奇想天外！？集う人々の学園生活

一年四月、夢の中と少女の約束

三日目#4、捜査ファイル2

　家の作り方を考える雛花ひいか。
　しんちゃん…もとい、真司ならばどうするか。
「…これ建築の資格って必要なのかなぁ？」
　そう考え、調べてみる。
　建築士は国家資格。ならば、資格を持っていない人間が家を建てる・・・のは違法なのでは？
━━━犯罪を犯せと命令しているの？私の学校…
　よく分からないので一先ひとまず建てない・・・・…ッ！？
　ここにきて雛花は理解する。

『家を作ってもらいます』

　…建てるって言っていないのはわざとだと…
「《家》を作ればいいんだ。…じゃあ…これで良し」
　雛花はカバンから紙とペンを出し、《家》と書いた・・・。
「もう…しんちゃんに影響されすぎかな？」
　苦笑しつつも課題をおえた雛花は夢を思い出す。
　最終的に夢を見た理由は霊的な事に落ち着いた。非現実的だが雛花は意外と怖い話を信じこむ体質なので霊的な何かを信じているのだ。
「周辺捜査でもしてみよう！ここでなにかあったかもしれないし」
　意気揚々として聞き込みを始め出した雛花なのであった。

★★★★★★

　近くのホームセンターで買った木の柱を立て、壁まで貼り始めようとした真司は違和感に気付く。
━━━あれ、まさかさ、これ…いや、無いな。建てろって言わなかったのワザとなんてな。
　真司はその違和感を感じたが、そのまま建築をするのだった…