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閑話#3、慈悲ちょこ
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※この話は本編とは関係ありません
※この話を見る前にキャラを知る為、本編の初日#1から見ることを推奨します。
◎◎◎◎◎◎
2月14日。
「失せろバレンタイン!」
「…唐突にどうしたんですか副会長、そんな非リア代表みたいなリア充を妬むような発言をして?」
副会長はサングラスをかけて部屋を真っ暗にさせた後、副会長席だけライトアップし、口元を隠す様に机に肘を立てて座る。
「ふふふ……僕はね?リア充が妬ましいのだよ…本命?貰ったことなんかないさ!友チョコや、義理チョコならあるさ!本命は無いけど!」
「本命貰ったことない発言2回も要らないですよ、副会長」
「バレンタインの夜…1人寂しくポ〇モンのビリリ〇マの名前をリア充にして大爆発をさせる…いったい、何体ものビリリ〇マが散っていったことか…(泣)!」
「カッコなきまで言わなくて良いんですよ副会長」
「ということで高梨氏!本命を…!」
「あげませんよ」
「……………(´;ω;`)」
「だから言わなくて良いんですよ」
拳骨を思い切り副会長に振るい、机に叩きつけた高梨は、部屋の電気をつけた。
「ひ、酷い…!殴らなくても良かったではないか!」
「貴方はもう少しだけ…いや、かなりしっかりして貰わないと困るのですよ」
「はい、すみませんでした、もうしません」
副会長は光の速さで土下座をした。
「もうしないは聞き飽きましたよ…」
土下座をかました副会長は上目遣いでねだる。
「お願いします、本命じゃ無くてもいいのでチョコ下さい、ここ数年貰ってないのです、本当にお願いします。本当に本当に!おねしゃァす!」
「………はァ…仕方ないですね。ちょっと、大人しく待って下さい?」
「はい!わかりました!(・ω・)ゞ!!」
高梨は副会長に再び拳骨を奮った後、副会長室から出た。
「………容赦ないな高梨氏…ガクッ」
数分後
「…副会長、副会長~」
「………」
「…おーい!………おい、そろそろ狸寝入り止めないと、アイアンメイデンに放り込みますよ?」
「はーい、はいはい起きました!だから許して下さい、命だけはァ!!!」
何度も見てきた土下座に微笑みながらも、高梨は袋に入った小さなカップケーキを副会長に渡す。
「はい、どーぞ」
「うぅっ…ありがとう高梨ぃ………」
副会長は貰った瞬間ちびちびと食べ始めた。
「美味い……美味い……何処で買って来たんだい…?普通に年中食べてたい………美味い……」
「……………………売って無いですよ」
「えっ……………それはどういう…」
「五月蝿いです!」
「グパッ!」
全力右ストレートを副会長にかまして、高梨は帰路を少し走りながら辿っていった…
※この話を見る前にキャラを知る為、本編の初日#1から見ることを推奨します。
◎◎◎◎◎◎
2月14日。
「失せろバレンタイン!」
「…唐突にどうしたんですか副会長、そんな非リア代表みたいなリア充を妬むような発言をして?」
副会長はサングラスをかけて部屋を真っ暗にさせた後、副会長席だけライトアップし、口元を隠す様に机に肘を立てて座る。
「ふふふ……僕はね?リア充が妬ましいのだよ…本命?貰ったことなんかないさ!友チョコや、義理チョコならあるさ!本命は無いけど!」
「本命貰ったことない発言2回も要らないですよ、副会長」
「バレンタインの夜…1人寂しくポ〇モンのビリリ〇マの名前をリア充にして大爆発をさせる…いったい、何体ものビリリ〇マが散っていったことか…(泣)!」
「カッコなきまで言わなくて良いんですよ副会長」
「ということで高梨氏!本命を…!」
「あげませんよ」
「……………(´;ω;`)」
「だから言わなくて良いんですよ」
拳骨を思い切り副会長に振るい、机に叩きつけた高梨は、部屋の電気をつけた。
「ひ、酷い…!殴らなくても良かったではないか!」
「貴方はもう少しだけ…いや、かなりしっかりして貰わないと困るのですよ」
「はい、すみませんでした、もうしません」
副会長は光の速さで土下座をした。
「もうしないは聞き飽きましたよ…」
土下座をかました副会長は上目遣いでねだる。
「お願いします、本命じゃ無くてもいいのでチョコ下さい、ここ数年貰ってないのです、本当にお願いします。本当に本当に!おねしゃァす!」
「………はァ…仕方ないですね。ちょっと、大人しく待って下さい?」
「はい!わかりました!(・ω・)ゞ!!」
高梨は副会長に再び拳骨を奮った後、副会長室から出た。
「………容赦ないな高梨氏…ガクッ」
数分後
「…副会長、副会長~」
「………」
「…おーい!………おい、そろそろ狸寝入り止めないと、アイアンメイデンに放り込みますよ?」
「はーい、はいはい起きました!だから許して下さい、命だけはァ!!!」
何度も見てきた土下座に微笑みながらも、高梨は袋に入った小さなカップケーキを副会長に渡す。
「はい、どーぞ」
「うぅっ…ありがとう高梨ぃ………」
副会長は貰った瞬間ちびちびと食べ始めた。
「美味い……美味い……何処で買って来たんだい…?普通に年中食べてたい………美味い……」
「……………………売って無いですよ」
「えっ……………それはどういう…」
「五月蝿いです!」
「グパッ!」
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