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リリア
女王フーカと魔女マノ
しおりを挟む女王フーカが執務室で書類を見ていた。その傍らで魔女マノが、あるものを待っていた。
窓から入ってきたのは、黒い鳥。マノの使い魔である。
黒い鳥は、マノに報告をしていた。(2人しかわからない言葉。)
その様子を見て「どうしたのだ。まちに待った。良い話か?」
「はい。クロエとリリアが、亡くなりました。これで。フーカ様とハルト様が愛し合うのに、なにも障害はありません。クロエも知りすぎましたし(クク)ちょうど良かったです。(ハハ)」
「(フフ)酷い師匠だな。(ハハ)
自分より才能が、あるからといって。まだ。利用価値があっただろうに。ま。ハルトが、手に入ったしいいか。勘づいて、正気に戻されても困るしな。やっとだ。初めて見た時。欲しいと狙っていたが。番(リリア)を溺愛していたからな。長年。服用させたマノ特製のあの薬のおかげだな。他の5人もそうだが~その者が一番愛している者を私だと重ね合わせて勘違いしているからな。ハルトも私を抱く時は~リリアだと思っているぞ。最後の仕上げとして。愛しのリリアに合わせてやろう。母のクロエにもな。心が壊れた時が、楽しみだよ。」
「愛する2人の姿を見て。どうなりますかな。フーカ様が、慰めて差し上げて下さい(クク)きっと感謝されますよ。(ハハ)」
2人はニヤニヤしながら。
「ハルトは、いるか?」
「お呼びでしょうか?女王陛下。」
「そなたの母クロエの薬屋に。いつも頼んでおる薬を、今から取りにいってくれるか?」
「承知しました。」
「急で悪いが、頼んだぞ。」
この日。なぜか頭がスッキリしていて(マノの魔法で。)ハルトは久しぶり(いつぶりか記憶がなく。本人は、数日だと思っている。)に母に会える事。もしかしたら。リリアに会えるかもと、期待しながら薬屋に向かった。
まさか…あんな事になっているとは思わずに。
天国から地獄のどん底に落ちるとは~予想できなかった。
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