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ハルト

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私の現在の肩書は、リーア国女王フーカの王配兼専属護衛騎士のハルトである。

毎夜。毎夜。妻のフーカを抱く。私達は、番だそうだ。

本当にそうなのか?

私には…思い出せない。

だが。心の片隅に…誰かがいる。

ふと。休憩時間に1人になった時。イスに座りウトウトすると。夢を見る。

どこかの家で。
「ハルト。愛しているわ。」と女性が言う。私も「愛しているよ。◯◯◯。」と抱きしめながら。幸せな気持ちになる。

もう1人。私が小さい頃から、知っている女性がいる。
「もう。2人とも。イチャイチャしないの。やるなら。◯◯である私がいない時に、してちょうだい。」「◯◯◯◯すみません。」と謝りながらも、幸福感。笑い声がある幸せな空間。

そこで。目が覚め。現実に戻る。

あれは…なんだろうか?

あの2人は…誰なんだろうか?

誰にも…聞けない。
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