籠の鳥〜見えない鎖に囚われて✿❦二人の愛から…逃れられない。

クラゲ散歩

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476 12月25日〜ロザリア・シリル

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ある一室

「ねぇ~降ろしてよ。せっかくの料理が、食べづらいじゃない。」

「食べづらいなら、食べさせてあげるよ。
ほら。口をあけて。あ~ん。」

ロザリアが口をあけないと。

「クク。口をあけないなら~口移しの方がいいのかなぁ~(ニヤニヤ)」

ロザリアは真っ赤になりながら。

「な、何言っているのよ。自分で食べるわよ。」膝から降りおうともがくが、シリルがギュと腰に手を回し離そうとしない。

「いつまでも恥ずかしがりだね。ロザリアは(チュ)今日はもっと恥ずかしい事をするのにさぁ~。あ~今日の日がくるのを、公務をしながらずっと考えていたよ。」

「仕事中に、なにを考えているのよ。」

「なにって。ロザリアの事ばかりに決まっているだろう。(チュ チュ)あんな事やこんな事をね。(チュ チュ)あ~幸せだよ。もうそろそろ。我慢できなくなってきたから、実行するかな。(チュ チュ チュ)」と横抱きしながら立ち上がって歩き出した。

「ちょっとシリル降ろしてよ。まだ…早いでしょう。料理食べようよ。お腹ペコペコよ。ねぇ~聞いているの?」

「もっとお腹すいたら、料理も格別に美味しくなるさ。」

「シリル シリル~」

ロザリアの叫びだけが、響いていた。
そして2人の長い夜が始まった。
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