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しおりを挟む小春は頭の中では~
誰?知り合い?こんなカッコイイ人いたっけ?モデル?イケメン俳優?カラーコンタクトかな?紫だ。髪も紫に染めている?と??だった。
「小春。ほら。迷子になった時。一緒にこの大きな木の下でいたの、覚えてないかなぁ~。ま。あの時は小さかったし(あれの副作用かもな。ちょっと強かったか。)忘れていても無理はないか。俺はあの日から、1日も小春の事を忘れた事もないよ。」
「ごめんなさい。覚えていなくて。」
確か。お母さんが、若いお兄さんで見た目が20代前半ぐらいと言っていたから。あれから12年も経っているよね。今も20代前半に見えるけど~いくつなんだろう?それに…なんだか発言が怖い。
「覚えていなかったのは、仕方がないから許してあげるよ。
それよりも。やっと会えて良かったよ。あの時も可愛かったけど~今は更に可愛くなった。
それに~年齢も問題にならなくなって良かったよ。本当は16歳からなんだけど。去年は会えなかったし、気持ちを抑えるの大変だったんだよ。ま、その分準備に費やしたけどね。楽しみにしていて♪」
「ありがとうございます。」
なんとなくお礼を言ってしまったけど~。意味がわからない?
年齢の問題って?準備?なにを楽しみに???
全体的によくわからないけど~残念イケメンで思考が危ない人。早く離れないと。
「あ。すみません。実は私。家族と離れちゃって。携帯もどこかに落したみたいなんです。連絡も取れないので、今から入り口に戻ろうと思っています。なので失礼します。」と歩き出そうとにすると。
いきなり左手首を掴まれた。
「あの~離してもらえますか?」
「あ。ごめん。とっさに手が出ちゃったよ。会えたのが嬉しくて、忘れていたよ。実はさっきね。人がたくさん集まっていたお店の横で、落ちていた携帯を拾ったんだ。会場の中心にある仮の落とし物置き場に、届けに行こうと思ったんけど。
もしかして。小春のかな?」
見せてもらうと
「私のです。ありがとうございます。え~っと。」
「そうか。覚えてないなら、名前もわからないよね。」
「はい。すみません。」
「それじゃ~今度は忘れないでよ。あらためまして。俺の名前は~」
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