龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

生まれかわり

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それから～どれくらい経っただろうか。

娘のルナが「お父さん。気持ちはわかるけど。お母さんに、お別れをしましょう。私達はもうしたから。お父さんは…明日の朝には(グスン)ここから葬儀場に…。」

「あ～そうだな。悪いが手続きは２人で頼むよ。父さんは、母さんの側に…。」

「わかったわ。食事は、後から持ってくるから。」とルナは部屋を出て行った。

ハルトは、ただ眠っているように見えるリリアの手を握りながら。

「リリア。起きてくれ。みんなは、リリアが亡くなったと思っているよ。本当は、寝ているフリなんだろう？十分にイタズラは成功したんだ。もう目を開けていいんだよ。なぁ～リリア。お願いだ。」と必死に呼びかけるハルト。

「リリア。やっとこの年まで、一緒にいられたのに。孫もできたのに。俺を置いて、また先にいってしまうのか。リリア～」