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東の番クロエ
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しおりを挟む私が、実の母ではない事。
実の母の話。
どうして入れ替わったのか。
これからの計画。
そして…亡くなった事を。
細かくは、言わなかった。(言えなかった方が正しいかも。)
ハルトはショックだったのか、無言で部屋から出ていった。
私は「急にこんな話をされたら、困惑するのは当たり前よね。今まで黙っていて、ごめんなさい。でも。ハルトを愛しているのは、嘘ではないわ。信じてほしい。」と去る後ろ姿に向かって言った。
夕食の時間に、ハルトは現れなかった。
統括執事から「ハルト様が、今日の夕食はいらないと言われました。」と。
私はハルトの事を心配しながら、1人で夕食を食べた。
(いつもは美味しいのに…今日は美味しく感じないわね。)
夜になり、寝室にいると。
ハルトが寝室に、現れた。
「ハルト…。」
ハルトは、涙目になりながら。
「母上。今まで私を育ててくれて、ありがとうございます。
これからも、私の母上でいてくれますか?私の存在が実の母を苦しめ、母上をこの宮に縛りつける原因ですが…私を母上の息子としていさせてくれますか?
私の事を嫌いじゃないのですか?憎くないのですか?私は。私は~。」
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