龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩

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東の番クロエ 

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そして とうとう。

北の番アリサが18歳になり、婚儀の日になった。
(リリアも18歳)

龍国中で、お祭り騒ぎだった。今日のザナ王と北の番の婚儀を祝福していた。

ハルトはムスッとしながら。
「どうして。私が、迎えにいかないといけないんですか?今日は、私のリリアの記念すべき18歳の誕生日なのに…。」

「仕方がないでしょう。ハルトは、龍騎士団の団長という地位にいるのだから。王の大事な北の番を迎えにいける役目を誇りに思って、仕事をしてちょうだい。ほら。いつもの仕事モードの顔でね。嫌そうな顔をしないのよ。それに…リリアの誕生日は、昨日でしょう?昨日。お祝いしたじゃない。忘れたの?」

「(焦)そうでしたね。昨日。お祝いしましたね。母上。すみません。」

「気をつけてよね。今。リリアが近くにいなかったから、良かったけど。それに、誰に聞かれるかわからないわ。」

「気をつけます。そういえば。リリアはどこに?朝から会っていません。」

慌てだし、周りをキョロキョロ見始めた。(てっきり。母上と一緒にいるものだと。)

「リリアは、部屋で寝ているわよ。今日のこれからの事は、終わってから知った方がいいわ。会うことはないはずだけど~わからないから。両親と姉。私達にはわからない、まんがいちの確率で《絆》があるかも知れないから。」

「そうですよね。それでは、眠っているリリアに会ってから。気持ちをあげ、任務を行う事にします。それでは。」と早足で、奥の部屋に向かった。

「ハルトったら。ふふ。(真顔になり)冗談ではなく、双子の絆は…はかりしれなくて怖いのよ」とクロエは、ハルトの後ろ姿を見送った。

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