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しおりを挟む小屋に着くとドアを開けた黒ローブの男に、グルグル巻の2人は放り込まれた。
床には少しふかふかな敷物があったので、そこまでは痛くなかったが「「う!」」と唸った。(魔術は解除したので口は開くようになった。)
ドアが閉まった瞬間。
2人の恐怖の時間が始まった。
それぞれ違う幻影を見せられていた。
今までの悪行が、自分に襲いかかる。
途中途中で、この世の終わりのような叫び声が聞こえてくる。
周りには防音結界がはられているので、誰も気にしない。それ以前に…ここは誰にも気づかれない。
次の朝。2人は…店の前で倒れていた。
ムスタは慌てて2人を店の中に入れた。
直ぐに目を覚ました2人に、事情を聞こうとしたが。なぜか2人は震えて「覚えていないのよ。どうやってここに帰ってきたのかもわからないわ。でも…失敗したのは確かよ。」
しか言わなかった。
ムスタは顔色の悪い2人に、これ以上聞けなかった。
そして夜になると。2人の部屋からうなされる声が、1週間続いた。
しかし。それがなくなると、いつも通りの2人になった。
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