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両親 父ヤオ 母ミナ
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しおりを挟むお腹が大きくなるにつれ、嬉しさよりも今後の不安のほうが大きかった。
ヤオとミナは~毎晩、話し合っていた。
「なぁ~俺たちの今の生活で、子供を育てられると思うか?
俺たちみたいに、お金がなくて辛い思いをするんじゃないか?俺には、ミナがいたから良かったけどさ。今この村には、同じぐらいの子はいないぞ。」
「そうよね。私もヤオがいたから、この環境で頑張ってこれたわ。この子は、私達みたいに。いえ。それより酷い環境かも、知れないわ。将来…私達を恨むかもね。」
「そうだな。ここで育つよりは、どこかの孤児院や教会にお願いしたほうがいいかもな。ここよりは、ましな人生をおくれるかもな。」
「そうかもね。予定の月だし。もうすぐ生まれるかも知れないから、明日にでも会長に聞いてみてくれる?」
「わかった。」
その時。
ミナの顔色が悪くなり、お腹を触った。
「痛い。ヤオ。生まれるかも。村長に言って、産婆を呼んでもらって。」
ミナの陣痛が始まった。
ヤオはオロオロしながも、ミナをベッドに運んだ。
苦しむミナを心配しながら、急いで村長の家に向かった。
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