39 / 101
私を助けてくれるのはいつだって
しおりを挟む
フランの身の安全を最優先。
フランを助けるためなら少し手荒な手段になっても構わないと思ってる。
だけどまだフランがここにいる確証はない。
俺は周囲の闇へと意識を広げた。
ここは大きな町の郊外。
闇払いも定期的に行われるようで闇が薄い。
触覚による把握はできないけど、代わりに闇に伝わる振動を音として知覚する。
一定の範囲に絞り、フランの声や彼女の話が聞こえないかチェック。
周囲に設営された仮説キャンプの1つ1つ。
併設された宿舎。
閉鎖された区画の中心にある屋敷の西館、本館、東館。
そして別館に範囲を移したところで知ってる声を捉えた。
リーネ=ヒルデガルド王女の声。
そして彼女に答えた声はフランのものだ。
『間違いない』
闇越しに呟いた俺の声が歪む。
俺はクレイモアに闇を纏わせた。
闇を薄く広げ、剣のシルエットを十字剣から大剣へと偽装。
俺はフランのいる別館に向かってまっすぐ進んでいく。
「止まれ」
兵士の1人が俺に気付いた。
「ここから先、は────」
そして俺の姿を見て言葉を失って。
闇の仮面で顔を覆い隠し、暗黒の大剣を持つ俺を見て震え上がる。
「魔物だ!」
「敵襲……!」
他の兵士も俺に気付いた。
すぐに兵士達が集まり、俺を遠巻きに取り囲む。
あまり怪我をさせない程度に。
俺は細心の注意で手加減しつつ、兵士の軍勢めがけて闇の大剣を振るった。
「それは無理な相談ですわ」
お姉様が──リーネ=ヒルデガルドが言った。
「お父様も心配なさってましたわよ。また可愛い娘が酷い傷を負ったり。あるいは殺されてしまったんじゃないかって。誰にそそのかされたのか知りませんけれど。あなたの脱走を手引きした裏切り者の侍女は皆、すでに処刑いたしました」
「なんて酷い。私は私の意思で城を出た。皆は……何も悪くない」
私──フランは皆の顔を思い出して泣きそうになった。
皆、私によく仕えてくれていた。
中には小さな子供がいる人だっていたのに。
「外は危険ですわ。安全な城へと戻り、お父様にお顔を見せて安心させてあげなくては」
「城が安全? 跡目争いで暗殺や計略が渦巻いてるあそこのどこが安全だって言うの? 私は身の危険を感じてた。そして私は、ヒルデ姉様から逃げたのよ」
「でも残念。あの聖堂都市で匿っていただくつもりだったようですけど。頼りにしていたヴィルヘルムさんはすでに国外追放。代わりに実権を握ったのがあの男ですものね」
お姉様が私を見て意地の悪い笑みを浮かべた。
ヴィルヘルムおじいちゃんはお父様とも懇意にしていて、私達姉妹の事もとても可愛がってくれた。
それがまさか、追放だなんて。
全てはリーンハルトという男と、彼を騎士団総団長に祭り上げた奴らの仕業。
私は城に戻れば命を狙われる。
だから私はリヒトんに協力する事を決めた。
リーンハルトを糾弾し、ヴィルヘルムおじいちゃんが聖騎士として戻ってきてくれればきっと私に力を貸してくれるはずだから。
なのに。
よりにもよってヒルデ姉様に見つかるなんて。
「……そうですわ」
お姉様が何か思い付いたよう。
嬉しそうに私を見る。
その爛々と光る緑の瞳が、恐ろしい。
「1人で城に戻るのが不安ならリヒトを連れて戻れば良いのではなくて?」
リヒト? なんでリヒトんの名前がお姉様の口から出てくるの?
「エーファも人が悪い。いえ、私と同じで存外めざといのかしらね。希少な光の属性持ちを囲っていたなんて。ギルドの登録情報を見ましたわ。貴女でしょう? リヒトの属性を隠して無属性だなんて申請させたのは」
お姉様が何を言ってるのか分からない。
でも混乱する私が言葉を返さないのを無言の肯定と捉えたのか。
お姉様はくすくすと笑う。
「まぁ彼はすでに私の虜ですけれど、ね。第1王女であり、美貌と権力を兼ね備えた私と貴女とでは格が違う」
「何を……言っているの?」
「まだ分かりませんこと? どうして身を隠していた貴女の居場所が私にバレたのか」
お姉様が私に迫った。
私と同じ灰の髪を耳にかけ、冷たい宝石のような瞳で私を横目見て。
吐息が耳に触れるほど近くで言う。
「リヒトが貴女を売ったのよ」
「嘘よ!」
私は思わず叫んだ。
そんな事、絶対にあり得ない!
