籠の鳥〜見えない鎖に囚われて✿❦二人の愛から…逃れられない。

クラゲ散歩

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417 〜ラクーン国〜①

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内容を確認した手紙を持って、北の塔の階段をのぼる男がいた。

一番上にある扉に到着すると。見張りの兵士に用件を言い。扉を開けてもらい中に入った。
男は悪臭がただよっている室内を見渡した。
そして。元は綺麗だったろう今はボロボロで薄汚れた服を着た。酷く年を取った2人が壁や遠くを見ながらブツブツとなにかを言っている。元王と元王妃である。
男を見ると2人は、ニタニタしながら近寄ってきた。

「ずいぶんと落ちぶれた者だな。ほれ。手紙だ。良かったな。愛しの娘からの報告だ。」と手紙を置いて部屋から出た。

ガチャンと扉の鍵が閉められた。

男が階段を降りている時。

大きな叫び声が聞こえた。
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