龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

東の番クロエ

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東の宮に帰って来てからは。

ハルトが名付けた[リリア]が、中心の生活になったわ。

ハルトの番への溺愛は、凄かったわね。本来の番に対しては、あ～なるのね。驚きよ！！

ミルクやおしめも嫌がらず。率先して世話をしていたわ。育児の勉強もしていたわね。でも～将来の夫に、おしめをかえられてたと言われたら。リリアショック受けそうね。私なら、嫌だわ。殴って逃げるわね。

それから、リリアが５歳の時。

あの時は、困ったわね。

真剣な顔をしながら、リリアを膝にのせ。
「母上。龍騎士団と団長を辞めて、リリアとずっと一緒にいます。」と。

「ハァ～？」私は、なにを言っているのか直ぐには理解出来なかった。

確かに。たまに。番から離れたくなくて、職を変える者もいるくど。まさか～ハルトまで。

周りからも。私に説得を頼まれたわ。でもね～頑固だったわ。

そんな時に。小さい救世主が、現れたわ。

膝の上から、見上げる視線で。

「みんなを困られせたら、ダメなの。リリアもハルト様と一緒なのは、嬉しいけど。龍騎士団でお仕事しているハルト様は、かっこいいの。だから、辞めちゃ～ダメなの。」

「リリア～(感動)」

「そうだな。いつまでも。リリアにかっこいいと言ってほしいからな。」リリアの頬と自分の頬をグリグリ重ね合わせていた。

ふとリリアを見ると。
私の方を見て(これでいい？)と。
フ。リリア最高と笑顔で答えた。

それからは、毎日。上機嫌で仕事に行っている。

そういえば。北の番が見つかって、喜んでいたわね。屋敷も与えて。報告も定期的に、受けているみたいだけど。ほっておいているみたいね。18歳までほっておくのかしら？会いに行かないみたいだし、こちらにしたら好都合ね。後で後悔すればいいわ。

あ～私も北の番アリサが18歳になるのが、楽しみだわ。

そして…その後の事もね。