私は体勢を崩して、縛り付けられた椅子ごと倒れた。
顔だけを上げてお姉様をキッと睨む。
「リヒトは王国騎士を目指していた。そして私なら彼をすぐにでも王国騎士にできる。そうなれば肩書きだけのお姫様の貴女はリヒトには不要ですわ」
そう言ってお姉様はレズモンドさんに視線を向けた。
「御意」
部屋の入口に立っていたレズモンドさんは腰の剣を抜いた。
でもその剣は真ん中で折れている。
「リヒトがレズモンドの剣を折った。私からの推薦があろうと、王国騎士になるには実力が伴わなければならない。その証明のための決闘でリヒトは勝利し、王国騎士となる権利を得たのよ」
嘘だ。
嘘に、決まってる。
でも同時に。
全てが嘘じゃないと感じてる。
嘘と真実を織り混ぜる。
嘘つきの常套手段だ。
でもじゃあ何が本当で何が嘘なのか。
「貴女をリヒトが助けに来ないのは、リヒトがそれを承諾してるから」
その言葉にだけは確信が持てた。
「それは嘘。リヒトんが助けに来ない理由があるなら、それは私が捕まってるって知らないからよ」
「……目障りね。その瞳」
どこか意地悪を楽しんでるようなヒルデ姉様の雰囲気が変わった。
声が凍りついたように冷たい。
なのに私を見下ろす緑の瞳は炎のように燃えて見える。
「せめてまずはお父様に無傷の貴女を見せて喜ばせてあげようと思ってましたけど。生きてるだけで良し。その眼、えぐりとって差し上げますわ────」
ゴン、という音と衝撃。
遅れて後頭部がズキズキと痛んだ。
お姉様の手が髪を掴み、私の頭を床に叩きつけていた。
もう一方の手で護身用の小さなナイフを取り出して。
その切っ先が私の瞳に突きつけられる。
「エーファの顔、私は好きですのよ。幼い頃の自分の顔を見てるようで。でもその瞳だけは別。全てにおいて私に劣る貴女だけど。そのお母様と同じ青い瞳だけは子供の頃から妬ましかった……!」
ヒルデ姉様は4姉妹の中で唯一お父様と同じ緑の瞳。
そして灰色の髪と青い瞳。
両方がお母様と一緒なのは私だけだった。
私は助けを求め、すがる思いでレズモンドを見た。
すると彼はその視線に気付いて。
お姉様の視界の外。
真顔のまま親指と人差し指で輪を作り、金があるなら助けましょうとジェスチャーで告げる。
「……っ!」
お金なんて、あるわけない。
今にもお姉様は私の目にナイフを突き立てる勢い。
必死に抵抗しようとしても椅子に縛り付けられた私は身動ぎができない。
目玉をえぐりとられる痛みを想像するだけで恐ろしい。
光を奪われて一生、闇の中を生きる事を想像すると震えが止まらない。
私は必死に助けを祈る。
お願い、リヒトん。
アイゼンさん。
お願い誰か────
固く目を瞑った瞼の裏で。
“無事で良かった”と。
あの人の姿が浮かんだ。
「殿下……!」
その時、レズモンドの声。
そして激しい轟音。
私が恐る恐る目を開けると、お姉様はレズモンドに抱き抱えられて距離をとっていた。
ロウソクの灯に照らされていた部屋はいつの間にか青白い月明かりに塗り替えられてる。
私は私の肩を抱く冷たい手に気付いた。
冷たくて、でも力強い手を私は知っていた。
もう一度会いたい。
そう思ってた、あの人の。
『助けにきた』
くぐもった声。
見上げた先には闇で顔を覆い隠したあの人が、倒壊した壁と夜闇を背に大きな黒い剣を構えていた。
その人の姿を見て胸が高鳴ったのを感じる。
さっきまでの恐怖はどこかに消えた。
また助けに、来てくれた。
私を助けてくれるのはいつだって、この人だ。
フランを助けるためなら少し手荒な手段になっても構わないと思ってる。
だけどまだフランがここにいる確証はない。
俺は周囲の闇へと意識を広げた。
ここは大きな町の郊外。
闇払いも定期的に行われるようで闇が薄い。
触覚による把握はできないけど、代わりに闇に伝わる振動を音として知覚する。
