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411 〜オータム国〜②
しおりを挟む「デイジー落ち着きなさい。留学延長の書類には、フォール国の王のサインとこの国の王のサインもしてある。これは…決定なんだな。親である私達に一言もなく。しかしだが。これは本当にユリアナの意思なんだろうか?私達みたいに、決定した事だけを伝えられ断れない状況なのでは?なにかが引っかかる。」
「私もそう感じます。こんな大事な事を、私達に相談なしに決める子ではありません。前回からの手紙から間があいてしまったけれど。この件について手紙を出せたはずよね。直ぐに決断を迫られない限り。あなた。どうにかして直接ユリアナに会えないかしらね?決定としてもユリアナの口から聞きたいわ。それに。会いたいわ。」
「そうだな。まずはハルス学院長に聞いてみよう。それが駄目なら、直接王に頼んでみるさ。」
「父上。お願いします。なんだかユリアナが心配です。フォール国は謎が多い国で情報もわかりません。手紙の件もです。向こうからは届いても、私達から気軽にだせる方法はありません。ハルス学院長に預けてお願いするぐらいです。疑いたくはありませんが、無事に届いているかも怪しいぐらいです。(ほぼ当たっている)しかし。現在は頼むしか手段がないのが悔しいですが、手紙を届けてもらえるように交渉をお願いします。」
「そうだな。それも聞いてみよう。」
その日の夜。
みんな…クシュン クシュンしていた。
カレン達の両親も、同じような話し合いをしていた。
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