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ハルト
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しおりを挟む私は無言になり家族で夕食を食べたが、笑い声もなく静かだった。
セイとルナは時折、私を見ては諦めたような顔をしていた。
父親を軽蔑するような。
私が…父王を見ていた時のような目だ。
母上は、明るく振る舞っているが…私が今までと違うらしく(私は、いつもと変わらないと思っているが。)心配していた。
そして。リリアは、私をあまり見ていなかった。
私は、2人っきりになった時に。リリアを抱きしめた。
あ~今すぐに抱きたくなった。
体が[リリア]を求めている。
リリアも同じ気持ちだと思ったが。
抱きしめた瞬間。
体が震えていた。
口づけをしようと、顔を近づけると。
涙を流しながら。
「ハルト。ごめんなさい。」と私の腕の中から、出ていってしまった。
(その時。私の体に。女王フーカの匂いがついていたとは、思わなかった。)
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