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一年四月、入学

二日目#3、自己紹介。

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「はいじゃあ、次の人!」
 当てられたのは結構特徴的な女子だ。何故なら服装が…。雛花ひいかの様に制服を着ているがその上に猫耳が付いたパーカーを羽織っている。猫が好きなのだろうか?席位置的に顔はよく見えないが、多分整った顔立ちをしてるだろう。雛花には及ばないだろうが。
「…ども。日々風ひびかぜ 甘露かんろです。趣味は特にないです。………」
 え?あ、終わってたの?最後なんか考えてると思ったんだが、なんも無かったな…
「はーいドンドンいくよ!」
 次の人は居るだけで、謎の安心感を放つ人だった。しかし、その容姿は中性的で性別がよく分からん。どっちなんだ…?
「え~私はミザール。マザー・ミザールです。皆よろしくね~」
 何だろう。話し方も落ち着く。とにかく落ち着く。そしてやっぱり安心感凄い。
「はい!次!」
 真白ましろ先生容赦なく話を進めるなぁ…
 次の人は、男性で髪に若干赤色のメッシュをかけていた。この人もキッチリ制服を着てるなぁ…まるで着てない俺が馬鹿みたいに思ってくる…
大天使だいてんし ガメロロイです。陸上部入る予定です。よろしく。」
 苗字珍しい人だな…いや、さっき自己紹介してたミザールさんもか。
「次の人~!」
 ん?良く見たら次俺か。
「えーっと…たちばな 真司しんじです。皆様よろしくお願いします!」
「はい!次!」
 なんか俺だけペース早!なんでや!
 …その後も自己紹介は続き、最後の二人になった。
「ボクは赤星あかほし メルです。学校生活を楽しめたらいいなって思います。よろしくね!」
 見た目が女子だが一人称が僕?あ~これが俗にいうボクっ娘か。にしても身長ないな…あ、これ失礼か。
「はい!じゃあ全員・・の自己紹介が終わりましたね!」
 え?何言ってんだ、真白先生?
「先生!自分は!?」
「えっ!?あ!?ゴメンなさいくれない君!」
「自分を居ないように扱わないでくれます!?もうついでに自己紹介しますよ!今忘れられた自分の名前はくれない はすです!空気にされるのは嫌いです!よろしく!」
 キレながらも自己紹介をした紅さんは流石に可哀想だと思った。本当に大丈夫なのか?この先生。
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