俺は手を振った。
「クエスト、達成してきましたよ」
「う、嘘でしょ」
はだけた寝巻きのままの受付嬢さんは、信じられないと口を開けて放心していた。
東の街の情報屋のことを思い出した。
俺は東の街へ向かい、情報屋のもとへ。
「やや。待ってましたよ、リぃヒトちゃん」
情報屋の男は俺に気付くと、にこっと笑った。
「やっぱりあの手紙はあなたが?」
「そそ。リぃヒトちゃんの欲しそうな情報が入ったから連絡をと思ってにぃ。にしてもリぃヒトにゃんも大変だにぃ。4姫ちゃまの揉め事に巻き込まれてるんだぁに」
「一体どこまで知って……」
「ぬふぬふ。全~部」
「全部?」
「……第2王女が企てた第1王女の暗殺。第1王女からの他の王女の継承権の放棄の提案。あっしには全て筒抜け」
「それで、俺が欲しがってる情報ってのは?」
「ぬふ。それはリぃヒトちゃん自身の口からオーダーするに。あっしの口からそれを提案するのは、どの情報が今のリぃヒトちゃんに有用なのかっていう別な情報が付加されてしまうかぁね。あっしはあくまで情報屋。アドバイザーじゃない。客の求める情報を金と交換で渡すのが商売だにぃ」
なかなか食えない人だ。
裏家業の人間だから、自分の身の安全を保証するためにも一定の線引きが必要なのは理解できるけど。
「じゃあ……ロキの居場所を」
「山の街の領主ロキの情報。大物貴族の情報だに。金貨15枚いただくにぃ」
情報屋が手を伸ばした。
「金貨……15枚」
思わず呟く。
かなりの大金だ。
王国騎士の給料で金貨5枚。
ギルドでBランク帯のクエストの報酬がだいたい銀貨1枚から3枚程度。
銀貨10枚で金貨1枚相当だからざっくりクエスト100回分だ。
「ま、払えないだろうにぃ。あっしはリぃヒトちゃんの懐事情もだいたい把握してるかぁね」
情報屋が言うように俺の今の手持ちは金貨3枚分にも満たなくて。
とても払える金額じゃない。
俺の所持金を把握した上で俺を呼んだんだから、手紙にあったのはもっと別な情報なのかも。
でも俺が今他に困ってる、情報が欲しいようなことは。
「ちなみに、王位継承権の問題を解決できる情報は?」
「ぬふ。王位継承に関する情報……金貨41枚。リぃヒトちゃんにはおまけして金貨40枚でもいいに」
「たっか!」
思わず口に出た。
「当然だにぃ。それだけ価値のある情報なんだかぁね」
「…………なら」
俺は情報屋の意地の悪い顔を睨みながら訊く。
「手っ取り早く稼ぐ方法の情報はある?」
「ぬっふっふっふ。その情報、正解だに。有り金全部で交換してやる」
「ちなみにその方法で金貨数十枚、稼ぐことはできる? それでもらった情報を使って金貨1、2枚しか稼げないなら意味がないんだけど」
「安心するにぃ。これはリぃヒトちゃんだから使える方法。誰でもできる方法じゃないから安いんだにぃ」
俺は情報屋に有り金全てを差し出した。
「毎度あり」
情報屋は硬貨を1枚1枚素早く確認すると、にこりと笑って。
「リぃヒトちゃんが手っ取り早く稼ぐならその魔物狩りの腕を使うに。王国騎士になってもギルド登録は残ってるかぁね」
「いや。俺のギルドランクはB+のまま。受けられるクエストはせいぜい報酬銀貨3枚が関の山ですよ」
「表のクエストならにぃ。けどリぃヒトちゃんはヤバい代わりに報酬の良いクエストを斡旋してくれる受付嬢を知ってるに」
受付嬢……アンさん?