一定の範囲に絞り、フランの声や彼女の話が聞こえないかチェック。
周囲に設営された仮説キャンプの1つ1つ。
併設された宿舎。
閉鎖された区画の中心にある屋敷の西館、本館、東館。
そして別館に範囲を移したところで知ってる声を捉えた。
リーネ=ヒルデガルド王女の声。
そして彼女に答えた声はフランのものだ。
『間違いない』
闇越しに呟いた俺の声が歪む。
俺はクレイモアに闇を纏わせた。
闇を薄く広げ、剣のシルエットを十字剣から大剣へと偽装。
俺はフランのいる別館に向かってまっすぐ進んでいく。
「止まれ」
兵士の1人が俺に気付いた。
「ここから先、は────」
そして俺の姿を見て言葉を失って。
闇の仮面で顔を覆い隠し、暗黒の大剣を持つ俺を見て震え上がる。
「魔物だ!」
「敵襲……!」
他の兵士も俺に気付いた。
すぐに兵士達が集まり、俺を遠巻きに取り囲む。
あまり怪我をさせない程度に。
俺は細心の注意で手加減しつつ、兵士の軍勢めがけて闇の大剣を振るった。
「それは無理な相談ですわ」
お姉様が──リーネ=ヒルデガルドが言った。
「お父様も心配なさってましたわよ。また可愛い娘が酷い傷を負ったり。あるいは殺されてしまったんじゃないかって。誰にそそのかされたのか知りませんけれど。あなたの脱走を手引きした裏切り者の侍女は皆、すでに処刑いたしました」
「なんて酷い。私は私の意思で城を出た。皆は……何も悪くない」
私──フランは皆の顔を思い出して泣きそうになった。
皆、私によく仕えてくれていた。
中には小さな子供がいる人だっていたのに。
「外は危険ですわ。安全な城へと戻り、お父様にお顔を見せて安心させてあげなくては」
「城が安全? 跡目争いで暗殺や計略が渦巻いてるあそこのどこが安全だって言うの? 私は身の危険を感じてた。そして私は、ヒルデ姉様から逃げたのよ」
「でも残念。あの聖堂都市で匿っていただくつもりだったようですけど。頼りにしていたヴィルヘルムさんはすでに国外追放。代わりに実権を握ったのがあの男ですものね」
お姉様が私を見て意地の悪い笑みを浮かべた。
ヴィルヘルムおじいちゃんはお父様とも懇意にしていて、私達姉妹の事もとても可愛がってくれた。
それがまさか、追放だなんて。
全てはリーンハルトという男と、彼を騎士団総団長に祭り上げた奴らの仕業。
私は城に戻れば命を狙われる。
だから私はリヒトんに協力する事を決めた。
リーンハルトを糾弾し、ヴィルヘルムおじいちゃんが聖騎士として戻ってきてくれればきっと私に力を貸してくれるはずだから。
なのに。
よりにもよってヒルデ姉様に見つかるなんて。
「……そうですわ」
お姉様が何か思い付いたよう。
嬉しそうに私を見る。
その爛々と光る緑の瞳が、恐ろしい。
「1人で城に戻るのが不安ならリヒトを連れて戻れば良いのではなくて?」
リヒト? なんでリヒトんの名前がお姉様の口から出てくるの?
「エーファも人が悪い。いえ、私と同じで存外めざといのかしらね。希少な光の属性持ちを囲っていたなんて。ギルドの登録情報を見ましたわ。貴女でしょう? リヒトの属性を隠して無属性だなんて申請させたのは」
お姉様が何を言ってるのか分からない。
でも混乱する私が言葉を返さないのを無言の肯定と捉えたのか。
お姉様はくすくすと笑う。
「まぁ彼はすでに私の虜ですけれど、ね。第1王女であり、美貌と権力を兼ね備えた私と貴女とでは格が違う」
「何を……言っているの?」
「まだ分かりませんこと? どうして身を隠していた貴女の居場所が私にバレたのか」
お姉様が私に迫った。
私と同じ灰の髪を耳にかけ、冷たい宝石のような瞳で私を横目見て。
吐息が耳に触れるほど近くで言う。
「リヒトが貴女を売ったのよ」
「嘘よ!」
私は思わず叫んだ。
そんな事、絶対にあり得ない!
