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龍国の王 ザナ
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しおりを挟むとうとう。この日が来てしまった。
私は、昔の事を思い出していた。
そんな時。
誰かが!部屋に入ってきた気配を感じた。
(ダリアではない。誰だ?)
ベッドに近づいて来たのは~「お久しぶりですわね。元龍王で私の夫だった ザナ様。私の事は、覚えてますか?南の番のルビナですわ。そして(誇らしげに)現在は、新王ロイの母ですわ。ロイも最期の挨拶に、こちらに来ようとしたので(フ笑)私が、止めましたの。だって。父として交流もしない男に、高貴なる王が会いに行く必要はないでしょう。私が来たのは、番としての最後の役目として。
ロイを私に授けていただいたお礼を、申し上げにきました。後の事は心配せずに、旅立って下さい。それでは~ほほほ。」と機嫌良く部屋を出て行った。
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