奇想天外！？集う人々の学園生活

一年四月、夢の中と少女の約束

四日目#1、調査ファイルと正体。

「…けて」
━━━…あぁ今日もこの夢が来た。…来てくれた。

『今日はね、貴女に質問しに来たの』
「そん…のはiい…って、e？はnaセ…の？」
　顔はまだ見えない。けれど、なんとなくキョトンとしてる顔に見えてしまう。
『ゴメンね、聞き取れなかったけど。言いたい事はわかるよ？けど、貴女を救うのが優先かな』

　さかのぼること数時間前。

「まず調べるならインターネット！」
　Earth-Vを叩いて調べてみようとしたところ…
「えぇ～っと…あ。調べるにしても…なんて検索すればいいの？」
　そう。今回はあくまでも少女の正体を掴む、またはあの夢への対処だ。
「あぁ…でもこの辺りで事件とか無かったのかな」
　インターネットを使用すればいいかと思ったがこの近くに主婦たちがヒソヒソとコチラをみて話しているのを見かけた。
「…あの、すみません」
「は、はい何でしょう？」
「この辺りで…えっと、女の子に関係する事件的な事起きませんでしたか？課題研究で調べてるんですよ」
　話をしてきたのが不自然に見えないように嘘をつく。初めての嘘に心苦しく感じるが今は致し方ない。
「あぁ。ちょうど貴女がいたところであったわよ」
「えっ、あそこが？」
「そうなのよ。実はね？あの場所は…」

　夢の中。

『貴女は、はなちゃん。で、間違いないかな？』
　何となく息を飲んだようにみえた。あっているらしい。
━━━それじゃあ…
『はなちゃんみーつけた！』