私は体勢を崩して、縛り付けられた椅子ごと倒れた。
顔だけを上げてお姉様をキッと睨む。
「リヒトは王国騎士を目指していた。そして私なら彼をすぐにでも王国騎士にできる。そうなれば肩書きだけのお姫様の貴女はリヒトには不要ですわ」
そう言ってお姉様はレズモンドさんに視線を向けた。
「御意」
部屋の入口に立っていたレズモンドさんは腰の剣を抜いた。
でもその剣は真ん中で折れている。
「リヒトがレズモンドの剣を折った。私からの推薦があろうと、王国騎士になるには実力が伴わなければならない。その証明のための決闘でリヒトは勝利し、王国騎士となる権利を得たのよ」
嘘だ。
嘘に、決まってる。
でも同時に。
全てが嘘じゃないと感じてる。
嘘と真実を織り混ぜる。
嘘つきの常套手段だ。
でもじゃあ何が本当で何が嘘なのか。
「貴女をリヒトが助けに来ないのは、リヒトがそれを承諾してるから」
その言葉にだけは確信が持てた。
「それは嘘。リヒトんが助けに来ない理由があるなら、それは私が捕まってるって知らないからよ」
「……目障りね。その瞳」
どこか意地悪を楽しんでるようなヒルデ姉様の雰囲気が変わった。
声が凍りついたように冷たい。
なのに私を見下ろす緑の瞳は炎のように燃えて見える。
「せめてまずはお父様に無傷の貴女を見せて喜ばせてあげようと思ってましたけど。生きてるだけで良し。その眼、えぐりとって差し上げますわ────」
ゴン、という音と衝撃。
遅れて後頭部がズキズキと痛んだ。
お姉様の手が髪を掴み、私の頭を床に叩きつけていた。
もう一方の手で護身用の小さなナイフを取り出して。
その切っ先が私の瞳に突きつけられる。
「エーファの顔、私は好きですのよ。幼い頃の自分の顔を見てるようで。でもその瞳だけは別。全てにおいて私に劣る貴女だけど。そのお母様と同じ青い瞳だけは子供の頃から妬ましかった……!」
ヒルデ姉様は4姉妹の中で唯一お父様と同じ緑の瞳。
そして灰色の髪と青い瞳。
両方がお母様と一緒なのは私だけだった。
私は助けを求め、すがる思いでレズモンドを見た。
すると彼はその視線に気付いて。
お姉様の視界の外。
真顔のまま親指と人差し指で輪を作り、金があるなら助けましょうとジェスチャーで告げる。
「……っ!」
お金なんて、あるわけない。
今にもお姉様は私の目にナイフを突き立てる勢い。
必死に抵抗しようとしても椅子に縛り付けられた私は身動ぎができない。
目玉をえぐりとられる痛みを想像するだけで恐ろしい。
光を奪われて一生、闇の中を生きる事を想像すると震えが止まらない。
私は必死に助けを祈る。
お願い、リヒトん。
アイゼンさん。
お願い誰か────
固く目を瞑った瞼の裏で。
“無事で良かった”と。
あの人の姿が浮かんだ。
「殿下……!」
その時、レズモンドの声。
そして激しい轟音。
私が恐る恐る目を開けると、お姉様はレズモンドに抱き抱えられて距離をとっていた。
ロウソクの灯に照らされていた部屋はいつの間にか青白い月明かりに塗り替えられてる。
私は私の肩を抱く冷たい手に気付いた。
冷たくて、でも力強い手を私は知っていた。
もう一度会いたい。
そう思ってた、あの人の。
『助けにきた』
くぐもった声。
見上げた先には闇で顔を覆い隠したあの人が、倒壊した壁と夜闇を背に大きな黒い剣を構えていた。
その人の姿を見て胸が高鳴ったのを感じる。
さっきまでの恐怖はどこかに消えた。
また助けに、来てくれた。
私を助けてくれるのはいつだって、この人だ。
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる