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433話 イリスのその後②
しおりを挟む次の日。イリスが目を覚ますと、いつもの部屋でなかった。
どこかの城?の謁見の間みたいだった。
1つ段が上った豪華な椅子には、イメージが踊り子の様な衣装を身に着けた(ほぼ裸に近い) 女性を侍らして、こちらをじーっと見ている黒い角が生えた男性がいた。
イリスは、全身を見られている感じがして恐ろしかった。
低い声で
「スカルとやら。この女か?」
「はい。そうです。我が海の民の長オリオンから、手紙を預かってきました。(手紙を渡す。)この者は、長の息子ルアンの元第二夫人イリスです。この者の事も詳しく書いてありますので、お読み下さい。」
「お前達は、外せ。」と女性達は部屋から出た。
読みながら「そうか。そうか。オリオン殿に感謝しないとな。お礼をしないとな。そうだな~以前から欲しいと言われていた、あれを持っていってくれ。同じぐらいの価値があるしな」
近くに控えていた男が、箱をスカルに渡した。
「ありがとうございます。」と嬉しそうに受け取った。
「それはそうと。若くていい女だ。以前。エルフの森で美人と噂のリリスに、お見合いを申し込んだが断られてな。近々攫おうと計画していたが、先に結婚してしまったのだ。それで仕方がないから新しい側妻を探していたのだ。その時にオリオン殿から、罪人だが若い娘がいて結婚していたが処女だ。我の側妻にどうかと言われたのだ。ま、良いだろと思ってな。処女を抱いたのは~28番目の側妻ぶりだから~ずいぶん昔だな。どんな風に泣け叫ぶか、久しぶりに楽しみだ。」クク
イリスは「私は罪人なの?」
その言葉ばかり気にして、恐ろしい会話を聞いていなかった。
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