龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

生まれかわり

74 パターンC-12

ハルトの悲痛な叫び。泣き叫んでいる声が、家中に響き渡った。

それを聞いた家族達も、涙を流していた。

セイが「ここまでが、限界だったのか。」

ルナが「でも。今までに比べたら、凄い事よ。それにどうしても一緒には…旅立つ事はできないわ。同じ寿命や、一緒に事故にあわなければ。ただ。お父さんは、お母さんがいないと生きていけないわ。」

「そうだな。その覚悟は、しておこう。」

夕方になり夕食をテーブルに置き、そっと部屋を出る。

夜になり片付けに行ったが、なにも手をつけてなかった。

声をかけられる状態ではなかったので、飲み物だけ置いて出た。

ハルトは必死に、リリアに語りかけていた。
ずっと昔の話から、出会った時の事。どんなにリリアを愛している事とかなどを。

「あの時。リリアは～」

その時。急に窓が開き、風が入ってきた。
なぜか急に眠気に襲われ、バタンとハルトは眠ってしまった。