いや、アンさんにそんな権限はないし、俺の執務担当になっているからギルドにはもう所属してない。
だとしたら一体誰のことを。
「ぬふ。この街のギルド支部じゃなく王都のギルドに行くといい。彼女達はそこで働いてるにぃ」
王都のギルドの……彼女達。
俺はその言葉で思い出した。
レズモンドが連れていた際どい格好のお姉さん達。
あの2人は王都の受付嬢で、受けられるクエストをサービスしとくと言っていたっけ。
「王都のギルドはギルド機構の中枢。表じゃ扱えないようなクエストもいっぱい舞い込んでくるに。本来はかなり危険でベテラン冒険者も二の足を踏むようなクエストも、リぃヒトちゃんなら軽くこなせる。違うかにぃ?」
俺はすぐさま王都に帰還。
王都にあるギルドへと向かった。
東の街の支部もかなり大きい方だけど、さすがはギルドの中心。
その大きさは規格外だ。
俺はあの2人を探して受付嬢の並ぶカウンターを遠目に見て回った。
だけど困ったことに見当たらない。
名前を知らないから訪ねようもないし。
こんなことになるなら名前くらい聞いておくべきだった。
「あなた、もしかしてリヒト様かしら」
すると背後から声をかけられた。
振り返ると他の受付嬢とは少し異なる制服に身を包んだ眼鏡の女性。
「そう、ですけど」
俺には身に覚えのない相手が俺の名前を知ってることに警戒する。
「私ですよ」
眼鏡の受付嬢さんが言う。
けどやっぱり覚えがない。
眼鏡の受付嬢さんは素早く辺りに視線を走らせて。
手に抱えていたバインダーで周囲から見えないよう隠すと、胸のボタンを素早く開けた。
露になる胸の谷間にどきまぎすると、受付嬢さんは眼鏡を外して俺を見る。
「これでも分かんない? わ、た、し」
その胸と眼鏡を外した顔で分かった。
探していた受付嬢の1人だ。
雰囲気が違っていて全く分からなかった。
「分かってくれた?」
受付嬢さんは素早く身だしなみを戻し、再びきっちりした大人の女性を振る舞う。
「胸で覚えててくれたんだ。あは。もしかして、そもそも胸ばかり見てて私の顔ちゃんと見てなかった?」
表情はクールなまま砕けた口調で受付嬢さんが言った。
「ち、違います!」
俺は顔を背け、全力で否定する。
「ふふ。で、何かご用でしょうか。リヒト様」
営業モードの声。
だけど、見たら今度は顔がにやにやと笑っている。
「クエストの斡旋をお願いしたいんです。金払いのいい、裏のクエストを」
「…………ついてきて」
俺は受付嬢に連れられて個室へ。
どうやら彼女個人の部屋のようだ。
受付嬢の中でも偉い人なのかも知れない。
「それで、どれくらいヤバいのがいいの?」
扉を閉じると。
受付嬢さんは制服を着崩して、どかっとテーブルに腰かける。
「とにかく稼げるやつで」
「ふふふ。さすがはレズモンドの後輩くんだねぇ。あいつでもこんなに早く職務違反しなかったよ」
そう言って受付嬢さんがけらけらと笑う。
「え、職務違反?」
「そ。今、休暇とかとってるわけじゃないでしょ? 職務中に他の仕事してお金を稼ぐのは規約違反になるよ」
それはまずい。
「ま、バレないようにやっとくから安心しなよ。いやぁ、にしても期待の大物ルーキーの到来を予感させるね! レズモンドに内緒にしてくれるならお姉さんと楽しい事、してもいいよ?」
「け、結構です!」
「顔真っ赤じゃん。かわいいー」
受付嬢さんは胸の谷間を強調したポーズのまま、俺を見て笑っている。
「それより早くクエストを」
「はいはい、オッケー。……んと、今来てる裏はこんなとこかな」
受付嬢さんはバインダーから十数枚の依頼書を取り出した。
見るとどれも報酬が金貨10枚以上から。
代わりに達成条件がかなり難しいものばかりが並んでる。
「で、どれにする? ちなみに斡旋料で1割こっちにバックしてもらうからよろしく」
受付嬢さんがひらひらと手を振った。
俺は一通り依頼書に目を通して。
「じゃあ、全部で」
依頼書全てを受付嬢さんの手に押し付ける。
「え、マジで言ってる? 期日が厳しいのが多いし、期日内に達成できない条件でクエストの斡旋はできないよ。腕はレズモンドのお墨付きだから、どれやらしても大丈夫だと思ってるけど。でも距離と時間的に絶対無理」
「大丈夫。できますよ」
「いやいやでも」
「やらせてください」
「えー……」
俺は受付嬢さんに頼み込み、クエスト失敗の際の補填を俺が出す条件でなんとか許可してくれた。
クエストを受けるとまた王都を飛び出し、ブラックドラゴンに乗って素早く移動。
次々と依頼をこなしていく。
そして夜も深まった頃。
俺は静まり返ったギルドの門を叩いた。
夜は閉ざされている大きな門の脇、小さな潜り戸から職員が顔を覗かせる。
俺はフードで顔を隠しつつ言う。
「すみません。急ぎでして。クエストの依頼の品、お持ちしました」
職員は寝ぼけ眼で俺を。
次いで俺の背後にうず高く積まれた魔物の山を見て悲鳴を上げた。
大きく目を見開いて腰を抜かす。
俺はスケルトン・ビショップアーキテクトの空間を利用し、討伐した魔物の素材を塵化の進行をほぼさせることなく移動させた。
依頼のために目立った傷もなく積まれた魔物の山は、きっと魔物の襲撃のようにも見えただろう。
たくさんの受付嬢や職員が騒ぎを聞き付けてこちらを覗いて。
その中にあの受付嬢さんを見つけると俺は手を振った。
「クエスト、達成してきましたよ」
「う、嘘でしょ」
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